1秒先の彼のレビュー・感想・評価
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つい考えてしまう、性別変更の良し悪し
岡田将生も清原伽耶も好きだし、京都の町屋や写真館などのどこか懐かしいたたずまい、水や緑のある風景のみずみずしい描写が物語の雰囲気に合っていてよかった。しかし、オリジナルの台湾版からのアレンジで気になってしまう部分も多かった。
台湾版未見の人は予習しないまま観た方がいいかもしれない。
主役2人の性別を入れ替えるという大胆な変更は、台湾版の男性主人公の行動がはらむ危うさを解消する目的があったのではと思う。
台湾版では、ヒロインのシャオチー(本作でのハジメにあたる)をバス運転手の青年グアタイ(本作ではレイカ)がつけ回してこっそり写真を撮ったり、時間の止まった世界で彼女を背負って運んであれこれ好きなポーズを付けている姿が、ふと冷静になるとヤバいストーカーにしか見えなかった。
宮藤官九郎もインタビューで「細部を見ていくと『このままじゃできないよね』となりました。日本がもう少し景気が良くて、浮かれてた時代だったら、そのまま作っても許してもらえたのかもしれません」と言っているので、同様の問題を感じていたのではと思われる。
実際私は、女性のレイカにグアタイほどのヤバさは感じなかった。
でも、レイカのやっていること自体はグアタイとほぼ同じなのだ。あくまでファンタジーなので、堅く考えることが野暮なのは百も承知だが、同じストーカーじみた行為についてグアタイをヤバく感じた自分が、清原伽耶がやると純愛とみなしてしまうことに、それでいいのかという複雑な気持ちになった。
製作側がグアタイの行動に問題を感じどうにかしたいと思ったなら、いじるべきは性別ではなく、グアタイの行動パターンだったのではという気がした。
上記の目的のために性別交換をしたことで、テンポの悪くなった部分もある。
桜子は、台湾版ではウェンセンというダンス講師のイケメン男性だ。彼が悪い男であるということは、グアタイが見かける彼の妻の姿、彼が過去に騙した女性からのお礼参りなどで描写される。女性は堅気でない男を数人連れてきて彼をボコらせる。直後に、居合わせたグアタイも彼と殴り合いをし、「シャオチー(本作ではハジメにあたる)に二度と会うな」と啖呵を切る。
ウェンセンが誰かを脅したり、シャオチーの悪口を言うような描写はない。作品に殺伐とした空気を持ち込まず、かつ観客の溜飲をちょっと下げるという巧みな演出だ。
シャオチーのポジションを男性のハジメにしたことで、このウェンセンにあたる役が女性の桜子になり、殴り合いをさせて話を動かすことがしづらくなった。既婚者という設定も不採用になった。だから、彼女の本性を描くのに直接的な表現をせざるを得なかったのではないだろうか。
悪い仲間を侍らせて騙した男性を脅したり、ハジメの露骨な悪口を言ったりと、ちょっとどぎついし、暗い。彼女の本性を見ているのに「ハジメと会ってあげて」と言うレイカもよく分からなかった。レイカと桜子の決着も、殴り合いNGなので飲み物をぶっかけて、さらに場所を変えて橋から落とされたり、とテンポが落ちる。桜子が自業自得な目に合うこともないのですっきりしない。
台湾版のグアタイはバス運転手だが、本作では女性にしたいけれど女性バス運転手はレアすぎることと、清原伽耶を使いたい(したがって岡田将生と同年代ではなく年下の設定にしたい)という2つの事情により、肩書きが大学生に変更された。しかし、台湾版のようにバスで走るシーンを入れたいので、バスを動かす人が必要になって、荒川良々を入れた(監督・クドカン・岡田将生のインタビュー記事にそのように書いてあった)。
グアタイは時間が止まったら自分で自在にバスを走らせたが(そしてこのひとりになった世界での自由さに独特のカタルシスがある)、本作では良々に頼んで運転してもらう。ここもテンポが落ちる部分かと思う。
女性が長身の男性を運ぶのは無理なので、静止したハジメを運んだりいじったりするのも良々に手伝ってもらうのか、と思ったら、レイカが人力車で運び、海岸ではひとりでハジメを引きずっていった。ロマンチックなシーンに良々はいらないということだろう。ここで私は、「護られなかった者たちへ」を思い出した。
あの時は、いやそれは無理やろと思ったが、まあ本作はファンタジーだから……仕方ないか……
話の骨組みが結構台湾版そのままなので、余計比べてしまうのだろう。
