「和製ファンタジーの意外な良作!」わたしの幸せな結婚 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
和製ファンタジーの意外な良作!
通常スクリーンで鑑賞。
原作は未読。
冒頭からつくり込まれた世界観に引き込まれました。明治・大正のレトロ感とファンタジーは兎角相性が良いな、と…。字幕とナレーションで背景を簡潔に説明してくれる優しさも嬉しい。世界観を表現するVFXのクォリティーも高かったです。
目黒蓮のイケメンっぷりと今田美桜のヒロイン感を引き出した演出が手堅く、マンガ的な世界観とキャラクターにすっかり馴染んでいました。脇を固める俳優陣も若手からベテランまでが揃えられていて、こちらも手堅くて流石だと思いました。
数々の障害を乗り越えて結ばれるふたりと云うのは王道ながら、王道故にやはりいいものであり、そこへ至るまでの物語はアクションなども交えて面白かったものの、最大の障害があっさり乗り越えられたように感じられ、少々肩透かしでした。
製作にTBSが噛んでいるだけあって、世界観や演出など、日曜劇場を観ているような感覚。「ドラマのTBS」と言われるだけあって、その安定した製作力は映画でも発揮されているな、と…。塚原あゆ子監督のつくるドラマが元々好きと云うこともあり、今後も映画を撮って欲しいと思いました。
[余談]
タイトルからは想像出来ないがっつりファンタジーに驚きました。アイドル映画ではないか、女子受け作品ではないか、と思っている方(何を隠そう鑑賞前の私)、百聞は一見にしかずです。正直、今年一の掘り出し物ではないかと…
※修正(2024/03/22)
共感を有り難うございます。
おっしゃる通りですね。過ぎ去った時代の重厚かつ華やいだレトロ感と、ノワールなファンタジーがピタッと合わさった感じです。
それに、やはり俳優陣が良かったです。
共感ありがとうございます。
過度の期待はしていなかったのですが、
仰る様に、意外に面白い作品でした。
共演した、今田美桜と目黒漣の渾身の役作りの賜物だと思います。
作品の世界観を、この二人がしっかり作っていました。
やはり、映画は実際に観ないと分かりませんね。
では、また共感作で。
ー以上ー