「クドカンらしさもあるが、解消されない矛盾もある」1秒先の彼 LittleTitanさんの映画レビュー(感想・評価)
クドカンらしさもあるが、解消されない矛盾もある
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前半のハジメ(岡田将生)の描写は、クドカンらしくて愉しい。
ハジメ目線がフリで、レイカ目線がオチという構成も、木更津キャッツアイ的で、目新しくは無いが面白く観れた。一瞬、内田けんじ作品なのか?とは思ったけど。
ただ、昼間の花火で時間が止まってからはイマイチだった。
そもそも、レイカが取った行動は普通にキモくないか?
清原果耶さんのような見目麗しい女性なら許せるし、自分も連れ回されてみたいとすら思ってもしまうが、設定通りのパッとしないオタク女子だったら普通に引いてしまはないか?
加えて、ハジメが昨日を失くしたと騒いでいた時点では、同僚のエミリが花火大会でベストカップル賞に輝いたと自慢していたし、現場に駆けつけても花火大会は終わったと言われた。
しかし、止まっていた時間が解かれた時、花火師達の時間も1日止まっていて、日曜日をスルーして月曜日になっていた事が分かる。
つまり、花火大会が行われたのか、行われなかったか判然としせず、明らかな矛盾が生じている。
無論、花火師はたくさんいた筈で、 山内圭哉さん演じた以外の花火師の時間は止まっておらず、花火大会が行われた可能性もある。
ただ、レイカが居た大学や、ハジメが乗っていたバスを含む、かなり広い地域で時間が止まった筈なのに、他の花火師やエリカ等の住民の時間が止まらなかったのも納得しにくい。
更に、ハジメがレイカを幼馴染と思い出してから、363日経つ下りも余計だった。
韓流好きは突然の交通事故に慣れきっているのかもしれないが、ご都合主義だし、あまりドラマ性も感じなかった。
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