本作の性別変更は見ようによってはなかなかセンシティブなので、やるならいっそ物語全体を単純比較しようがないくらいアレンジした方が、「このままじゃできない」とクドカンが感じた台湾版のウィークポイントを本当の意味で解決出来たかもしれない。
笑福亭笑瓶さんを偲んで
笑福亭笑瓶さん
2023年2月21日急性大動脈解離のため66歳で他界
写真屋の店主の他にラジオのDJの本人役として一人二役
長いキャリアで俳優経験も幾たびありながら意外にも映画初出演にして映画としては遺作
監督は『リンダリンダリンダ』『天然コケッコー』『マイ・バック・ページ』『苦役列車』『もらとりあむタマ子』『味園ユニバース』『オーバー・フェンス』『ぼくのおじさん』『ハード・コア』『カラオケ行こ!』の山下敦弘
脚本は『ピンポン』『木更津キャッツアイ 日本シリーズ』『ゼブラーマン』シリーズ『69 sixty nine』『舞妓Haaaan!!』『カムイ外伝(2009)』『なくもんか』『土竜の唄』シリーズ『パンク侍、斬られて候』『ゆとりですがなにか インターナショナル』の宮藤官九郎
片思い系ファンタジーラブコメ
台湾映画『1秒先の彼女』のリメイク
そちらの方は未鑑賞
あっちは男が女に思いを寄せるようだがこっちは女が男に思いを寄せる設定に変更している
事情を知ると「なるほど」と納得する
なんの考えもなくなんでもかんでもそのまま真似するのはバカがやることだ
是非とも近日中に『1秒先の彼女』も観たいものだ
ちなみに皇一の皇は「すめらぎ」と読む
遠山光原作『胸キュン刑事』のヒロインが皇くるみだったし既に故人だがテレ朝に皇達也という名プロデューサーがいたから自分は読める
だが長宗我部を「ちょうそかべ」と読むことはできなかったし釈迦牟尼仏に至っては漢字5文字でなんで読みが「みくるべ」なんだよといちゃもんをつけるほど
ちなみに皇一の父の旧姓は勘解由小路と書いて「かでのこうじ」
あらすじ
親しくなったストリートミュージシャンの若い女性とデートするつもりだった日曜日を盗まれる郵便局員の話
日曜日の朝に路線バスに乗った途中からいきなり月曜日に自宅の寝床で朝を迎える郵便局員皇一
なぜか顔は真っ赤に日焼けしていた
花火大会は昨日華々しく開催された
実はその日曜日は神の悪戯か一時的に時間が止まったのだ
大学生の長宗我部麗華とバス運転手釈迦牟尼仏憲以外は
麗華と一は子供の頃入院中の病院で同じ病室で親しくなった経緯があった
麗華は一に好意を抱き続けたが一はすっかり忘れていた
麗華はバスで彼女の地元天橋立を目指した
途中バスを降り人力車に一を乗せて
天橋立に到着し2人で記念撮影
清原果耶がヒロインのはずだがなかなか登場しない
なにを見せられてるのかとしばらく思う
白々しい今更ながらの京都ゴリ押しは『舞妓Haaaan!!!』の残骸か
岡田と清原中心のラブコメじゃないのかよと
パッとしないカメラ女子という設定だが朝ドラヒロインの経験を持つ若手で彼女ほどそれにしっくりくる俳優を他に知らない
言っちゃ悪いが主役級にも関わらず彼女の類稀なるボーッとした華の無さは今回まさに適役
もちろん彼女はバカじゃない
やればできる子
『護られなかった者たちへ』でも重要なキーパーソンとして「良い仕事」をしたのは記憶に新しい
今回もただボーッとしてるだけではない
大阪出身のスキルを活かした娯楽作品
前半のヒロイン桜子は麗華登場で裏の顔があきらかになる
時折見せる不穏な表情もこれでしっくりときた
だけど全く腹は立たなかった
自分は静岡県知事の差別発言にも腹が立たないくらいだ
他人をいくら傷つけても平気なヤフコメ民が怒り心頭なのが滑稽でならないとほくそ笑むような人間だから参考になるまい
バスに同乗していた父の説明によると時間が止まったのは2回目らしい
苗字が長い人は時間的に損してるから1日分貯まったら1日だけ時間が止まるらしい
そういう宮藤官九郎のアレンジ
久々のナイスアイディア
台湾の人はみんな苗字短いもんね
テンポが遅いだけより面白い
配役
郵便局員の皇一に岡田将生
大学生の長宗我部麗華に清原果耶
皇一が恋する路上ミュージシャンの桜子に福室莉音
バスの運転手の釈迦牟尼仏憲に荒川良々
皇一の職場の同僚で元カノのエミリに松本妃代
皇一の職場のベテラン職員の小沢に伊勢志摩
皇一の妹の皇舞に片山友希
皇一の母の皇清美に羽野晶紀
皇一の父の皇平兵衛に加藤雅也
エミリの彼氏に朝井大智
舞の彼氏のミツルにしみけん
莉音ファンのサラリーマンに本多力
花火師に山内圭哉
郵便局で揉める大学教授に蟷螂襲
中賀茂郵便局の局長にや乃えいじ
写真店の店主に笑福亭笑瓶
え?
