「スタイリッシュな映像と、思いがけない展開は楽しめるが・・・」プアン 友だちと呼ばせて tomatoさんの映画レビュー(感想・評価)
スタイリッシュな映像と、思いがけない展開は楽しめるが・・・
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前半のエピソードが、「お前も元カノに会いに行けよ」という流れに持っていくための「前置き」だったとは・・・。その絶妙な語り口に、そういうことだったのかと唸らされる。
ただ、後半は、確かに物語の核心部分ではあるものの、ダラダラと冗長な感じがして、せっかくの驚きや感動が薄まってしまったように思えた。A面とB面という2部構成(これはこれでお洒落だが・・・)にしたのでバランスを取ったのかもしれないが、B面は、もっと怒涛のクライマックスのような見せ方をしてもよかったのではないだろうか?
ストーリーにも、疑問に感じる点がないわけではない。
ボスとプリムが真実の愛で結ばれていたのなら、どうして、いとも簡単に別れてしまったのだろうか?別れた後に、なぜ、一度も会おうとしなかったのだろうか?そして、そんな二人が再開しても、果たしてうまく行くのだろうか?
いや、二人が別れた理由や、うまく行くかどうかは問題ではなく、二人を再び引き合わせることこそが、ウードにとって必要だったということなのだろう。
それから、もし、ウードが、余命いくばくもなかったら、ボスに、真実を打ち明けることはなかったのだろうか?おそらく、そうなのだろうが、その一方で、友に謝罪し、その穴埋めをすることができたウードは、短いながらも、人生をまっとうできたということなのだろう。
おそらく、多くの人は、謝りたくてもそれができずに、後悔しながら人生を終えることになるのだろうから・・・
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