「現実感はあまりないが。。」MEMORY メモリー 菜野 灯さんの映画レビュー(感想・評価)
現実感はあまりないが。。
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殺し屋の老年、最後を描いている。リーアム・ニーソンも70歳を迎え、役柄にマッチした老年の感じが出ているし、殺し屋のアレックスはこの老年までよく生き延びている感じがする。
それもアルツハイマー病の兆候が見え、引退を決意するも、最後は単なるターゲットを殺めるという仕事ではなく、人身売買、児童売春の諸悪に対する正義感をもって最後の仕事を遂行する。
殺しをやるものは殺される運命にあるのか、穏やかな死は迎えられないようだ。リーアム・ニーソンの役柄の年齢的にも、アクションシーンでうならせるというよりは、誰でも訪れる死にどうやって向き合っていくかの悲哀と決意も織り交ぜてる。
さすがに70歳にもなると、動きは緩慢さは否めず、あれだけのスピード感は演出と思えるのでアクションシーンにはあまり現実感はない。やはり役柄とともに、アクションは引退というところだろうか。
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