今この映画のレビュー書こうと思って「1秒」で検索したら「1秒先の彼女」という作品も出てきた。えーっ。
観てみようかな。
この映画の感想は、ところどころ郵便局員としての仕事の描写的に不自然なところも目につきつつもそんなことは別にどうでもよく、清原果耶さんが以前見た作品のときよりも魅力的に見えたことと、面白ポイントが何か所もあってクスクスと笑わずにはいられなかったことと、よくわからないお話をちゃんと丁寧にわかるようにしてくれたことがよかった。
最後少しハラハラするけど、この流れこのテイストで変なラストはないだろうと思った。絶対パピコ二人で分け合ってる、と思わせられてよかった。
1秒先の彼と1秒後の彼女‼️
誰よりもワンテンポ早い郵便局員の主人公と、誰よりもワンテンポ遅いカメラマン志望のヒロイン‼️ワンテンポ早い人間に比べて、時間を損しているワンテンポ遅い人間へ、神様はたまに1日という時間をプレゼントしてくれる‼️実は幼い頃に主人公と同じ病院に入院してたヒロインの主人公への思慕と、与えられた1日を舞台にファンタジックなドタバタ劇が繰り広げられる‼️悪女に騙されている主人公と、その事をなんとか主人公に伝えようとするワンテンポ遅いヒロイン‼️ストーカーまがいに悪女を追跡するヒロイン役、清原果耶ちゃんがホントに魅力的‼️作品的に軽い印象がしないでもないですが、山下敦弘監督がそつなくまとめて面白い作品でした‼️ラスト、無事で良かったね、果耶ちゃん‼️
名前長い人他にもいる
「パピコ買うて来て。」
とお願いしたのに
皇一(ハジメ)の父は帰って来なかった。
受験に破れ郵便局勤務、窓口業務ほぼ2番席。
積極的なストリートミュージシャンの桜子に
なぜか気に入られ?満更でもないハジメ。
ある日、手作り弁当まで差し入れしてくれた。
病気の弟の手術代が必要になったと言う。
あまり使ってないから貸したげると約束、
宇治の花火大会に行く約束も、交わす。
朝起きたら寝過ごしていて、
慌てて会場に行ったら、昨日やった、終わったと。
なぜかハジメの顔日焼けして赤くなっている。
毎日たった1枚の切手を買いに来るレイカの
顔もなぜか‥‥。
写真館に、ハジメの写真。
エッ⁉️いつ⁉️どこ⁉️
写真館のご主人が
「バイトの子が現像しててん、上手いこと写ってるよって飾ってんねん。」
名前を聞き出したら、長宗我部麗華❣️
どっかで聞いたような‥‥、
記憶を辿るハジメ‥‥、
ハッと思い出すハジメ。
天橋立郵便局私書箱にたくさんの手紙❗️
えっ❗️俺が写ってる、いつ、誰が、撮った⁉️
子供の時のもある。病院入院の時や。
思い出した。レイカちゃんや。
カメラ好きやったな。
えっえっ何で⁉️
海辺であの切手の彼女と俺、写ってるやん。
俺いつ海に行ったんやろ?
撮影場所探しに行き、写真と照らし合わせした。
木の枝の相合傘❣️に俺と彼女、二人並んで。
🪴レイカシリーズ🪴
ハジメと桜子のあとをつけ写真盗み撮り。
40万渡すつもりだった宇治の花火大会の約束も知ってしまうし、
桜子の仲間が男を脅すところも目撃してしまう。
さらに桜子のあとをつけていたらバレたので、喫茶店で話。レイカにバレたと悟る桜子。
桜子に我慢できないレイカ、
桜子の顔にコップの水かける。
帰り、仕返しに、
(多分)木屋町通りの川に突き落とされるレイカ。
翌朝起きたら(部室で寝泊まりなんてムリ❣️)
さらに屋上で寝るなんて何というストーリー⁉️
世界が止まっていた。自転車ムリヤリ借りて、
ハジメが乗っているバスに乗ると、
なぜか運転手だけ動ける。
天橋立に行先変更してもらって目指す。
バスが入れないところから
人力車にハジメを乗せていざ浜辺へ。
レイカに人力車引くのムリだと思うが。
流木拾い集め相合傘製作、
ハジメを座らせ記念撮影。
バスの運転手を待たせてはしんどいなぁ。
麗華は誰にしゃべっている?
