劇場公開日 2023年1月20日

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「スケールアップしてもエガース節は健在!復讐もまた運命の導きなり」ノースマン 導かれし復讐者 とぽとぽさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0スケールアップしてもエガース節は健在!復讐もまた運命の導きなり

2022年10月26日
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アクション/アドベンチャー/ヒストリーと様々なジャンルを跨る血生臭い復讐モノである本作によって自身がアクション含む大作(予算・規模感、豪華キャスト、本編尺)もいけることを証明して、自身の特徴的なスタイルや世界観(ex. 神話などに通ずる時代モノばかりの題材)を保ったまま拡大することに成功している。揺るぎない確固としたスタイルと荘厳さ、魅惑的な語り口に魅了される歴史巨編一大スペクタクル。
シェイクスピアの『ハムレット』ハムレットの元となったと言われている伝説。神々しい、ある種必然の題材。台詞回し然り、実際シェイクスピアや演劇的な要素が乗り移ったような瞬間もあった。アイスランドと言ったらビョーク、ちなみに監督と共同脚本務めるはこれまた一風変わった『ラム』のショーン。
忘れ難いビジュアルの数々!雄大な自然を捉える美しい撮影の中で展開されるのは決してスピーディーではない重そうなアクションだけど、それはそれで合っていた気がしたし、監督らしい顔の寄りなども挟みつつ独特なテンポを形作っていたと思う。笑っていいのか分からないインパクト溢れるシュールなシーンや展開も健在。

背中から肩にかけての筋肉がドラゴンボールや北斗の拳などマンガ並みなアレクサンダー・スカルスガルド大暴れ!今回母親役であるニコール・キッドマンとはドラマ『ビッグ・リトル・ライズ』で年下の暴力夫として共演していたくらいだし、若々しいから少年が数年後にスカルスガルドになっててもあまり違和感なかった(ex. 朝ドラ、大河ドラマ)。ラストバトルは熱い!!
『ライトハウス』に続いてウィレム・デフォーの使い方分かっているし、『ウィッチ』か今やすっかり名作請負人となりつつある脂乗りまくりアニャ・テイラー=ジョイ。それにイーサン・ホーク大好きとしては嬉しい父親役。

Strike! To the Valhöll!
P.S. 本編中にプシュプシュ開けて…持ち込むの缶って!あと、コソコソする系の人、聞こえてるから!ずっとされていたら気になるから人思いにバッとしてくれ、と思った。

とぽとぽ