唄う六人の女のレビュー・感想・評価
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えっ、そっち?
幻想的な前半は、なかなか面白かった。
でも「謎」の正体が明らかになって、面白さにブレーキがかかってしまった。
そうか、そうきたか……エコロジーか。環境保護や自然共生がテーマなのか、と。
せっかく幻想的で妖艶な世界に浸っていたのに、「そっちなん?」と、途中でちょっと蹴つまずいたような感じになっちゃった。
くすっと笑えるユーモラスな部分もあり、まあまあ楽しめたけれど、やっぱりなんか残念というか、しっくりとしない展開だったなぁ。
ところで、この映画のタイトルは『唄う六人の女』ですが、6人の女たちは唄うどころか、誰ひとりとして言葉を発していません(こんな映画もめずらしい)。「唄う」というのは、何を意味しているのか? 森や自然のSOSの叫びのことなのか?
それから、あの化身(?)たちが、若いスタイリッシュな美女ばかりというのは、どういうわけか? 萱島たちの好みがつくりだした幻想なのかな、と思ったりもして(いや、監督の好みだナ)。
ほかにも、わかりづらいところや疑問がいくつかあったのですが、長くなるので省略します。
さいごに俳優陣について少しいうと、竹野内豊がどこか頼りなげで、かわいらしかった(ちょっと滑舌がわるいところが、またかわいい)。
桃果さんもとても魅力的だったし、武田玲奈さんもグラビアアイドルから立派な女優さんになっていて感心しました。
そして、あのおばあちゃん、いい芝居してるなと思ったら、白川和子さんだったのか。
映像美と人間の存在意義
冒頭、自然の中に入り込むような映像で始まります。
この映画は虫などの生き物を写すシーンが多くなおかつ結構なアップでうつるので、苦手な方はそれを理解したうえでみることをおすすめします。
2人の男性があることをきっかけに六人の女に出会う不思議なストーリーです。
その六人の女は、それぞれセリフを発せず動きや表情などのみでの演技となります。
六人の女はセリフがないのにものすごいインパクトや妖艶さがありとても引き込まれていきました。
とくに刺す女役の水川さんは、無表情なのに不思議な魅力を醸し出しており、とても印象に残っています。
2人の男役の竹野内さんと山田さんは正反対の様な役柄で、宇和島は自分の欲や感情をそのまま表に出し見た人みんなが嫌いになると思います。それくらい山田さんの演技は宇和島でしかなくてすごいなと感じました。
その宇和島が何回か萱島も俺と似ているというセリフを発します。それはどういう意味なのか、すごく考えさせられました。
萱島は、紳士的で暴力を振るったりはしないし、どの部分が似ていると宇和島に思わせたのか。
結局私では、その答えに辿り着くことはできませんでした。
人間は何のために生まれてきたのか。他の生き物との共存と自然循環。人間だけが自然循環に反する様な生活をしているが、自然の中に生まれた以上その自然を守る責任があり、使命がある。
生き物たちが、同じ人間だったらどの様な見え方になるか。それを受け入れられた人と受け入れなかった人。
映画を観る人たちに自然について考えさせるそんな映画でした。
私は好きな映画でした。
(^^)好きです、こうゆう話。
こんな所に迷い込めたらずっといてもいいとさえ思ってしまいます。蛇のお姉さん以外でしたら上手くやれると思います。蜂のお姉さんのツンデレでしたらおじさんいくらでも耐えられそうです。★0.5おまけです。
竹内の演技ってあんな感じでしたっけね?ワザと?ダイコンっぽかったなぁ。
囲い込む女はフィアンセそっくりだったがアレは何の擬人化なんですかね?
滅びゆく自然を守るってコンセプト、、、好きです。
妖艶で綺麗な女性たち
予告を観て気になって鑑賞!
車で送ってもらう途中で宇和島と共に事故に遭う場面から始まります。
後で分かったんですがこの事故に遭う前の虫の飛んでる音は刺す女の飛んでる音だったんですね!