でかいカメラ姿のレイカ、昔の思い出。
親戚で誰が引き取るか、
お祖父さんの元に引き取られて行ったレイカ。
そのお祖父さんから貰ったカメラ📸。
長宗我部麗華と三廻部、長い名前。
名前書いている間に他の人より遅れる。
その遅れた分時間を稼ぐから、ご褒美として
一日他の人より長く動けるんや。って⁉️
なぜかハジメの父乗り込んで来た。
あの日、父が電車に飛び込もう思ったら、
世界が止まった?か知らんけど、
電車止まったよって飛び込んでもなぁ。
やめた。自分探して何や?
動かない母も入れて家族三人の記念撮影❣️
翌日ハジメの郵便局に訪れパピコ渡すレイカ。
感極まるハジメ。
長い名前の人もっといるはず、どうなるのか?
父はなぜ戻らない?
パピコ溶けるで。
(再度鑑賞しましたら編集させていただくかも?です)
結構大事なキーワードを見落としそう
思っていたよりも可もなく、不可もなく。
主人公だけが1日を失った理由は、主人公がせっかちやったから、平等の為1日分返さなあかんくなった(父親談)
ヒロインの歳は最低でも25歳(7回生やから)
ちなみに2人が初めて会ったとき、1年生やから6、7歳。一君は11、12歳。
結構さらっと話の流れで、大切な設定キーワードが流れて来るから見落とした方も多いのかな。
諸々のあと、彼が全てを思い出した後の動きを1シーン欲しかった。
兎に角、脚本が微妙。案の定クドカン。
ほんま合わん、この人の脚本。
入ってこん。清原果耶の地味演技は流石。
タイトルにとらわれ過ぎると作品の本質が分からなくなる作品かもしれません。そして「主役」は「彼」ですが「主人公」は「彼女」のような気がします。
どこかで聞いたようなタイトル… と思っていたらやはり
リメイク作品。元作品はチェックしていたのですが、鑑賞
時間があわず観られませんでした。・_・
と、今回の作品。
元作品の設定を逆転させ、少しだけ周りよりも早く行動する
のが男性の方らしい。…のですが、それがどういうことを
狙ったのか、元作品を観ていないので分かりません。
とりあえず、この作品を観てみましょうか。
というわけで鑑賞。
…。
う~ん…。
冒頭からしばらくは、どの登場人物にも共感ができない…。
むしろ不快感を感じながらの鑑賞。 うわーん。(泣)
・洛中だけが真の京都、と力説する主人公。
⇒ 実は宇治の生まれ。自分で言うところの「洛外」。
京都の人って何かコワイ印象だけが頭にインプット…。
・父親が失踪したのに「パピコを2本食べられる」と喜ぶ妹。
⇒ 2本くっついたのを2つ買うと4本分。父が居たときは
丁度ひとり1本だった ということらしい…。
・ナンパ気味に路上ライブの女に声をかける主人公。
⇒ その後主人公に接触してきて、活動の費用に40万が
必要 …といったことを語る。…狙いはサイフか。。
・主人公を空気扱いする職場の同僚の女たち。
⇒ 本人が近くでお昼を食べているのに止まらぬ悪口…。
「お約束」の掛け合いを楽しんで(?)いるにしても…
etc.
他にもあった気もするのですが、記憶が飛んでます。 …×_×
エンディングだけからすると、これから明るい未来が開けるような
そんな気分にもなるのですが、鑑賞中(特に前半)は、
「不協和音で出来た多重協奏曲を聴かされている」
そんな気分。お世辞にも好感の持てる内容ではありませんでした…。
まともになったと感じたのは、清原果耶がセリフを口にし始めて以降。
そんな気がします。
脚本が宮藤勘九郎と後で知って、なんか納得してしまった自分が
いたりもします・_・;; アマチャン ハ スキ
宮藤勘九郎の関連作品、自分にとって当たりハズレの落差が大きい…。
台湾映画のリメイクときいているのですが、元の作品もこんな展開
なのだろうか。 という強烈な疑問が。このリメイク作品が、わざと
このような構成にしたのでしょうか。
リメイク元の作品も観てみないといけないなぁ という気が…。
時間があればみてみようかと思案中です。
◇あれこれ
■「なのにあなたは京都へ行くの」♪
なぜ舞台が京都なのでしょう。う~ん
作品に対して” いけず ” と感じる度合いが上がってしまった感が。
この曲を使いたかったからなのでしょうか…。
どうせならチェリッシュの曲を使って欲しかった。
(エンドロール見たら他の歌手さんだった気が…)
■清原果耶さん
大人の男性を、「運んで背負って引きずって」… の演技
これは重労働。お疲れさまでした。ホント。
意識の無い人間を運ぶのってすごく大変ですよ。
それにしても「動きを停止している人達」って。
姿勢は変えられるし、手先とか微妙にゆらゆらと動くし。
目覚めたらタンコブだらけになっていそう…。
■気になる二人の年齢設定
最後まで「彼」と「彼女」の年齢差が良く分かりませんでした。
小さな頃の、入院した「彼女」を「彼」が励ますエピソードで
二人の年齢は、差がほとんど無いか、せいぜい2~3才差に見えました。
この作品での「彼」は30才。清原果耶が同じ年齢には見えない…。
どうみても22か23才くらい。 とすると、
入院中エピソード時点での二人は12才と4才くらい?
