唄う六人の女のレビュー・感想・評価
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215 唄ってねーぞ(笑)
オカルト風と思って楽しみにしていたらファンタジーですか?
彼らはアレの化身ですか?
なぜに彼女は二役?
鑑賞後の感想として
キャストの演技は非常によかっただけに
不動産の類は不要ですかね。
日本映画で投げっぱなしスープレックスはなんだかなあ
でしたが面白かったと言っておきましょう。
60点
京都シネマ 20231115
人間の愚かさだけど
人間の愚かさを扱いたいのだろう。
山を護ろうとする動物たちと人間、そこを訪れる欲望に取り憑かれた人間たちの寓話とも取れる様なお話。
ただ人間の愚かさは理解出来るのだが、最後に主人公が取る行動は願望であり、その結果は表面のキレイさだけのものだった。
バランスが悪い
大人のお伽話
不条理なファンタジー
今年見た中ではワーストでした。
6人の女が存在する不思議世界、何の説明もなく戸惑い、命の危険を感じ逃げる主人公→途中から竹野内は父の写真の引っかかりからこの世界を何となく受け入れ始め、最後は自分の使命として山を守る決意を固めていく。一方山田孝之は土地の売買を完遂させるべく現実世界へ戻るべく女たちと対峙してもがいていく。
別世界→パラレルでも、時間軸でも設定として受け入れるが、女たちの振舞いがその世界にいる必然性が感じられない。
竹野内の父の守る理由が核廃棄物処理場建設の阻止という陳腐な社会ネタにしたため、現実世界の説明に山田の雇用側が登場するが単なる金儲け以外の野心、欲望が無いので、父を殺してまで山田が得たかったものも薄っぺらすぎて興ざめ。
さらに別世界に行くロジックも判明しないのに落石に衝突するシーンは現実世界の人間としてあり得ない→下手したら死ぬだけ、別世界で竹野内が山田に殺されるなら、山田が現実世界に戻って一捻りくらいないのかなどなど。
これなら自然を愛する父が愛したファンタジーワールドを残したいだけでもいい感じ。
ファンの方には申し訳ないが、山田孝之はそれなり熱演だが、竹野内が貧相過ぎて感情移入出来なかった。凄く良く言えばナイーブの中に芯があるなのだろうが、一部見せるボディも含めて捨て犬のような魅力のなさもダメでした。
竹中直人も最後だけ少しの見せ場しかなくもったいなかった
カラコン女子の威力にひれ伏せよ。
薄っぺらく、かつ不快
本年度観た邦画では岸辺露伴に次ぐ不味さ。
粗筋を読んだ限り、マヨイガとかニンフとかのモチーフを使った都市伝説的な話かと思っていた。結果としてはまだしもそっちの方が良かったかなという印象。
まず女たちの造形があまりにも薄っぺら。魔女とかセイレーンとかニンフといった森に棲む者たちはもっと猛々しいものです。この映画の女優さんたちはとてもフォトジェニック(もちろんそれが狙いだとは思うけど)でも肉体を余り感じさせない。つまり体熱や体臭や汗がほとんど伝わってこない。「唄う」といってるけど彼女たちは声を発さない。この場合の「唄う」は生命感を発散させるといったイメージだと思う。だから肉体的な表現は極めて大事。でもそれが薄く全くリアルではない。きれいなおベベを身に纏い今美容院に行ってきましたっていう髪かたちで森を守れますか?彼女たちが説得性を持たないので森そのものにも深みや神秘性がでてこないのです。
続いて男優2名。竹野内豊は自分で「フォトグラファーです」と名乗る。つまりはファッション雑誌やCMを主戦場にしているカメラマンなのでしょうがこの設定と本映画の映像が何かCMっぽいことが響きあっている。いつもながら肉体的に弱々しく言葉にも重みがない。とても頼りがいのある人には見えないのです。そして山田孝之。私はこの人がかなり苦手です。素が極端な人見知りで反動で演技する時は目立つよう目立つようにアクの強い立ち居振る舞いをする、という触れ込みでそれが基本的なアクトのメカニズムになっている。つまり我々は彼が「弾けている」姿をいつも見せられるわけで押し付けがましく暑苦しい。今回は粗暴な人物の役柄で役には合っているのかもしれないが。
核廃棄場をつくるために森を買い取ろうとしていて、それを活断層があることを暴いて阻止するという設定もどうもね。そういった大袈裟な状況がなくても森は守らなきゃならないし。また核廃棄場をつくるためには長期間に渡り綿密な調査、アセスメントを行うので活断層を見落とすなんてことはないです。原発とごっちゃになってませんか。
竹野内豊演ずる萱島がブツブツと人間が生まれてきた理由がどうのこうのと言ってるんだけど何を言っているんだがちょっと分からない。
トトロやもののけ姫を観て育ってきた世代が中途半端な知識と見識で環境をテーマにした映画をつくるとこうなる、悪い見本でした。
なかなか良い
サスペンススリラーというよりも、ダークファンタジーといった色合いの作品。
そういった意味では、何となくミッドサマーのような雰囲気もある。
森の妖精の化身たる六人の女性と南丹山中の奥深い森の神秘的な映像展開がいい。
また、タイトルと対照的に一言も発しない女性たちのキャラクター設定も良かったと思う。
特に「見つめる女」桃果のキラキラした目が印象的。
山田孝之は相変わらずの安定感。ヒール役をやった時は尚一層味が出る。
竹野内豊はこういうショボい善人役は板に付いてる。
ところどころ、意味不明なカットもあるがあくまでもファンタジーと考えれば、それも納得。
それにしても、はじめしゃちょーはどういう経緯で本作に関わったのかな?
