劇場公開日 2023年3月17日

「設定イケてる、前半わくわく、しかしクライマックストーンダウン」わたしの幸せな結婚 くまくまさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0設定イケてる、前半わくわく、しかしクライマックストーンダウン

2023年4月1日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

萌える

異能という特殊能力を持つ者が取り立てられているという設定は面白く(多くは特殊能力を持つ者は迫害されるので)、異能の優れた両親・家系に生まれながら「無能」だった美世(今田美桜)の人生がどうなるのか興味を惹かれました。
今田美桜がすっぴんのような顔で出てきても目の大きさに圧倒され、めちゃめちゃ可愛い。
めめ(目黒蓮)がグレーのロングヘアという日本人には難易度高すぎるビジュアルを難なく飛び越え、軍服も和装も無茶苦茶カッコいい。
りゅちぇ(大西流星)も皇子の雰囲気が合っていたし、渡邊圭祐演じる鶴木は、めめと並んで違和感ないイケメン、味方?敵?な感じもミステリアスで素晴らしく、俳優陣の演技は良かったです。
明らかに惹かれあっているが、素直になれないこの二人はどうなるんだろう?と応援したくなったし、世に放たれた蟲がどう影響してくるかもわくわく。
だったのですが……。クライマックスの戦闘シーンと、その背景がうーーーん???
美世と鶴木が何をしているのかが分からないんですよね……せっかく盛り上がっていただけに、クライマックスが???となり、消化不良。
続編ありそうな作りなので、せっかくの面白い設定を生かして欲しい。美術もかなりお金がかかってる感じで、ちゃちくならず映像も美しいのは+です。
少し気になったのは、清霞が冷酷無比とされていること。皆から好かれてるし、部下からは慕われてるし。彼の容姿や家柄に惹かれた人がこれまでは冷たくされてたってことなんでしょうけど、そこがはしょられてるので、皆が設定上言ってるだけって感じでややモヤります。尺からしてしょうがないかな。
あと、これは美世(今田美桜)が主役ですよね? 漫画はどうやらそうらしいですし、映画だけ見ても背景も心情も美世を追っている。めめを主人公にして動員数が上がるなら皆ハッピーかもしれないけれど、流石にW主演ではないだろうか。

くまくま