ノースマン 導かれし復讐者のレビュー・感想・評価
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『ノースマン 導かれし復讐者』鑑賞。画の強さ、そして綺麗さには流石...
『ノースマン 導かれし復讐者』鑑賞。画の強さ、そして綺麗さには流石の一言。お話の展開は一本調子のため、起伏が欲しかった所。それなりに楽しめました。
北欧神話と言えば、サイボーグ009の「エッダ編」を思い出すだけの自分
かなりの力作であることは伝わったが、自分には消化しきれなかった。
スカンジナビア地方の伝説が下敷きになっているらしく、北欧神話の要素も組み込まれているとか…その辺はよく分からない。
主にアイスランドでロケが行われたという北欧の大自然は、実に寒々しい。
主人公は、叔父のクーデターによって国王だった父を殺され、復讐を誓って国を脱出する。
父が殺される前、成人の儀式が行われるが、主人公はまだ子供なので、次期王位の準備として成人の儀式を早めたのか、よく解らなかった。
この儀式が超自然的なのだが、呪術とか占いのようなものが人を動かしていた時代。物語の終盤にも神か悪魔か…何やら神秘的なものが展開する。
母国を脱出した主人公がバイキングに拾われ、獰猛な奪略者に成長したのは理解しよう。
たが、その間復讐を忘れていたのか、予言者によって復讐の使命を思い出さされたようなところも、よく解らなかった。
父の敵は、結局兄から奪ったはずの国を奪われ、酪農村の首長になっていた。
主人公はその村に潜入して、復讐を果たそうとする。
協力者となる女もいて、遂に敵を追い詰めんとしたその時、母から衝撃の真実を聞かされる。
ニコール・キッドマンの魔女的な迫力に圧倒される。
寒々しい大自然の風景のなかで、筋骨隆々のアレクサンダー・スカルスガルドが、痛めつけられたり残虐な殺戮を繰り広げたりする。
協力者の女はアニャ・テイラー=ジョイ。
この娘の顔立ちは、やはり不思議な印象を受ける。
二人が森で結ばれるシーンに、彼女にバイ菌などが入りはしないか心配になる。せめて屋内でしてくれ…と。
イーサン・ホーク、ウィレム・デフォーという手練れもこの映画を支えている。
予言者はビョーク。
北欧のロケーションによる大自然のパノラマ、筋肉男を接写した臨場感、名優たちのいぶし銀、見所は多い映画だが、自分は残念ながら消化できなかった。
ヴァルハラに行く。
ヴァイキングの濃い生方が描かれた映画でした。漫画のヴィンランド-サガで、ヴァイキングの世界観は知っていましたので、すんなりと映画に浸れました。ビッチなニコールキッドマンと目力に強いアニャテイラーとが、血みどろの映画の中でがんばっていました。ストーリーが少し雑な感じと、カラスの化身あたりが残念です。ヴァイキングに逃げは許されないのか。
継承される運命を断ち切り、新たな時代を切り開け
北欧のとある王国の王子アムレートは、父親の国王オーヴァンディルを叔父のフィヨルニルによって目の前で殺される。
殺された父の仇、誘拐された母の救出、そしてフィヨルニルへの復讐を誓い、アムレートは1人島を抜け出した。
数年後、復讐に燃えるアムレートはヴァイキングになっていた。
彼は奴隷になってフィヨルニルの経営する農場に潜り込む。
そこで出会った白樺の森のオルガと共に、遂にアムレートは宿命を果たそうとするのだが……
やはりロバート・エガースは最高‼︎
『ウィッチ』『ライトハウス』に続いて今回描くのはハムレットの原案ともなった壮大な復讐譚。
前2作はホラー要素が強かったが、今作は復讐アクション。愛や憎しみなどの心情的なところも深く描かれているので、今までのロバート・エガースらしさを含みながらも新たな面が見られて面白かった。
