「既に加齢な私が華麗なセーラー戦士達に歓喜を上げる」劇場版 美少女戦士セーラームーンCosmos 後編 とっぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
既に加齢な私が華麗なセーラー戦士達に歓喜を上げる
初めてセーラームーンが世に出た頃、私はまだ20そこそこの年齢だった。当時のゲーセンにはセーラームーンのプライズが溢れ返り、某・有名ホテルのバンケットルームの大会場にはセーラームーンのミュージカルが行われ、同時にセガ主催のゲームセンターが期間限定で置かれる程の超絶人気ぶりだったのだが…いつしか時は流れて今の時代では、キスシーンやら変身時にまっ裸になるなど規制に引っかかる所もあるのかセーラームーンは大人向けのアニメになってしまっていた。
アラフィフになり、ちょうど近隣の映画館で上映されると聞きいい機会だと思って前編・後編を観た。前編は別でレビューを入れたので、後編の感想を。
SNSやこちらなんかのレビューを見るとチラホラ北川景子の酷評を見かけたが、私は寧ろコスモスは北川景子じゃないとシックリ来ないと思った。確かに三石さんがやるのが当然だとは思うのだが、この役は宇宙を超越し、全ての歴史(時間)を見てきて過ぎ去った仲間達を最後に一人で見てきたと言う所から、落ち着いた雰囲気が無いと表現出来ないなと感じた。
北川景子はまさにその役に合っている。ご本人も発表の時に言っていたが、元々セーラームーンと一緒に育ち、成長して実写版でマーズ役をされ、その時の仲間とずっと仲良くして来て今の自分があると。そしてこの話が来て嬉しかったと話されている。これほどセーラームーンと関わりが強く、セーラームーンを知っている俳優さんはいないと私は思うのだが。
元々のセーラームーンの声優さん達が一新され、三石さんだけが残った時も正直私は違和感を覚えた。何故、セーラームーンだけは声を変えないんだ?と。周りを全て変えるなら三石さんのポジションも変えるべきだと思ったし、マモちゃんの声の方が未だに違和感ありまくりたし、何故そちらの意見は無いんだろうと。
だから北川さんがコスモス役でも何ら違和感もおかしさも感じない。
話は前編から感じていたが、結構端折り気味な部分が多く、見ている方がバタつく感じだった。まぁ、時間が限られるから仕方がないんだろうけど、折角のコスモスの話。もっと落ち着いてみたかったなぁ。
それと、火球とスターズが最後に出てこなかったのが残念。なーんか、ハッピーエンドって気分では無かったなぁ。
それでも私の20代前半を思い起こさせてくれたのは感謝。セーラー服は女子の憧れでもある(私は学校時代は中高セーラーじゃ無かったので、今だに着たかったなぁーと思わせてくれる。