妹を見るような目で見てたのかなぁ。
つい、こんなところまで気になってしまう作品でした。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
1秒遅れの彼女の恋は、1秒先の彼に追いつけるのか?
ストーリーは同じなのにテイスト(味付け)が、まったくベツモノ
どこがどう違うかと言うと、純愛ラブストーリーが
《消えたデートの一日》の顛末・・・
となっている事。
それは違いか?
1秒先の彼(スメラギ・ハジメ)を子供の頃好きになった、
1秒遅れの彼女(チョウソガベ・レイカ)のすれ違っていた30年が、
《世界が消えた一日》でやっと交錯するストーリーなのだ。
台湾映画のオリジナルの原題が《消えたバレンタインデー》
なので、もしかしたら原作に忠実なリメイクなのかも知れない。
曲者の宮藤官九郎に脚本をお願いした時点で、
甘いラブストーリーを期待する方が間違いなのだが、
そっくり殆ど同じストーリーなのに、一癖ある恋愛ストリーになっており
この映画をハッピーエンドと見るか?
これから始まる2人の物語のスタートとして見るか?
私は2人の過去はともあれ、
恋愛発展途上・・これから恋愛がはじまるって気がしている。
岡田将生は2枚目だけど一言多い面倒くさい男で、
清原伽耶は生い立ち(少女期に両親を交通事故で亡くしている)
の影響で《ネクラではっきり気持ちを言えないワンテンポ遅れる女子》
オリジナルでは、主役のアラサーの郵便局員シャオチーは、
歌って踊って喋り倒す芸達者。
なのにピュアで愛らしいキャラ。
このミスマッチ、後半では立派に《恋する乙女》に変貌する。
彼女に恋するバス運転手グアタイは完璧に変なオタクで、シャオチーに
片思いをしている。
変態かと思うほど変な奴。
意図せず《消えた一日》をいい事に思い出の浜辺でコスプレ写真を撮る、
連れ回す、浜辺で思いっきり
【意識のないシャオチーを好き勝手にポーズをつける】
これって犯罪スレスレなのだ。
この辺、リメイクでは連れ回す方が清原伽耶。
非力な彼女がバス運転手の荒川良々の好意のサポートを受けて、
彼女の望み《ハジメ君とのデートを一方的に完結する》
これも【意識のない恋人とのデート】
やはり、やばい話である。
しかもハジメにレイカの気持ちって本当に伝わったの?
2人は恋人になれるの?
台湾映画では、ハッキリと恋愛は成就する事が見ていて
分かるのです。
胸熱のラブストーリーで、見る方も幸福感に包まれたのだが・・・
日本版のラストは?
よーい、START!!
ここから愛は始まる予感!
ハジメの心も案外と熟してるのかも知れない。
レイカ頑張れ‼️
ひとことReview!
