「令和版の水戸黄門。塩子vs貞子希望。」呪い返し師 塩子誕生 metaricaさんの映画レビュー(感想・評価)
令和版の水戸黄門。塩子vs貞子希望。
最近のアメリカ西海岸のリベラル風に毒されたハリウッド・Netflixコンテンツのなんとも言えない気持ち悪さにうんざりしていた今日この頃。久々に勧善懲悪、白黒はっきりつける、観ていてスカッとする作品だった。スピリチュアルの観点から描いた「令和版水戸黄門」「現代版大岡の名裁き」と言ったところか。
個人的には、最強の呪い返し師・塩子と、最強の呪いそのものである貞子とのバトルスピンオフ希望。ただ塩子の法力はかなり強いので、貞子は一瞬で成仏させられる可能性が高い。塩子にはぜひマーベルのアベンジャーズに加入してほしい。
■個人的にツボだった点(ネタバレあり)
・塩子が生霊や邪霊を祓う際の必殺技の1つは、「スピリチュアルな塩」を天から降らすものなのだが、一番最初に必殺技を使った際に、漢字の「塩」という文字そのものまで一緒に降らせていたのはなかなか趣深かった。(製作サイドが観客に対して「この白い粉は塩ですよー。塩として認識してくださいー」と伝えたかったのかな。年配の観客もいる中でバリアフリー的な配慮かもしれず、無粋な感じもしたけど、製作陣の優しさを感じてほっこりした)
・挿入歌が頻繁に流れるのだけど、歌詞が濃ゆく圧倒的な情報量なので、歌が流れるたびに聴覚が刺激されて、視覚が奪われる。つまり、歌詞に聞き耳を立ててしまい、ほぼ映像情報が目に入ってこない現象が度々起こる。
・ラスボスの御曹司のストーリーは、最近現実に起こった香川照之や巨人の坂本の女性スキャンダルと軌を一にする非常にタイムリーな内容で面白かった。
呪いは現実に存在することをリアルに感じられる良い作品。主人公の女優さんの演技も良かった。