「村って何処だ?」ヴィレッジ たけ(c)さんの映画レビュー(感想・評価)
村って何処だ?
面白かった、良い映画だった
悪い所は一点だけ、面白過ぎる所かな?
いや、「面白過ぎる」シナリオ構成で、クライマックスへ向かい、主人公たちの行動がパワーグルーヴしちゃうんすよね。
たぶんコレって、僕達そのものの物語の筈なんだけど、あそこまで衝動的行動されると、僕達の物語からほんの少しカイリしてっちゃう気がして。
この物語の何処かまではたぶん僕達のお話なんですよ。
ヴィレッジ=村ってタイトルですけど、田舎の小さいコミュニティの話しじゃ無いですよ。
学校や、会社、団地マンション、PTA。
1ミリのモラルも無い同僚。保身と建前だけの上司、大衆に身を預け、自分の都合しか主張しない善良な市民。
この映画見れば解るけど、あんな人間何処にでも居る、朝目覚めると、あんな世界に自分が居る。
ヴィレッジで描かれてた世界って、僕達の住んでる世界と同じで、地獄って事なんすよね。
黒木華が「東京から逃げて来た」って話でスタートしてますけど、結局彼女は2回目の地獄を見る訳ですよ。
横浜流星クンも地獄に加担する人生を選ばされる訳ですよ、正しさに気付いても、そこには別の地獄が有る訳ですよ。
エンドロール後に決断をした彼を待つのも、同じ地獄なのかも知れない。
そしてコレは僕達の世界と同じなんだろう。
この映画って、登場人物全員が悪い事してるんすよね。
仕方ない事情も有るんだろうけど、コレも僕達の話しなんすよね。
全員が悪い事をしている、僕も含めて。
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