「サメ映画に期待する内容が」海上48hours 悪夢のバカンス うにたん♪(コロナが当たり前の世界)さんの映画レビュー(感想・評価)
サメ映画に期待する内容が
しっかりと入っており、サメ映画ファンにも満足して貰えそう。
【うにたん♪的、サメ映画に期待する事】
◯人間がちゃんとサメに喰われる事(サメが供え物みたいなのはサメ映画を語って欲しくない)
◯観てる客が心痛まない犠牲者が多い方が良い。巫山戯た奴や悪い奴が喰われるシーンは妙に共感出来る(笑)
◯主要メンバーは冷静さがなく頭が弛いくらいが大半を占める方が混乱が激しくて良い。
◯水着着用で、ソコソコ見目麗しいくらいの女性キャストが必要。性に奔放で如何にもな女性キャラクターは犠牲者代表として必須。
◯CGサメ全盛の時代ではあるがちゃちなCGサメでは安っぽくなるのでそこは頑張って作る事。
◯サメを出しすぎない事。冒頭から全身さらけ出して襲ってくるサメは安っぽさの代表格と感じるので必要時にじわりじわりと。
で、この「海上48hours 悪夢のバカンス」はそう言った点に於いて及第点と言えるサメ映画となっている。
広い海に漂う水上バイクや泳ぐ人物を真上から映すアングルは見た目にも「来るかな?来るかな?」と煽られるし、背鰭なんかが見えた日にはドキッとする。
85分に収めているのも良い印象。
主要人物が5人組なので犠牲になるシーンが17分おきに作れるかな?とも思う。
その5人組の内訳
・ナット(本作品のど根性ヒロイン)
・トム(ナットの彼氏、ミリーと浮気した)
・ミリー(ブロンド、友人ナットの彼氏トムとワンナイトラブ(笑))
・タイラー(5人組唯一の黒人、水上バイク小屋のカギを壊す。体力に自信あり泳いで他の船に助けを求める)
・グレッグ(如何にもチャラいやつ、機械は苦手なクセに盗んだキーで水上バイクを飲酒運転、事故ったら一番に大ケガ、天罰てきめん)
と個性豊かなキャラクター。
ただ序盤はうまくサメを見せていたが終盤になると脈絡なく驚かせる為に襲ってくる演出が入り始めるので、“粗く”なってくるのは惜しい。
丸1日海で漂泊して「腹減った」「疲れた」とも言わないので、誰か1人の妄想オチかと心配したがど根性娘ナットの活躍で誤魔化してラストに突入していく。
B級サメ映画として満足度の高い作品だった。