「救われない…⭐︎」ヴィレッジ ☆ムーミンさんの映画レビュー(感想・評価)
救われない…⭐︎
藤井道人監督&スターサンズということで鑑賞。
…予想以上にひたすら暗い。
霞門村という集落に産廃施設が利権絡みで誘致され、それに群がる人々と
翻弄される人々を描く。
村に伝わる能が何度もでてくるが、正直あまり能を使う意味はないかなぁ…
能の邯鄲の中にある50年の栄華も一瞬の夢という言葉に因んでの引き合いかと
思われるが…
人物の性格等の振り分けは、さすがに上手いがなんだか全員がバラバラの方向を
向いているような印象を抱いてしまい、結局は何を訴えたかったのかぼやけて
しまっていた気がした。
横浜流星、倉木華はじめ、脇までしっかりとした役者さん達なので安心して
見ることが出来る。
特に横浜流星は、「線は、僕を描く」の時も思ったがこんなに良い役者だったっけと
思えるほどの素晴らしい演技。
「村社会」と言う言葉は、映画の中だけではなくて、今でも生きている社会と思うが、
前述したように村社会の差別的意識を描きたかったのか産廃施設に群がる金絡みの欲を
描きたかったのか、よくわからないままの最後になってしまった。
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