しょうもないリメイク映画。台湾オリジナルは大した映画じゃないのだが、山下敦弘監督と宮藤官九郎脚本のコンビのリメイクなのに、駄目映画に成り下がった。ドラマにもコメディにもなっていない。
ラスト、思いがけず熱い涙が出た。
コメディ、SF、ファンタジー、ラブストーリーが少しずつ交じったような、不思議な映画。
映画として切り取られた京都や天橋立の風景は、やはり絵になります。
めちゃ暑い夏が終わったら、目的もなく、ブラブラしに行ってきます。
岡田将生くんは、「重力ピエロ」で惚れました。
あの顔面に、高身長、長い手足、当時最強と思いました。
そして、内面の歪みのようなものを時々表情に出すところに魅力を感じました。
舞台で頑張って、イケメン俳優から役者になりましたね。
これからがますます楽しみです。
清原果邪さんは、「まともじゃないのは君も一緒」で、成田凌君との掛け合いが最高でした。
ほおがほっそりして、女優さん顔になりましたね。
今、10年後が一番楽しみな方です♬
お酒ぶっかけと、その後川に落とされるシーンでは、最近の女子は凶暴だなあと驚きました。
一生に1回くらい、私もしてみたいな☆
生きるのも、恋愛も不器用な2人の初恋が実って、思いのほか、嬉しい気持ちを味わいました。
主題歌もピッタリ☆
幸せな時間を過ごせました(*^-^*)
とにかく話のテンポが良くて見やすい
リメイク版らしいですが原作は知らないのでこちらが初見。
1秒速い彼と、1秒遅い彼女たちのお話。
二人の関係性が明らかになっていったり、時間が止まったり、行方不明の父親が登場してきたり、しっかりとすべての伏線?も回収していてよかった。
くすっとポイントが沢山あってさすがクドカンだなと思った。やっぱり脚本すきだなあと、
最後事故に遭ったのは衝撃的だったけど、そこから畳み掛けるように終わってしまったのが勿体無いなと思った。
時差
主人公がいけすかない。
流暢な京都弁もいけすかない。
結論から言うと「だから?」って感じだった。
世界の時間は丸1日止まっていて、更に彼の時間だけは、もう1日近く止まっていたって事なのだろう。
につけても…停止している中で、花火の音が響いたような気がして、不可解だ。いや最早パニックだ。
アレさえなければ上記のような時間軸だったのだろうなぁとは思える。
オリジナルを見てないので、この物語のキュンポイントが見出せず腹立たしい。
彼女が事故に遭って1年後に再会するのだが…彼の気持ちの変遷も描かれずで共感し難い。せめて彼女の手紙の内容でも描いてくれていれば違うように思うのだけど…。
オリジナルでは「1秒先の彼女」
主人公が女性なのだと思われる。
性別が変わる事による差異はあるにせよ、わざわざ変えたって言う事は、このテーマには男性が主人公の方がいいという解釈があったのだろうと思うけど、その良さが俺にはわからない。いや、寧ろ、けたたましくも愛嬌のある女性を、裏で支える弱気な男子って構図の方がいいんじゃないかとさえ思う。
わざわざ変えた意図はなんなんだろう?
機会があったらオリジナルを見てみようと思う。
正直に思うのは、これは正解だったのだろうかって事だ。コメディだとは思うのだけど、圧倒的にコメディ要素が足りない。
羽野晶紀さんくらいだ。間をはずす事はなく彼女の台詞にいちいち笑ってしまう。
途中、主人公が天橋立を往復する描写がある。彼はせっかちなのだろうけど、バイクはそこまで速くなる理由もなく…あまつさえ運転手が「片道3時間はかかる」と別のシーンで述べてしまう。
…笑えないだろ?いくらなんでも。
オリジナルが良かったからこそのリメイクなのだろうけど、国が違えば文化も感性も違う。俳優が醸し出す印象も違う。主人公たちの魅力で押し切る物語だった可能性も否めないのだ。
オリジナルで得た感動を、余す所なく伝える事は出来ていたのであろうか?
甚だ疑問なのである。
そういや笑瓶さんが出てたな。
当たり前の事だけど、映像だとすこぶるお元気で…ありし日の姿を偲び寂しくもなるなあ。
故人のご冥福をお祈り申し上げます。
▪️追記
皆様のレビューを読むに、時間停止中に撮った写真の件が男→女よりは女→男の方が差し障りが少ないみたいな事が書いてあった。
なるほど、それはそうか。
確かに今作にそこの不快感はなく、純粋に大好きだったんだなぁと見てた。
オリジナルのままだと、確かに悍ましさを感じる人はいるのだろうなぁと思う。…まぁ、わからなくもない。
せかせかする岡田将生とモタモタする清原果耶の完璧な組合せ
宮藤官九郎 脚本のドラマは好きだ。
でも宮藤官九郎 脚本の映画はそこまでではなかった。