ハムレットも北欧神話も全く分からないので知った上で観たらもっと楽しめるだろうが、その知識がなくても十分楽しめる。
近親者への恨み、与えられた運命、裏切り、情愛、継承、決着。
復讐モノとして100点満点。
理想と現実の違いに苦しみ、「復讐をする意味」を根本から問われることで、自身の信念が揺らぎ深く葛藤するアムレートの姿は、まさに復讐劇の主人公として相応しい。
それでも復讐の意思を突き通した呪いにも似た運命という何か。
『ウィッチ』でも『ライトハウス』でも、その目には見えない“何か”の力を描くのがとても上手い。
オーディンの力、フレイの力とされた何かによって導かれた彼やその周りの“運命”は、信仰云々の話ではなく私たちの身の回りにもきっと存在する。
神話を取り上げながら神への信仰に留まらない、現実的な昔話。彼にしか描けない世界観。他の題材でも観てみたい。
もちろん物語性だけではない。
ワンカットの撮影手法や時代考証など、様々な演出においてこだわりが垣間見える。
アクションも素晴らしい。
筋骨隆々の半裸男たちが吠え怒り暴れ回る。
血と汗が噴き出る接近戦に燃えないはずがない。
ヘルの門での最終決戦も静かで熱い。
そうかと思えば殺した人間を屋根に貼り付けるといった悪趣味っぷりも光っている。
そして、男尊女卑の世界において一際輝いているのがヒロインのオルガだ。
男性像は野生的に女性像は神秘的に描かれているが、アニャ・テイラー=ジョイの圧倒的ヒロイン感は素晴らしかった。
ニコール・キッドマンの美しい髪と後半のシーンでのインパクトもかなり印象的だが、アニャ・テイラー=ジョイのボディラインは神がかっている。
演じるアニャが素晴らしいのは勿論、主要キャラから脇役に至るまで一切無駄がない。
ほんの少しの出演だったビョークやデフォーをもしっかり印象づけることに成功しているのは監督の手腕以外の何物でもない。
出典となった神話や民話、信仰について知っていないと理解ができないかと危惧していたが全くそんなことはなかった。
親を殺された王子の復讐劇というだけで楽しめるのに、そこに物語性がついて噴火する火山の前で半裸の男たちが野生的に魂を懸けて殺し合う姿を臨場感たっぷりで観れる。
とにかく深くて濃くて熱い物語を見せてもらった。
大満足。監督の次回作が楽しみでならない。
斜め上を行く圧倒的スケールと音楽
復讐劇なんだけど、先ず泥々臭いと言うか泥塗れ。俳優陣の皆さんお疲れ様と言いたい。
普通に観に行くと引くかもしれない程の映像感なので、途中退席してもおかしくはない。
一部の有名な俳優さんメイクが凄すぎて全く分からなかった。
ヒロインの女優さん、観終わって気付いたんだけど『スプリット』の女の子だったんだね
髪の色が違っていたのもあるし別人に見えてました。
大鴉
父を叔父に殺された王子が復讐の為、攫われた母を取り戻す為旅に出る物語。
北欧の幻想的な自然と激しいアクションが織りなすリベンジ作品。
まさかのゲップとおならに驚かされた儀式により一人前となる王子アムレート。
しかし、ある時叔父のフィヨルニルに父を殺され、命からがら逃げのびた少年はヴァイキングとなり、人々を襲いながらも復讐の機会を探っていた。。
いやぁ~恐ろしい時代ですね。本筋では無いが、ヴァイキングに襲われる人々の哀しさよ・・・。こんな奴らが実在したんだからゾッとしますよね。ワタクシあるあるなんですが、このあたりのシーンはアムレートよりも背後のモブ達の動きに注目してしまいました。
フィヨルニルを探す長い長い旅はまだ始まったばかりだ・・・と思ったら、え!?もう!?!?