妖艶な不思議な世界
期待度△鑑賞後の満足度◎ 思わぬ拾い物。六人の女の素性が直ぐ判るのは私が自然豊かな奈良県で生まれ育った田舎者のせい?森(自然)が人間を試した話とも云えるかな。
①何の予備知識の無いときは観る気は無かった。けれど、ローカルニュースで宇陀市と大和郡山市でロケした(奈良奥山自然林も有った様な?)と知れば、“奈良県人たるもの観ずばなるまい”とかなりええ加減な動機で観たけれども、結果として観念的なところは少々あるものの幻想と現実とが混ざり当った不思議にも面白い映画であった。
②話の筋の方は他の方のレビューを読んでもらうとして(勿論観てもらうのが一番良いのですが)、現実空間とも異空間ともとれる二人が迷い混んだ(連れてこられた?)世界の構築が作り物臭くないのが宜しい。
それとも美しく撮られた森のマジックがそう魅せるのか。
③主演の二人は拒否反応を示しておりましたが、虫って美味しいんだぞ(蜂の子とか)。
あと、久しぶりにマムシを見たけど、あんな大っきなマムシは見たことないなぁ。
④不可思議な女達に二人の男が右往左往させられる前半から、真相はかなり現実的なものだと判る後半への流れが不思議と自然に感じられるのも、時折挿入される萱島の記憶のフラッシュバックが伏線になっているのと、リアリステックな部分とファンタジックな部分とが上手くシンクロしているせい。
⑤あの森が仕組んだ大芝居は単に自分達の自然を守るためだけではなく、欲にまみれた人間が将来引き起こすかもしれない惨事からもっと大きなものを守るためだったのだろう。
⑥萱島がふと心に残った一枚のセピア色の写真が全ての謎を解明するキーになっていたこと、萱島がカメラマンを仕事として選んだ根底に父の存在があったこと、これらが最後に繋がる脚本はなかなか巧い。
⑦自然(人間を含めた)は今が進化の終着点ではなく、現時点でも進化を続けていて、いずれ人間も進化の果てに存在意義がわかる(その前に滅びなきゃいいけど)という結構壮大な監督の視点というか哲学観も、あの美しい森を観ていると頷けるような気もする。
⑧森の意図・自然(人間を含め)の真の姿を理解できた方を竹野内豊が演じ(アマガエルに転生出来た?)とその意志を継いだ武田玲奈(後輩の奥さんによく似てるんだよね)(唯一一人二役で共に子供を見守る役。化身の方は山田孝之に惨殺される。これも人間の悪行か?)せっかく生んだ卵を山田孝之に無情にも割られる見つめる女。ここにも人間の破壊欲がシンンポライズされているようだ。
森・自然に最後は復讐される人間を山田孝之が演じる(プロデューサーも兼ねているから憎まれ役の方を選んだのかな?)
