「ジョーダン・ピールの「未知との遭遇」」NOPE ノープ ヒックス伍長さんの映画レビュー(感想・評価)
ジョーダン・ピールの「未知との遭遇」
今作で監督作品が3回目となるジョーダン・ピール。
「アス」は未鑑賞なんだが、これは早く観ないといかん!と痛感させられた。
「ゲット・アウト」の時もそうだったが、今作も、より作家性、メッセージ性の強い作品であり、何となくボーっと観ているだけでは、少なくとも自分としてはストーリーの裏に秘められた作品の本質を感じ取ることがなかなか難しい。
鑑賞後、ネットの考察を色々読みながら、なるほどと感心させられた。
やはり、どの作品においても"人種差別"は共通している。
ただ、予告編でも見られる通り、今作は広い意味でSF作品だ。
もちろん観ていれば単なる娯楽SFではないことは理解できるが、このストーリーに人種差別を含めた様々なテーマを織り交ぜる構成力たるや、ストーリーテラーとしてのジョーダン・ピールには脱帽せざるを得ない。
ちなみに、今作は「インター・ステラー」「テネット」など近年の大作で活躍するホイテ・ヴァン・ホイテマを迎えてのIMAXカメラによる撮影。
映像的視点からも圧倒させられた。
ジョーダン・ピールの次回作に、嫌でも期待値が上がる。
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