「1秒先の彼」を観るまでは。
本作は、いつも人よりワンテンポ早いハジメと、ワンテンポ遅いレイカの、タイミングが合わない二人の“消えた1日”を巡る、ちょっと奇妙なファンタジーラブロマンス。
さすがクドカン、時間を操らせたら絶品だ。
既存作品のリメイクが初めてとは思えなかった。
原作は「1秒先の彼女」という台湾映画で、タイトル通り男女の設定が逆らしい。原作の方は見ていないが、思い返せば性別を逆転させたのは正解だと感じるシーンが多々あった。
とにかく主演ふたりの演技が素晴らしすぎた。それに尽きる。
岡田将生は「見た目は100点なのに中身が残念」なハジメの、ちょっとウザいけど憎めないキャラクターを見事に演じていたし、清原果耶は「おかえりモネ」に通ずる”ささやき”系女子の演技が完璧で。もはや吐息のような小さな声で喋る感じが堪らんでした。そして狂気にも近い一途さとハジメへの想いを秘めたあの表情!消えた一日での突飛な行動に観客を納得させられるのは清原果耶の成せる技。この人やっぱり天才だ…
全編に渡り、せかせかする岡田将生とモタモタする清原果耶を堪能した。
監督が抱く京都のイメージ「せっかちなのにのんびり」が本作のテーマにピッタリだからと京都を舞台にしたらしいが、天橋立の景色は美しいし、日本家屋の縁側とか、夏に食べるそうめんとか、手づくりお弁当とか、日本人の心をくすぐるノスタルジックな要素が満載な点も本作の魅力だ。
そのノスタルジーを助長する、本作のもうひとつ大きな魅力がアナログ感だ。レイカは写真部でいつもフィルムカメラを首からぶら下げ、毎日郵便局に通いお手紙を送る。そしてラジオを聴くのが趣味である。ハジメもまたラジオを聴くのが日課で、ラジオDJに悩み相談を送っている。ハジメとDJの軽妙なやりとりが可笑しくて、相談内容が悲しくてもしんみりせずに済むのもいい。(ラジオ好きな自分にとっては嬉しいキャラ設定!)それらレイカのフィルム写真やお手紙が単なる演出アイテムではなく、物語のキーになっているところもよかった。
全体的にはコミカルで微笑ましい作品だが、最後にハジメのもとにレイカが足を引き摺りながら現れるシーンには不覚にも涙がこぼれてしまう。生きててよかった…!(泣)
1つだけ欠点を挙げるとすれば、ポスターデザインが同時期公開の「交換ウソ日記」に似ているがために、キラキラ女子高生ムービーかと思って、危うく素通りしてしまうところだった。主演ふたりのお顔上下に並べるあのデザイン、テンプレなん??
主演2人の圧倒的演技力に周りを固める俳優陣も全員いい仕事してるし、幾多りらさんの主題歌もよきだし、ロケーションも素晴らしく、この夏の思い出になるような、期待以上の作品でした!
描写がなんとも
キーとなる「時間」だけど、その時間の描写がとても重要であるのに映像が陳腐に感じられた。
どうしようもない点はあるだろうけど、見せ方にもっと工夫して欲しかった。それがこの恋愛を成就させるためのキーともなるのだから。
コメディ感は感じられるが物語のオチの描写が上記に記した様な作りなので、オチで拍子抜けした感じでした。
けど元ネタの「1秒先の彼女」を観てみたいと思った。
舞台が京都である意味とは?
(ネタバレですので鑑賞後にお読み下さい)
※本来の長いレビューを書く時間が最近ないので、短く
基本は面白く見ました。
ただこれは本当に申し訳ないのですが、元関西人で京都にも住んだ経験がある私としては、主人公・ハジメ(岡田将生さん)の京都弁への違和感が終始あり、映画に入り込む障害になってしまいました。
しかしこれは主人公・ハジメを演じた岡田将生さんの問題ではなく、この京都弁を許してしまった山下敦弘監督以下スタッフの意識の低さが原因なのだろうと私的僭越思われました。
また、(もちろん例外あって全員ではないと思われますが)京都人は余り本音を言わず回りくどい印象で、大阪人の本音を気にせず言う印象とはずいぶん違います。
(神戸人はまたおしゃれで違う印象‥)
つまり、脚本の宮藤官九郎さんの京都人である(正確には宇治市出身ですが)主人公・ハジメの人物造形からズレがあったのではと伝わって来ます。
脚本の宮藤官九郎さんも山下敦弘監督以下スタッフも、なぜ今回の作品の舞台が京都なのか?をそこまで深く考えずに作品を作ってしまったのではないかと推察します。
一方でレイカを演じた清原果耶さんの振る舞いは京都人としての違和感はありませんでしたが、これはスタッフの意識というより、大阪出身の清原果耶さんの関西土地勘から来る演技の要素が大きかったのではないでしょうか?
