「唄っている女」唄う六人の女 りんごさんの映画レビュー(感想・評価)
唄っている女
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女たちは唄っている。
けれど、それは耳を澄ましたとしても聞こえる種類のものではない。
そもそも唄っているという事に最初は気づくこともできない。
台詞のない女たちとタイトルに矛盾はなく、一見奇妙なタイトルと女たちの関係は、なぜ?どうして?と、観客に考えさせるための一種舞台装置なのではないかと感じた。
そして、これこそが物言わぬ自然や環境に対しての人間からのアプローチであるべきではないのかという映画からのメッセージであったようにも感じた。
人間社会の理屈を押し通そうとする宇和島と、なぜ?から入って森の秘密や森に閉じ込められた理由を探す萱島。終盤萱島にだけは刺す女が帰路を示したのは、萱島には唄が聞こえたのだろう。
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