「蜥蜴の尻尾」MEMORY メモリー やまちょうさんの映画レビュー(感想・評価)
蜥蜴の尻尾
扱う題材(世界的規模での未成年者誘拐、人身売買、性搾取)が、事実かなり以前から存在し、また現在進行形の社会問題であることから、フィクションではありながらも取り扱い注意な内容であることは間違いありません。
子供を殺さない(以前、誤って殺害したトラウマあるかも)という信念も持つ殺し屋が序盤、大活躍します。
彼は見た目かなり老齢でアルツハイマーの持病を持つつつ、しかし凄腕でやたらと戦闘能力ある引退直前の殺し屋・・・という妙?な設定です。
ひょんなことから、以前の自身のターゲットであった女の子が自分が途中で仕事を降りたことも影響し、口封じで殺害されたことに強く憤りを覚え復讐を誓い、FBIにその事実をリークしつつ、自分に殺人を依頼した巨悪の組織、そしてその親玉を突き止め、自らの殺人手段で追いつめていく、という流れです。
殺し屋がアルツハイマーで服薬しつつも、いろんな重要なことを忘れてしまうっていう設定だと思うし、腕に備忘録を書いて残すなど、その描写は再三表現されるのですけど・・・これってあまり、彼の仕事(暗殺や上記の復讐)には悪い影響を感じさせないのですよね。
正直、脚本上、意味があったかどうかさえ疑問です。
むしろ暗殺に成功した後、なぜそのターゲット殺したのか、依頼者が誰だったのか思い出せず苦悩する、そしてFBI(今作で一番頼りになるチーム)にその苦悩含めてリークする過程で、依頼者の姿がFBIのナイスガイ達の推理により浮き彫りになる・・・くらいで丁度良かったと思いました。
また、分かり易い偽善者の悪の親玉がオープンリーチだったため、その親玉から甘い汁を吸っていた権力者(顧客リストの人間:本当の黒幕)が、白日の下にさらされ失墜するまでがセットだと思ってたのに、とんだ肩透かしでした。
蜥蜴の尻尾切り・・・それ最後に見たいんじゃないんですけど、って心の中で呟いてしまいました。
題材が題材だけに、なんとなく匂わせながらも狭い範囲で収束させたい、という忖度を感じざるをえず。
では。
ハイハイ、認知症はストーリーに影響したか微妙ですよね。途中、不覚にもトイレに退場したからなのか、誰が誰だかわからなくなり、自分も認知症か?(笑)
非常にいい復習になりありがとうございました。
返信ありがとうございました😊理解不能ですが 年齢縛り ですね。 ただ酸素マスクのママの前でムスコを手際よく・という人の 正義感 なんなんだ❓同一人物とは思えない、どの口が・・とは思いました ありがとうございました😊
おっしゃるように 認知症は微妙 軽度なら影響ないですし、重度なら任務遂行不能なので・・最後のターゲットが 悪の殲滅 とまではいかない 息子の件で脅されてただけのような・・気のせいですね。いいねありがとうございます😊