宮藤官九郎さん脚本、山下敦弘監督、クセある役も厭わない本来は優れた俳優である岡田将生さん、清原果耶さんの座組で、傑作になる可能性を秘めていただけに、個人的には非常に残念な作品になっていると思われました。
ただ清原果耶さんの今回は可愛らしい演技が相変わらずさすがでしたし、桜子を演じた福室莉音さんも今後活躍して行くのだろうなと感じさせました。
元より作品のストーリーは好みの作風で、一方では面白くは見ました。
クドカンらしさもあるが、解消されない矛盾もある
前半のハジメ(岡田将生)の描写は、クドカンらしくて愉しい。
ハジメ目線がフリで、レイカ目線がオチという構成も、木更津キャッツアイ的で、目新しくは無いが面白く観れた。一瞬、内田けんじ作品なのか?とは思ったけど。
ただ、昼間の花火で時間が止まってからはイマイチだった。
そもそも、レイカが取った行動は普通にキモくないか?
清原果耶さんのような見目麗しい女性なら許せるし、自分も連れ回されてみたいとすら思ってもしまうが、設定通りのパッとしないオタク女子だったら普通に引いてしまはないか?
加えて、ハジメが昨日を失くしたと騒いでいた時点では、同僚のエミリが花火大会でベストカップル賞に輝いたと自慢していたし、現場に駆けつけても花火大会は終わったと言われた。
しかし、止まっていた時間が解かれた時、花火師達の時間も1日止まっていて、日曜日をスルーして月曜日になっていた事が分かる。
つまり、花火大会が行われたのか、行われなかったか判然としせず、明らかな矛盾が生じている。
無論、花火師はたくさんいた筈で、 山内圭哉さん演じた以外の花火師の時間は止まっておらず、花火大会が行われた可能性もある。
ただ、レイカが居た大学や、ハジメが乗っていたバスを含む、かなり広い地域で時間が止まった筈なのに、他の花火師やエリカ等の住民の時間が止まらなかったのも納得しにくい。
更に、ハジメがレイカを幼馴染と思い出してから、363日経つ下りも余計だった。
韓流好きは突然の交通事故に慣れきっているのかもしれないが、ご都合主義だし、あまりドラマ性も感じなかった。
星あげたいのは山々だけど
岡田清原にクドカン、期待しちゃうでしょ!星はやっと2.5かな。オリジナル未見です。
周囲の時間が止まってる時、旗とか揺らさないで!時間が止まってるのに夜にならないで!今ならなんとかできるでしょ。以下略。
みごとな翻案と思うものの
原作は面白かったんだけど「それは、犯罪では」という感じが残ってしまったんだけど、男女を逆にするとそこが消えていいね。
そして前半はヒロインが映らない。「誰なんだろう?」と思いながら観てて「そうだ。清原果耶が出てるから観に来たんだった」って、出てきたときは嬉しくなったね。
そこまでの京都弁のやり取りもいいね。「京都の人、こういうことやりそう」って感じで続くの。岡田将生のアクセントはちょっと違うと思うんだけど、そこはスルーできる感じ。
「妹、いい女優さんだな」と思ってみてて、これも途中で「そうだ、片山友希が出てるから観に来たんだった」と思うのね。
エンドロールで「そうだ松本妃代……」とも思うね。
それで清原果耶パートが始まるんだけど、ここからちょっと萎える。
話は相変わらず面白いんだけど、この「一回やってみせて、その後で『実はこのとき』とやる」形式が、いまの流行りだよね。
クドカンの手にかかれば、そんな流行りの形式で、面白い話を書くのは簡単なんだろうな。
だからこそ、ここまで二つの視点を引っ張る必要なかったでしょ。失われた一日だけを異なる視点でやれば良かったはず。
それでもうまく話はまとまってると思ったんだけど、最後に清原果耶が交通事故にあうよね。これ、いる?
「清原果耶に気づいた岡田将生が一年間待ってました」って言いたいから、二人を引き離しとく必要があるんだけど、その理由で事故による大怪我ってのが安易だよね。そんな作者の都合で登場人物を苦しめないで欲しい。
作為が目についたところが「今一つ」と感じてしまうんだけど、前半の引っ張り方はすごく面白かったし、良い作品だと思うよ。
あまり考えず笑えば良い映画
推し女優の1人清原果耶主演、と聞いて観たのですが、、、、。なんと前半は全く出演しません。あ、後から伏線と分かるぐらいには出ていますが。
でも、清原果耶が出てくるまでの方が、作品としては面白い。イケメンだが、性格が面倒でモテない岡田将生のドタバタ劇。クドカンの脚本だからか、この「面倒でモテない」コントがなかなか面白い。笑瓶も良かったわ〜。
で、このままでもいいや、と思ってたところに清原果耶が登場。ここからはグダグダでしたね〜。色々説明して、良々さんで画面を繋ぎ〜の、なんとか話は繋がりました、って感じ。
まあ、私としては清原果耶が観れて、結構笑えたので良かったです。あまり批評しても仕方ない作品かな〜と。
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