「もっと設定を活かせたはず」MEMORY メモリー jaxさんの映画レビュー(感想・評価)
もっと設定を活かせたはず
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ストーリーは、信念を持つ人物が巨悪に立ち向かうといった比較的オーソドックスなもの。本作が普通の作品と異なる点は、巨悪に立ち向かう役回りとして殺し屋とFBI捜査官という立場が違う2人の人物が登場する点と、その殺し屋がアルツハイマー病を患っているという点だと思う。
タイトルから推察すると、「記憶障害の殺し屋」という設定が本作最大のウリだと思われる。しかし、この設定ならでは演出が少ないため、殺し屋の印象が「記憶障害」というよりも「余命わずかの腕利き」といった印象となってしまい、折角の設定が充分に活かされていないと感じた。
凝った演出が含まれるシーンもいくつかあり、つまらない作品というわけではない。しかし、いろいろ詰め込むよりも特殊な設定を掘り下げたほうがより観応えのある作品に仕上がったのではないだろうか。
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