「扱いの難しい題材」MEMORY メモリー berkeleyさんの映画レビュー(感想・評価)
扱いの難しい題材
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Memory
主人公はターゲットのことを仔細に聞くことは無い、それでも子供は殺さない、殺し屋の矜持があり、最後の時を悟って内部から悪を滅ぼしていく。警官殺しの描写など、明確に正義とは描かれていない。
記憶障害の特性上、組織との闘いを続ける上で描写に一貫性を維持することは難しいが、要所の見せ方が秀逸であり、また登場人物の多くが皆早々に退場をする。記憶の人生の無常さを示すように、アレックスもあるシーンで一瞬に去ってしまう。
人身売買から広がる謀略、協力者も被害者も、関われば従う他ない構造に陥っている。FBIの視点では撹乱された展開の中、イレギュラーの手により決着を見る。
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