氷川あさみは、今期のNHK朝ドラ『ブギウギ』での浪速のおっ母さんぶりがウソみたいな妖艶さ。やはり女は化け物だわ。
女たちの目の色が全て同じ(コンタクト?)にしてあるのも細かい演出だ。
⑨父親役の俳優さん、どこかで見たことがあると思ったら『赤目四十八滝心中未遂』や『キャタピラー』の主演男優さんだった。当時より大分ふっくらされているんで直ぐには分からんかったわ。
⑩と、地元愛から少々誉めすぎてしまったかも知れない。分かりにくい点が少なからず有るのも確か。
でも今年の日本映画のなかでも映画らしい映画として記憶に残る一本だと思う。
自然の美しさと名演技に救われた映画
嫌いじゃないけど消化不良
作品全体の雰囲気は好きです。俳優陣も悪くないです。
ただし、見初めてからずーっと「なかなか話が展開しないな……」と思ってたら、唐突にテーマらしいものが突きつけられ、あっさりと終了。
「6人の女たち」の存在で受け取ったメッセージと、突きつけられたテーマが微妙に合致せず、なんとも残念な仕上がり。
主人公2人も「巻き込まれたので逃げる」以上の行動原理が見出せないため、先々の展開に興味が持てなかったのも見ていてツラい要因でした。
山田孝之の野望やその裏にある計画など、もう少し早めに登場させ、ストーリーに強く絡めれば、緊張感のあるストーリー展開になったのでしょうが、その場合は本作特有の不思議な魅力は損なわれる気がするので難しいところですね。
ミルワームのすまし汁がクリアできれば・・・
四国の国道439号線のような対向車がすれ違えない細い山道。トンネルを抜けるとセミを咥えた水川あさみが立っている。急ハンドルを切る山田孝之。断崖絶壁から転落したら即死です。
青銅色の湖沼や渓谷のシーンは四国の仁淀ブルーや中津溪谷や安居渓谷にいるみたい。虫はちょっと勘弁だけど、マイナスイオンのシャワーを映画館で浴びてちょっと健康になった気分。素晴らしい映像。
唄わないし、しゃべらない女たち。
森の精霊や生き物の化身の異界の女たち。
妖艶で幻想的なシーンに魅了されました。
アオイヤマダの水中遊泳シーンが妖艶。
草彅剛のミッドナイトスワンのイチカ役でデビューした服部樹咲。木製のデッキに横たわっているだけなのに色香が漂い、脚が長くてキレイで色っぽくてドキドキ。まだ17歳。ヤバいよヤバいよ。
桃果の緑色の瞳に見つめられると吸い込まれそう。吸い込まれたい。その瞳は男のリトマス試験紙。あなたは宇和島か箕島か?試される。
ひとりだけ、武闘派の女の萩原みのり。コスチュームが洋風なのがちょっと残念。くノ一風がよかった。
もう一回行ってみたい。観てみたい。
奇跡的に助かったのに年の離れた若い奥さん(武田梨奈)に書類を託して、またあの異界に戻って行った箕島森一郎(竹野内豊)の復讐プラスワンの気持ち。わかりますねぇ。
ミルワーム(爬虫類のエサ)の吸い物もクリアしたから、戻れなくてもあの異界でなんとかやっていける自信があったのでしょうね。
テーマもスッキリしていて、後味がよい大人のファンタジー。
自然保護。環境保全。
デベロッパーたちの強欲に任せた企みに対するアンチテーゼ。
あの書類は大臣に渡って、核燃料廃棄物処理場建設計画は廃止になり、デベロッパーの幹部たちは社会的制裁をちゃんと受けたのでしょうか。宇和島を使った嘱託殺人の可能性も大きいですからね。
子供の頃はアマガエルになりたいと父親に言っていたカメラマンの箕島森一郎。
カエルはフクロウなどの森の捕食者のエサ。自然界の食物連鎖ではきわめて自己犠牲的な存在です。人間の醜いエゴvs.自己犠牲精神がメインテーマなのかも。
官能ロマン礼賛映画でもあります。
サドvs.マゾの要素もありました。
細い棒を鞭のように操る和服姿の水川あさみに濱田岳と共演した喜劇愛妻物語を思い出し、自宅でこんなプレーをしてもらえる窪田正孝はなんて幸せなんだろうと思っててしまいました。
白川和子を入れると7人の女たち。
春画先生でもそうでしたが、最近いろんな映画でお目にかかる白川和子様もエロス溢れる異界への水先案内人役として適役でした。
草刈り機にちょっとビビる竹野内豊の細かい演技も毎度のことながらさすがです。
森の緑と不思議な物語に引き込まれます
個人的な人生の記念日(結婚記念日的な)に舞台挨拶付き上映会があると知り、祈る気持ちで応募したらまさかの当選。大喜びで出かけてきました。
