「上手そうなタイ料理屋に入ったら味がそれ程でもなかったみたいな・・・でもトム・ヤン・クン食いてえ!」プアン 友だちと呼ばせて もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
上手そうなタイ料理屋に入ったら味がそれ程でもなかったみたいな・・・でもトム・ヤン・クン食いてえ!
①本場タイでタイ料理は食べたことはない。それで今までで一番美味しかったのはシンガポールで食べたタイ料理。汗かきなので普通のタオルではなくバスタオル持参しました。②さて、そんなことはともかく、久しぶりに東南アジアの空気を感じられたし優しいお話なので好ましくはあるが、何せ話が長い。脚本に問題があって、もっと刈り込めるだろうし、話の流れが平板でもう少し捻ったり伏線を張って伏線回収とかしたら長さを感じなかったかもしれない。③アリスのエピソードは良かったが(看板が倒れたりボスのダンスの相手が声をかけてきた女の子の母親・・・しかもこの男でいいわ、というドヤ顔、とか可笑しい)、ヌーナ&ルンと同じような調子で続くので(ヌーナーのエピソード自体は悪くないのに)飽きてくる。DJだったウードの父親のラジオ番組を録音しており、その中から元カノ毎にテープを作っていて、違う元カノに会いに行く度にテープを変えるという趣向はロードムービーらしくて良い。④ところが、中盤で唐突に新事実が出てくるわ、新しい登場人物が出てくるわ、如何にも此れからが本筋感ありあり、ということで此れまでは長い前振りだっのかい、とまた映画の長さを再認識させられてしまった。⑤特に気になったのは、ウードは白血病にならなかったら“あの秘密”を墓まで持って行く気だったのか、ということである。白血病になったということでその当たりのモヤモヤ感が中和されているみたいだが、親友(と自分で言ってる)を10年間近く騙していたとは、元カノに謝罪するところではない背信行為ではないだろうか。親の金でNYでバーを出させて貰い高級マンションに住み女にももてるボスへの妬みや恋敵であること(此方の方が主だろうけど)がその動機として説明されているが数年間ならともかく10年間も黙っている(しかもボス・プリマ両方の気持ちも分かっている)のは余りに手前勝手の謗りを免れない。もっと説得力のある理由・背景を用意すべきである。一見プレイボーイ風のボスが抱えていた闇、バーテンダーになった動機等も此処で明らかになるので、もう少し工夫が欲しかった。脚本の弱いところである。⑥最後、友情は戻ったような描き方だが、どうしても私にはウードの自己満足だった印象が免れない。⑦プリム役の女の子が可愛かったので⭐一つオマケ。