思いの外、予告編で観るほどのスケールは無いのかな。一つ一つのシーンは壮大なんだけどね。
んで、結構ガッツリダークファンタジーなのね。謎の魔術師さん達とかモロにね。この世界観は好きです。
また、気になったのは謎のスポーツ(?)大会。まさに野蛮な貴族の娯楽ですね。…ってか、あれは本当に勝利ってことで良いのか?w
全体を通し、あんまりテンポが良いという感じは無く、2時間20分というやや長尺でもそれ以上に長く感じる程。
それでも、ちょくちょく入るアクションは見応えがあるし、奴隷や儀式のエグい描写も満載。そして、長い旅路の果てに辿り着いた真実は・・・これはキツすぎるよ。。
なかなか難しい話ですよね。こんな事実もあり、そもそもアムレートもヴァイキングとして悪さをしまくってた訳だから、素直に応援して良いものか・・・。でも、この時代、勝った者が正義みたいな所もあったんだろうから・・・。
本作、結構評価が分かれているようですね。確かに、長ったらしく感じたり主人公への感情移入が難しかったりしましたが、ワタクシ的には好きな世界観だし、☆4でも少し低いくらいかな。まぁ、どうせやるならもうちょっとファンタジーに振り切っても良いかなとも思いましたが。
何より、こういう作品って曖昧な描写でちゃんとハッキリと終わらないこともしばしばあるから、後半はそうなるんじゃないかとずっとビクビクしてましたが、そこはまぁ大丈夫でしたね(笑)
哀しくアツく、それでいて美しい作品だった。
普通と自由が一番と思った。
正義自体が大義になってしまうことの落とし穴、人間の行動の一番の原動力は怒り、最強の盾と矛を持ってしても最後は差し違い。舞台は9世紀くらいだったけど、核兵器を持った国が乱立して戦う21世紀とどこも違わないのだと思わされた。
さすが「ライトハウス」の監督。逃げずにこれでもかと人間の野獣さを撮りきっていた。風景というより地球の地形そのものに圧倒されるロケーション、プリミティブな音楽(なのか効果音なのか)も合いまる総合芸術作品だった。
権力争い、権力の継承などと無縁の根無し草の幸せを再認識。そのくらい世界に引き込まれたってことかなあ。
ニコール・キッドマン、いい仕事してました。
血
大好き。理屈じゃなく好きなものに出会える幸せって変え難いですよねー、ほんとコレ。「ファイナルファンタジー」「ヴァルキリープロファイル」「ルーンクエスト」「ストームブリンガー」「グラディエーター」「スターウォーズ:エビソード3」なによりも「Wizardry」ぽい。大好き。
血は血でしか贖えない。そんな今も変わらない人間の業が、スッキリスムースに畫かれていて、最高でした。大好き。
つ、つまらない…
ゲームオブスローンズ味のある世界観や音楽、気合の入った映像、豪華キャスト。
なのに凄くつまらなかった…。
面白くなりそうと感じたのは最初の5分で、そのあとずーーっと面白くない…
のっぺり緩急なくありきたりなストーリー展開に飽きる…
アクションシーンに迫力がなくてカッコ良くない…
グロやエロも中途半端…
何だったんだ…。
23-012
北欧神話と言えば、
『マイティーソー』と『聖闘士星矢』
ぐらいしか情報元がないのですが、
それで十分でしょう😅
王道のストーリーとも言えるし、
捻りが無いとも言えるし、
アイスランドの大自然任せの作品でした。
ニコールキッドマンはらしい役どころでしたねぇ😅
ニコール・キッドマン
中世ヨーロッパの世界観が好きじゃないので、映画館スルーしようか迷ったけど、
いい評判を聞いたのと、アニャ目当てで、映画館へ。
結果、期待以上!!
軽く期待を超えてきた!!
やー、面白かったー♪
グイグイ引き込まれ、長い上映時間も気にならなかった♪
キャスティングも良いです。
みんな役に合ってて上手い。
中でも、ニコール・キッドマンが特に印象的でした。
キッドマン上手い!!
アニャは、あい変わらず、綺麗です(笑)
4と4.5の間で、厳しめ4.5。
100点満点で、85点ぐらい。
オススメです。
残虐な暴力と不気味な魔術が全面に
一体何を見せられているのだろう…と映画を見て思ったのは久しぶり。あ、ハリウッド版ゴジラ対コング以来か。と思ったら主人公がその作品に出てた人なんて、偶然だ。
セリフまわしとストーリーのテイストがまるでシェイクスピア、と思ったらまさに、ハムレットのベースなったような、アイスランドの昔話があるそうで、この映画はそのエッセンスが色濃いことは感じる。これでもかと強調されるドギツイ残虐なシーンと不気味な魔術関連の映像に、個人的には馴染めず、折角キャストがなかなか味があるから、と見に行ったが、なんだかそれも大して生きておらず。時折美しめの映像シーンが挟みこまれ、ヴァイオレンスとの対比のつもりなのかもしれないが、悲壮感に包まれた全体のダークトーンの中で、もし一時の安らぎの象徴のように言われたとしても、ピンとこない。ヴァイオレンスのアクが強すぎる。
最近やたら見る売れっ子、アニヤ=ティラー ジョイだげ得してるかも、と感じた作品だった。
北欧の世界観!!
