「ヒタヒタと進む地球環境改造計画」テラフォーム 侵略 bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
ヒタヒタと進む地球環境改造計画
本作は、実際にロシアに飛来した隕石落下をヒントにして作られた作品。『宇宙戦争』と『未知との遭遇』を足した様な内容だが、『侵略』という表題から連想する、SF的な派手な破壊や戦闘シーンは無く、登場人物も限られ、モノトーンの映像の中でストーリーは展開される。
宇宙から飛来した隕石。その衝撃で一つの街が消滅し、全住民が死亡するというシーンから幕を開ける。隕石と思われた飛来物は、実は宇宙植物の種。そこから人類には毒となるガスが発生し、宇宙植物が芽吹き成長を始める。それは、エイリアンが地球を居住地とするための地球環境改造計画の始まりだった。
それに気づいたのが、主人公は、アルコール依存症の惑星生物学者のローレル・ストーン。最初に、彼女は隕石落下の調査をした時に、小さな宇宙植物の芽を発見するが、報告を怠った。しかし、その芽はアッという間に巨大化し、ミサイル攻撃をしても歯が立たず、おまけに、隕石落下で死亡した住人が生き返るという奇妙な現象に遭遇する。
実は、こられ一連の現象は、彼女の幼少期に起きた、ある出来事に起因することが明らかになっていくのだが、そのラストは、非常に意味深なシーンで幕を閉じる。
宇宙植物によって地球の環境を改造してしまおうという発想は、『宇宙戦争』でも扱われた設定でよくあるパターンで、内容も映像も、とにかく暗いB級作品。ヒタヒタと迫り来る侵略の恐怖を描いているのだろうが、エイリアン侵略のSF映画に、自分が求めるモノとはちょっと違っていて、鑑賞途中睡魔に襲われた。
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