「オッサンが(以下同文)」劇場版 美少女戦士セーラームーンCosmos 後編 Geso_de_Nyoroさんの映画レビュー(感想・評価)
オッサンが(以下同文)
↑素直じゃなくてスミマセン。前半を観た以上後半が気になり、ファーストディでお得な料金だったので鑑賞しました。周囲はお友達連れやソロの女性客で占められてて、何だか女子会にオッサンが独り紛れ込んだ、的な状態でした。
スクリーンに蘇った伝説のアニメ・セーラームーン、前半含め良かった所は‥‥キャラ作画の可愛さかなと。
サスガに新旧少女達の憧れ・ガールズヒーローですのでカッコ良くて可愛いのは必須。タイトルに冠する “美少女” は伊達ではありません。
それに可愛いは正義、男子諸君だって同様でしょう。でもウサギは彼氏とイチャコラするので興味を引くなら取り巻き、亜美ちゃん辺りが人気上位でしょうか?
ソレ以外ではストーリーが単純明快で新参にも易しい。昔ながらの勧善懲悪の “幹” にオプションとバリエーションの “枝葉” を組み、全体をキレイに整える演出を施した作品は、原作に忠実+旧作のテイストとエッセンスも加えて、キラーン!と仕上がった感じ。
マイナスな点は、原作通りとは言え結末を煙に巻く脚本は微妙。まどマギのオチで繰り出された台詞の畳み込みを思い出しました(ソウルジェム=セーラークリスタル?)。結局アレどう云うオチなのか解りません(原作未読)。
それに後編は終始バトルで構成されたため、キャラの多さも相まって変身の雄叫びと必殺技の詠唱が何度も続き、ずっと叫んでるシーンが繰り返されます。戦いもパワーインフレ感&ナゼ勝ったのか負けたのかも不明瞭、ですが女性ファンは大した問題ではない?
またシリアスなバトルの最中にトートツにギャグ演出が挟まるのも、集中力を削がれてマイナスです。他にもアレコレありましたが、女性ファン向けと言われれば納得せざるを得ないのかな。
北川景子さん、実写版で縁のあるとかでラスボス戦のキーパーソンに起用も‥‥ 個人的に流行りのタレントや芸人など本職外を中の人に起用する “商魂” にウンザリで辛辣にならざるを得ません。ただディープでコアなファンに比べて自分はザコ以下なので、今作はあまり影響なかったです。
声優問題と言えば三石さんだけキープで他は交代されてましたが、本業の中の人については何ら問題はなかったかと。オリジナル愛が深い方の間では、スラダン同様モメた様子‥‥
セーラームーン30周年という訳で様々な企画がある様ですが、劇場版アニメは大きなウエイトを占める目玉、ファンの方々には如何程だったでしょう? ソコはファンムービーとして賛否ありそうな作品でした。でも6月30日封切り日は誕生祭で盛り上がったのかな?