あまりない北欧の世界観で大変楽しめました。コミックのヴィンランド・サガの雰囲気が味わえます。
ストーリー自体は、復讐劇なのですが中々面白く!
少し前の「グリーンモンスター」に近いというか、西欧の精神性がとても新鮮でした。
マッチョな戦闘が好きな方は是非映画館へ!
神話の世界に生きる人間
2022年。ロバート・エガース監督。9世紀の北欧、キリスト教以前の神話の世界を背景に、父を殺された王子の復讐を描く。父親が殺されるまでの生活、ヴァイキングの一員として略奪にあけくれる数年間、「啓示」を受けて復讐を思い出してフィンランドへ渡る、そして復讐の実行。神話とともに生きる北欧の人々の気高く荒々しい姿をテキパキと表現していく。
キリスト教以前であるとともにヒューマニティ以前でもあるので、男たちは熊や狼や狐や犬といった獣と一体となって叫ぶ。生きる意味は「名誉」を失わないことにあり、死は「ヴァルハラ」(天国みたいなところ)へと転生する旅であり、人生は運命の糸によって既に定められたものである。
なんでも描けてしまうCGで描き出すのは、寒々しい景色と冷たい雨、うねる海原。男たちも大柄だが、インド映画に比べればいずれも「神話的」とはいいかねる「人間」のスケールだと言わざるをえない。それが悪いわけではないけれども。
超豪華キャストでここまで血みどろ作品を作ってしまったことに素直に驚嘆する一作
『ライトハウス』(2021)のロバート・エガース監督だから、『イニシェリン島の精霊』と同じく「普通の作品」にはならないよねー、と思ったら、全くもって予想通り!
アニャ・テイラー=ジョイをはじめとしてニコール・キッドマン、イーサン・ホーク、ウィレム・デフォーなど非常に豪華なキャスティングなので、誰がどの場面に登場するのかという楽しみ方もできるんですが、出演者全員があまりにもスカンジナビアの人々になりきっているのと、なかなか凄惨な場面が立て続けに起こるのと、さらに画面の密度が濃いのと、といったいろんな要素が入り交じっているので、いつしかキャスト捜しを忘れて物語世界に入り込んじゃってました。さすが「没入感MAX」という売り文句は伊達じゃないです。
さらに物語としては不幸な生い立ちの高貴な血筋を持つ若者の旅を描く、という「貴種流離譚」の形式を取っているので、筋立てを追うこと自体はそれほど難しくはなく、それがさらに作品に対する没入感を高めています。
とは言っても、やっぱりエガース監督の作風なのか、戦闘を含めた全編にわたる血みどろの描写は、あえて残忍さを誇張しているんじゃないかと思えるほどなので、この種の描写が苦手な人には結構辛い鑑賞になるかも知れません。この点はご留意を。
同じ時期に公開されている、『イニシェリン島の精霊』と並んで、物語から浮かび上がってくる要素の読み解きが楽しい作品です。
北欧神話ファンタジー
人のリアルな裏切りと復讐の物語かと思ったが、魔術あり伝説ありの北欧神話ファンタジーだった。
知識があると尚楽しめる。
ちなみにヴァルハラは戦乙女ワルキューレ(ヴァルキリー)が勇敢に戦って死んだ戦士を運ぶ館の事。この伝説が本作でも描かれている。
予告で『ゲーム・オブ・スローンズ』を思い出したが、やはり冒頭のシーンでウィンターフェルを思い出した。
何度か狼の真似をする劇中の場面で、撮影現場を想像してちょっと笑ってしまった。特にイーサン・ホークとウィレム・デフォーのおじさん2人がノリノリで犬(狼?)になりきって子役に絡む場面は吹き出さずに撮影出来たのかが気になる。
余談だが、『ノースマン』を観る客層が一般層も多く、プロモーションも華がある。
それだけ他の映画やドラマなどを通じて、北欧神話に対する世間の認知が高まった証だと思われる。
その一つとして、北欧神話をベースとしたMCUのソーがある。ソーの映画を観ている人には「オーディン」「フェンリル」「ヴァルキリー」「ヘル」など馴染みのある固有名詞が『ノースマン』で出てくる。映像で世界樹ユグドラシルも観れる。
一般層に北欧神話が知られた切っ掛けとしてマーベルスタジオの功績は大きいと思う。
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