それから少し時間は戻り…
萱島森一郎は田舎の山で暮らしていた父が死亡したとの連絡を受け家と土地を処分するために現地へ行きます。
父親とは母親に連れて家を出て以来会っていませんでした。
実家で売買契約を終えて宇和島の車に乗せてもらい帰ることに。
山の道を猛スピードで走ります。
トンネルを抜けると着物を着た女性が立っており慌ててハンドルを切ります。
車は落石に突っ込み2人は気を失います。
日本家屋で縛られた状態で目を覚まします。
そこには刺す女がいました。
宇和島は別の部屋に監禁されておりそこには牙を剥く女がいます。
2人は脱出しようとしますが森を結局は抜けられず…
仕方なく戻ってきた萱島は刺す女からお酒をもらい死んだはずの父の姿を見ます。
父親は壮大な話をしていました😳
次の日に父親の家で見つけた写真の場所に辿り着きます!
それと同時に幼い時に川で溺れていたところを女性に助けられたことを思い出しました!
その写真は女性がフクロウになって飛んでいった時のものでした。
萱島はこの森に呼ばれた理由がわかります。
宇和島のカバンの中の書類を見て自分の使命もわかります。
刺す女に帰り道を教えてもらい帰りますが
恋人のかすみが運転する車の中で父親を殺したのは宇和島だと確信しました。
彼女に資料を弁護士に持って行くように頼み再び女たちの元に戻ります。
戻り方がまた落石に突っ込むのは怖すぎる…笑
宇和島は気がおかしくなっており女たちを傷つけていました。
萱島は宇和島を殴るも逆に鋤で刺されて倒れ、そのまま死亡し宇和島も牙を剥く女に噛まれ森の中で死亡。
数年後、かすみは子供と一緒に萱島の父親の家に住んでしました。
森を守りながら生活することを決意して終わり!
いろいろ考えさせられる映画でしたね🤔
そんな映画だと思ってもみませんでした笑
いろんな方の感想を見て唄うの意味もこっちの謳うなのかなーと思いました…
6人の女性は全くしゃべりませんがみなさん妖艶で美しいです!
そして撒き散らす女と濡れる女の水中のシーンはすごかったですね!
特に水中のあのシーンが魅入ってしまいました…
最後に思ったのが宇和島がかなりのクズ!笑
山田孝之さんが演じるのうますぎます笑
面白い映画をありがとうございました!
そしてお疲れ様でした☺️
どこからが現実!?ってのは考えないことにした
ストーリーはあるのかないのかよくわからないけれど、映像だからこそ表現できる内容なのかと思ったりした。森の中の出来事が幻想なのか現実なのかよくわからないままだったけれど、最後に萱島が落石に車ごと衝突していったところをみると幻想なのかなと。そうは思っても、具体的な宇和島のカバンと書類を渡しているように思えたし、どこから幻想でどこから現実なのか真面目に考えると突っ込みどころが満載になるので、やめておくことにしました。
妖艶な女の映像や森の映像を堪能すればいい映画だと思った。もっとセクシーな感じのシーンがあるのかと思ったけれど、その場面をみせてしまうとそっちの方の系統の映画になってしまいそうだから、これくらいでいいのかなと思えた。たしかに、竹中直人演じる不動産屋が、こんなに若い女性とと嫉妬のセリフを吐くくらい、竹野内豊の萱島と武田玲奈演じる彼女とは年齢差ありそうに思えました。
【森林の奥の異空間で生息する、美しくも時に恐ろしき和装の女性達が守って来た事。自然と人間の調和の大切さと人間のエゴの醜さをエロティシズム溢れるシーンと豊かな自然を背景に描き出した作品。】
ー 今作で和装の女性達のリーダー格の黒い着物が似合う美しき物言わぬ女性を演じた、水川あさみさんの、屹立した圧倒的な妖艶な存在感に一発でヤラレタ作品である。-
■東京で、名のあるフォトグラファーとして働く萱島(竹野内豊:若い頃から、私に似ていたが、年を経ても変わらないなあ・・。親近感がある俳優である。)は、恋人かすみ(武田玲奈)とベッドで戯れていた時に、父(山際茂)の訃報が届く。
父が住んでいた土地や家屋を売却するために、両親の離婚で幼い時に離れた山奥の村を訪れる。
そこには、既に不動産業者の松根(竹中直人)と、開発業者の宇和島(山田孝之)がおり、萱島は売買契約をした後に、宇和島の車で駅まで送って貰う。
