「ホロコーストは戦争には関係ない、人道に対する犯罪」アウシュヴィッツのチャンピオン bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
ホロコーストは戦争には関係ない、人道に対する犯罪
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サロン・シネマ2さんで、この日の三本目。客席中央の三列21席について空席をカウントしてみた。一本目「なまず」が16/21。二本目「プアン」が15/21。三本目の本作が5/21です。ナチス・ヒトラー・アウシュビッツがネタとなると、高齢者が席を埋め入りが良い印象がありましたが、実際そうだったw
ここ数年、ナチスものが多く、かつ良作傑作は皆無だったと思ってますが、コレは良かった。一番好き。
ボクシングものに無条件に燃えてしまう習性のせいなのか。少年少女をネタにされると、どうしても感情移入してしまうからなのか。
Holocaust とは、元々宗教儀式で丸焼きにされ神に捧げられた生贄の事。
一服盛られ試合に負け、一晩吊るされていた「77番」は死体を焼いて処分する穴の底をのたうち回り、丸焼きになった木彫りの天使像を見つける。ヤネックが少女に贈った守護天使ミカエル。
人間が生まれる前は皆、天使なのだと。
絶対的な力の差。守ってやれなかった絶望感。出来る事はただ一つ。ボクシングに命を掛ける。
そうですよね、やっぱり。ボクシングものの文法でホロコーストを描いたら、こうなると。
ラストのボクシング・ジムの風景に、ポロリーンですよ。
良かった。
とっても。
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