きっと地上には満天の星

劇場公開日:

きっと地上には満天の星

解説

ニューヨーク地下鉄の廃トンネルで暮らす母娘の地上への逃亡を描いた人間ドラマ。実在した地下コミュニティへの潜入記「モグラびと ニューヨーク地下生活者たち」を原案に、テレビドラマ「モダン・ラブ」の一編を手がけたセリーヌ・ヘルド&ローガン・ジョージが長編初監督を務めた。

ニッキーと5歳の娘リトルは、ニューヨーク地下鉄の下に広がる廃トンネルで、貧しくも仲むつまじく暮らしていた。そんなある日、廃トンネルで不法居住者の摘発が行われ、母娘は地上への逃亡を余儀なくされる。生まれて初めて外の世界に出たリトルを連れて街をさまようニッキーだったが……。

ヘルド監督が自らニッキーを演じ、ヒップホップミュージシャンのファットリップ、「アメリカン・アニマルズ」のジャレッド・アブラハムソンが共演。

2020年製作/90分/G/アメリカ
原題または英題:Topside
配給:フルモテルモ、オープンセサミ
劇場公開日:2022年8月5日

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(C)2020Topside Productions, LLC.All Rights Reserved.

映画レビュー

1.5胸くそ激悪でした

2024年5月12日
Androidアプリから投稿

リトルはとにかくかわいい。けどそこに尽きる。実際に暗いんだろうけど映画にするならもっと考えなさいよ、半分以上は真っ暗画面で何やってんだかサッパリ分からん。その上ストーリーはジャンキー母ちゃんが考えなしにウロウロするだけ。なんじゃこりゃ?素敵っぽいタイトルはほんの1エピソードにもならない会話の中から無理くり紡ぎ出してるし、技術も内容も配給会社も全部だめ。リトルちゃんが可愛かったからかろうじて点がつく。にしてもさーリトル探してる間に家戻ってヤクの残り探してるよねー、コイツだめだ。

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三毛猫泣太郎

4.0【”モグラびと”としてNYの地下に暮らす、親娘の物語。行政に地下から追い出された母娘の悲痛な姿。娘に”羽”を与えるために、ラストに母が下した決断が、心に沁みる作品である。】

2022年9月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

幸せ

ー ジャーナリスト、ジェニファー・トスの、地下コミュニティー潜入記「もぐらびと ニューヨーク地下製作者たち」に触発されたセリーヌ・ヘルドが、大学時代からの友人ローガン・ジョージと共同制作した作品。  尚、ヘルドは地下の生活しか知らない5歳の女の子、リトルの母ニッキーも演じている。- ◆感想<Caution! 内容に触れています。> ・哀切な親娘愛を描いた物語である。 ・ヘルドは、辛い日々の中、リトルの成長だけが生き甲斐で、お金を稼ぐために時々、地上に出て身体を売っている。 そして、クスリ依存症にも・・。 ー けれど、ヘルドはリトルに”背中に羽が生えたら、地上に出られるんだよ‥”と言い聞かせながら、彼女を大切に育てている。   ”背中に羽が生える”の意味は、地上でも暮らせる大人になるという意味だろう。 ・違法占拠を市から咎められ、地上に出たリトルと、ヘルド。 ー だが、地上は喧噪、多くの人に溢れ、リトルは戸惑う。ヘルドの”仕事場”の窓からは、”死んだ星”しか見えない・・。- ・そんなある日、リトルと、ヘルドは地下鉄に乗るが、ふとしたタイミングで離ればなれになってしまう。必死にリトルを探すヘルドの姿。 ー ヘルドが、必死に娘を探す姿と、それを追うカメラワークが臨場感を高めている。- <そして、ある駅でヘルドは座席の下に隠れているリトルの脚を見つける。そのまま、再会と思いきや、ヘルドは駅員に”女の子が席の下にいる”と告げ、涙を流しながらその場を去る。  ヘルドは、リトルに”自分の様になってもらいたくはない・・。”という断腸の思いで、リトルに”羽”を与えるために、別れたのである。  ヘルドの決断が心に沁みた作品である。> <2022年9月25日 刈谷日劇にて鑑賞>

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NOBU

3.0リトルに、地上で力強く生きていける、羽根が生えますように。

2022年8月29日
iPhoneアプリから投稿

ニッキーとリトルのような、地下生活者が実際にいたということ、想像はできても、実感することは難しい。子を思う母の気持ちは分かるが、もっとほかにやりようはあるのではないかと思ってしまう。。しかし、そうともいかないのが現実なのかもしれない。 映画の邦題と、ポスター、素敵ですね。

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Sakiko

4.0ないないづくしの中で・・・

2022年8月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

お金がない。職がない。家もない。娘は地上に出たことがない。そして二人が離ればなれになることを意味する摘発におびえながらの生活には、安心もない。何とか一晩のねぐらを探すために主人公がしたことは・・・ロマンチックな邦題とは裏腹に、描かれている現実の生活は実に過酷なものでした。 しかしながら、そんなないないづくしの中で、いやないないづくしの中だからこそ、暗闇の中で、二人がお互いを必要としあう思いは、思いだけは、何故か、満天の星空のようにキラキラ輝いているように見えたのです。 日本ではここまでの環境は考えづらいですが、それでも本日のNHKニュースでは、コロナによる収入減やインフレにより、シングルマザー世帯の一段の苦境が伝えられています。心ある人達の努力で「子ども食堂」等は全国に広がってはいるようですが・・・・・。 日本のそして世界の、苦境にあるすべての親子の心の中にも多分ある、満天の星空のような輝き。その輝きが守られるような世界になると良いのにな。そんな風に思えた作品でした。

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