だが、車を飛ばす宇和島の前に、黒い着物で白い日よけ傘を差した女性(水川あさみ)が道路の真ん中に立っており、必死に避けた後、崩落していた巨大岩に車はぶつかる。
そして、萱島が目を覚ますと、そこは集落の家で、黒い着物の女性が台所仕事をしていた。萱島の手には縄がキツク巻かれていた・・。
◆感想
・不可思議な映画である。山奥で暮らす6人の和装の女性達。言葉を発する事無く、或る者は小動物をそのまま、口の周りを血だらけにしながら食べていたり、開けた土地で仰向けに横たわり全身をそらせて日を浴びている女がいたり・・。
・萱島も、リーダー格の黒い着物が似合う美しき物言わぬ女性から粘液性の食料を口にするよう指示され、口にすると”上手い・・。”そして・・。
ー エロティックなシーンである。ゴックン。ー
・だが、徐々に萱島の父が森の中で何かを調べていた事、宇和島の本性(放射性物質最終廃棄地に、森を使用しようと考えていた事。)が分かって来ると、面白くなってくる。
・萱島も、宇和島も森から抜けられない。大岩にぶつかった時に異空間の森に入り込んだのである。
ー ここまで、見てくると想像がつくが女たちは森の精霊であり、自然を守るモノであったことが類推出来る。
そして、且つて幼き萱島が森で父と道迷いした際に、水に嵌った際に助けた女の事を思い出す萱島。-
・萱島は、父が森の中に活断層を発見し、放射性物質最終廃棄地、反対の意思を示していた事を知るのである。
・彼は、自分を探しに来たかすみと、黒い和服の女が飛ばした虫の後を追い異空間の森を抜け再会するが、彼女に宇和島達の計画に対する亡き父のレポートを弁護士に渡してくれと言い、とめるかすみを振り切って、車を巨大岩にぶつけ再び森へ戻るのである。
ー だが、そこに居た荒れて鎌を振り回す宇和島ともみあいになり、刺す又で殺されてしまう。だが、宇和島も森を抜ける事が出来ず、倒れ込み一瞬で苔むした木の根になるのである。
山田孝之お得意の狂気性が後半爆発している所も、とても良い。-
<ラストは、爽快に終わる。萱島の子を宿していたかすみは、彼と、彼の父の遺志を継ぎ萱島が幼き頃暮らしていた家で、幼き男の子と暮らしているのである。
今作は、エロティシズム溢れるシーンや、深い森を背景に、自然と人間とが調和するが大切さを、多少アーティスティックに描いた作品である。
水川あさみさんの、屹立した圧倒的な妖艶な存在感と流し目は凄かったなあ・・。>
■2023年10月30日
よくよく考え、同週に公開された「ドミノ」「SISU」「ザ・キラー」と比較しても、今作の、独特なる世界観は唯一無二であると考え、3.5⇒4.0に変更いたします。
妖艶さと狂気。
疎遠になってた父親の訃報を受け、森の中にある実家へ帰ることになった萱島森一郎の話。
家族を裏切った父親の家に思い入れは無くサクッと売却を決めた萱島、その家の買い手に宇和島、田舎で交通機関が少ない為に宇和島の車で最寄りの駅まで送ってもらう事に…トンネル抜けその先にあった落石に突っ込こんでしまい気づいたら捕らわれの身になってた萱島(竹野内豊)と宇和島(山田孝之)のストーリー。
何かヤバめの村に可愛い、綺麗だけどちょっと様子のおかしい女6人、何なのこの女子達はと思ったけどストーリーが進むにつれ理解、人の姿はしてるけど森や川に住む生物達(精霊)が人に化けてたのね!でっ、当ってるのかな?!
山田孝之君演じる宇和島もなかなかヤバい奴で何か嫌な奴だったね!山田君の事は大好きだけど!久々の山田君と竹野内さんのダブル主演はめちゃくちゃ熱かった!
終盤辺りの水川あさみ演じる刺す女へ萱島が言った一言「君達に出会えて良かったよ、ありがとう」という優しいセリフには涙。
オヤジの死因と気持ちがわかり村へ戻った萱島、宇和島とのやり合いで負傷してしまった萱島…1度幼少の頃、女達に助けてもらってるから再び助けてもらうのかと思ったらスルーですか!(笑)
卵を産んだあの娘可愛かったな~
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