劇場公開日 2023年3月17日

「【令和版”帝都物語”&”陰陽師“&”シンデレラ”。結婚するなら政略よりも絶対に自由恋愛だよね!薄幸だった美世が清霞に大切にされ、ドンドン美しくなっていく過程の描き方も佳き作品である。】」わたしの幸せな結婚 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【令和版”帝都物語”&”陰陽師“&”シンデレラ”。結婚するなら政略よりも絶対に自由恋愛だよね!薄幸だった美世が清霞に大切にされ、ドンドン美しくなっていく過程の描き方も佳き作品である。】

2023年3月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

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ー 作品設定は、時代的且つ”異能”という概念が正に”帝都物語”であり、"式"を使う辺りは”陰陽師“であり、美世(今田美桜)が、”異能”の才が無いゆえに継母とその娘(高石あかり:あの嫌な役を好演している。)に使用人として苛められる辺りは”シンデレラ”だなあ、と思いながら鑑賞。-

◆感想

・明治期初期と思われる作品時代設定や、“異能”という言わば念動力、もしくは超能力という概念が好みである。
 又、ヒロイン美世を演じた今田美桜さんが、薄幸な娘が徐々に恋に目覚め、美しくなっていく過程を、抑制した演技で魅せているのも良い。

・今際の際に在りながらも、帝(石橋蓮司)が強大なる異能の力で、”蟲”達を抑えようとするも、力が弱ってきたためか、”蟲”達が人々を支配し始めるシーン等も、宜しい。
ー 流石に、加藤保憲の様なトンデモナイ化け物は出て来ないが、今作は恋愛映画であるから良しとする。-

・美世が、政略結婚のために久堂家に嫁ぐことになり、放り出されるように斎森家を出るシーンや、久堂清霞(目黒蓮:Snow Manというグループの方だそうだが、知らず。どーりで、女性が多かった筈である。ファンの方々、申し訳ない。)との初対面時に、清霞が美世に言い放った冷たい言葉も、物語の展開的には宜しい。

・美世が最初は自己肯定感が異様に低く、謝ってばかりの姿ながら、朝キチンと清霞のために朝食を丁寧に作るシーンや、1度目は食べて貰えなかった朝食を2度目は清霞が口にし、”美味い。”と言う言葉を聞き、美世がボロボロと涙を流すシーン。
ー 当然ながら、観ている側も涙ぐむのである。ー

・そして、清霞が美世が清廉な心を持つ女性だと分かって行く中で、彼自身も美世に対し不器用ながら温かく接し(薬湯の辺りね。)美世も、ドンドン美しくなっていく過程も良い。
ー 清霞が美世に、直接ではなく、柘植の櫛と着物を送るシーン等も和風で奥床しくて、宜しい。-

<ストーリー展開的には粗い部分もあったが、美世が、継母とその娘に拉致され拷問を受ける中、清霞が”異能”の力を発揮し助け出すシーンや、美世にも夢見の“異能”がある事が分かり”蟲”達に乗っ取られた人たちを救うシーン及び、雪舞う中、美世と清霞が交わす会話などは美しかった作品である。
 次作を待ちたいと思った作品でもある。>

NOBU
みかずきさんのコメント
2023年4月2日

共感ありがとうございます。

やはり映画は観ないと分かりませんね。

予告編、タイトルから、和風シンデレラストーリーのような作品を想像していましたが、良い意味で裏切られました。

何と言っても、目黒漣と今田美桜の従来イメージを払拭した渾身の役作りが見事でした。主役二人の役作りがしっかりしていれば、作品の世界観も揺るぎないものになります。

個人より家系を重んずる明治・大正時代の考え方も、作品に反映されていました。大島渚監督作品『儀式』を思い出しました。

日本的なしっかりした世界観を持った作品なので、一作のみでは惜しいです。続編に期待したいです。

では、また共感作で。

ー以上ー

みかずき
SAKURAIさんのコメント
2023年3月21日

おはようございます!

予約した席の両脇は女性だったんですね!文章から嬉しかった、良かった!の意味と取らせて頂きます😏ニヤッ

でも私映画は独りで観る派なんで、両脇に人いたら無理っす!(笑)

トイレの件はいつも食べる量、飲み物Red Bull355mlって決まってるんですけどね。

またよろしくお願いします!

SAKURAI