さて、肝心のレビューですが、森の深い緑がとにかく美しく、目に焼き付きました。自然の大切さを訴えるメッセージ性は、最初から映画の前面に出される訳ではないのでくどくなく、6人の不思議な女達と主人公2人の格闘が展開して行くうちに徐々に心の底に響いてくる感じでした。
俳優さん達については、全員、絶妙なキャスティングでしたね。6人の女達は言葉を発しない役柄だけに、語りかけてくる力が強く感じました。
1人ずついうと、アオイさんは舞台挨拶でのお話でダンサーだと知り、どうりで、と思いましたが、水の中での動きが特に美しかった!(ナマズというのは、映画をみた後に聴いたら、あ、そういう設定なんだ、、と気付く感じで、個人的には特にナマズでなくても、山の水の神とか、そういう理解でも映画を理解するうえでは良いのかな、と感じました)。
萩原さんは山田孝之さんとは過去に映画でアクションの共演があったとのこと。山田さんもそうですが、動きのキレと躍動感が凄かったです。お2人は舞台挨拶でのトークでもアクションの掛け合いみたいで軽妙でした(会場も笑いで盛り上がりました)
水川さんは、突いたり刺したりのサディスティックな(笑)役柄で迫力がありましたが、スクリーンに大写しになったお顔をみたら、口角が上がっているのが目に入り、とても愛らしくも感じました(変わったところを見てるね、と言われそうですが、たまたま目に入っちゃったんです)。
武田さんは、主人公の彼女役とヤマネ役の一人二役とのこと。母性からくる芯の強さと小動物的な愛らしさの両方をを感じさせてくれて、どちらも適役と思いましたが、私自身は、「ヤマネ」が森の中に登場した場面を「彼女」が登場したものと錯覚?してしまい、「彼女が、まだ生まれていない子供を連れて森の中にいるということは、何を意味するんだろう、、」とモヤモヤしながら深読みしかかりました。一人二役には、何か特別な意味があったのかな、、、その場では理解しきれなかったので、種明かしが知りたくなります。
フクロウ役の桃果さんは、演技も素晴らしかったし、フクロウを象徴する行動に一貫性があったこともあり(物静かに見つめる様子とか、卵とか)、桃果さんがフクロウだと理解しやすかったです。監督から指導があったという首の動かし方も、リアルすぎず、よい感じでした(本物のフクロウの首の動きは、ちょっとエクソシストっぽくて怖いかも、、)
服部さんの出演場面は、モダンバレエの舞台を観ているようで、抽象性が一番高い難しい役柄なのかな、と思いましたが、四肢を伸ばしたお姿が植物の伸びやかさで、キレイでした。
主人公のお2人(竹野内さんと山田さん)は、日頃から自然を愛する方々とのことですが、それゆえに山田さんは「こういう人間にはなりたくない」という役柄をはっきりとらえて演じられのかな、と思いました(本当に、「地上最低、最悪の嫌なヤツ」でした!)他方で竹野内さんの方は、もしかして普段も肩の上に森の精をとまらせておしゃべりする能力があるのでは?という雰囲気を感じました。自然を愛する普段の山田さんが「山の男」という感じだとすると、竹野内さんはそれとは全然違う個性なので、このお2人もまた、互いに入れ替え不可能な、唯一無二のキャスティングだったのかな、と思います。
そんなこんなで、スクリーンの緑に癒されつつ、不思議な美しいストーリーを楽しませて頂きました。ありがとうございました!
マジカルミステリーツアー?万歳!
ホラー映画じゃなくて虫映画じゃないかよォ!(怒)
ホラー映画に不愉快スパイスとして一匙虫加えてるタイプじゃなくてシンプルに虫映画じゃないか!(怒)
なんだよあの青大将の絵は!(怒)(怒)
四歳の画力じゃねぇんだよ!(怒)(怒)(怒)
写真家なっとる場合か絵を描けよォ!(怒)(怒)(怒)(怒)
でも開始2分でこれは虫映画ですアピールしてくれたから親切(スンッ)
この映画は虫愛でてる不思議ちゃんです。
虫が平気で不思議ちゃんが好きな人にはハマると思います。
私は虫はとても嫌いで不思議ちゃん映画はよく分からんかったってなるタイプですが、山田孝之さんのクズ演技が天才過ぎて楽しかったです。
女性に男性が蹂躙される話かと思いきや結局男に女の人生が振り回される話だったんじゃないかと思います。
そうなるように計算したわけじゃなくて、無意識のうちにそういう展開になったんじゃないかと思います。
ともあれイケメン二人とスレンダー美女のサービスシーンもりだくさんだったのでヨシ!!!!
竹野内豊と山田孝之がダブル主演なので見に行きました。
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