「1秒遅れの彼女の恋は、1秒先の彼に追いつけるのか?」1秒先の彼 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
1秒遅れの彼女の恋は、1秒先の彼に追いつけるのか?
ストーリーは同じなのにテイスト(味付け)が、まったくベツモノ
どこがどう違うかと言うと、純愛ラブストーリーが
《消えたデートの一日》の顛末・・・
となっている事。
それは違いか?
1秒先の彼(スメラギ・ハジメ)を子供の頃好きになった、
1秒遅れの彼女(チョウソガベ・レイカ)のすれ違っていた30年が、
《世界が消えた一日》でやっと交錯するストーリーなのだ。
台湾映画のオリジナルの原題が《消えたバレンタインデー》
なので、もしかしたら原作に忠実なリメイクなのかも知れない。
曲者の宮藤官九郎に脚本をお願いした時点で、
甘いラブストーリーを期待する方が間違いなのだが、
そっくり殆ど同じストーリーなのに、一癖ある恋愛ストリーになっており
この映画をハッピーエンドと見るか?
これから始まる2人の物語のスタートとして見るか?
私は2人の過去はともあれ、
恋愛発展途上・・これから恋愛がはじまるって気がしている。
岡田将生は2枚目だけど一言多い面倒くさい男で、
清原伽耶は生い立ち(少女期に両親を交通事故で亡くしている)
の影響で《ネクラではっきり気持ちを言えないワンテンポ遅れる女子》
オリジナルでは、主役のアラサーの郵便局員シャオチーは、
歌って踊って喋り倒す芸達者。
なのにピュアで愛らしいキャラ。
このミスマッチ、後半では立派に《恋する乙女》に変貌する。
彼女に恋するバス運転手グアタイは完璧に変なオタクで、シャオチーに
片思いをしている。
変態かと思うほど変な奴。
意図せず《消えた一日》をいい事に思い出の浜辺でコスプレ写真を撮る、
連れ回す、浜辺で思いっきり
【意識のないシャオチーを好き勝手にポーズをつける】
これって犯罪スレスレなのだ。
この辺、リメイクでは連れ回す方が清原伽耶。
非力な彼女がバス運転手の荒川良々の好意のサポートを受けて、
彼女の望み《ハジメ君とのデートを一方的に完結する》
これも【意識のない恋人とのデート】
やはり、やばい話である。
しかもハジメにレイカの気持ちって本当に伝わったの?
2人は恋人になれるの?
台湾映画では、ハッキリと恋愛は成就する事が見ていて
分かるのです。
胸熱のラブストーリーで、見る方も幸福感に包まれたのだが・・・
日本版のラストは?
よーい、START!!
ここから愛は始まる予感!
ハジメの心も案外と熟してるのかも知れない。
レイカ頑張れ‼️
コメントありがとうございます。
やはり違っているのですね。
この作品、私もようやくスターとするのだと思います。
「君の名は」と同じ型です。
リメイクなので味付けはもちろん、ストーリーにも違いがあるのであれば見るリストに入れておきます。
ありがとうございました。
コメント重なっていたので消しました。一つ上の方のコメントの
京都の街並み、桜子がレイカを川に突き落としたのは、木屋町通りです。昔からあんな感じです。飲み屋さんが多いとか。
私もスタートとしか思えないです。台湾版は、ラストるんるんでしたけど、こちらは、ビックリな感じ。男女入れ替えにもムリがありそう。よくわかるレビューをありがとうございました☆🦁
コメントありがとうございます。
確かに、台湾版は本作よりはっきりと恋の成就が伝わってきましたね。
私はレビューで結構厳しめに書いてしまったのですが、オリジナルを観てしまっているとリメイク作品単独での評価はなかなか難しいものだとも思いました。
岡田将生も清原伽耶も好きな俳優なので贔屓目に見たいという気持ちもあり(笑)、ちょっと悩ましかったです。