ゴールデンカムイのレビュー・感想・評価
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キャスティングが奇跡
タイトルの通り、今回の映画に関してはキャスティングが決まった時に見ることを決めた。そう、何を隠そう、私は原作の大ファンである。
今回のキャスティングをした人は「私がやりました」と手を上げて出てきてください。
たぶんあなたは一生引っ張りダコです。もう引っ張りダコかもしれませんが。
実写化は大体キャスティングで賛否あり、違和感を感じることが多いですが、今回は期待しかなく、その期待通りの映画でした。
原作ファンほどみて欲しい。そんな愛すべき作品ができました。
模範的なハリウッド活劇
いやー、立派立派。日本映画の不利な条件でも、基本に忠実にやればハリウッド痛快活劇の成功法則をこんなにきちんと実践できるんだ。冒頭の二百三高地での群衆戦闘シーン、網走監獄での囚人たちのクロスカッティング、そして小樽での馬ぞりチェイス。どれもカメラ・編集とも秀逸で、今の大半の日本映画から頭ひとつ抜けている感あり。
これはカメラも上手だけど、原作がすでにハリウッド活劇だってことなんですね。そのスピード感を守ることに徹したから、成功している。
白けたのは衣装と美術。森の中での泥沼の戦闘を生きのびたはずの「不死身の杉本」の衣装がぴかぴかだとか、小樽の師団で兵士の取り出す拳銃がモデルガンにしか見えないとか。このへんは少し前の日本映画なら、怖い美術スタッフのおじさんたちから怒鳴りつけられるはずの出来映え。
配役は、基本的に全員すばらしく原作のテイストを活かしていると思うんだけど、演技はまた別の話。杉本は、ほとんどの観客が違和感なく見ると思う。アシリパさんが残念で、黙って立ってればこの人しかいないと思えるんだけど、やはり日本のTVドラマにスポイルされた「ムリに感情をこめる」式の演技にとどまっている。白石役もそう。
土方歳三役の舘ひろしは文句なくすごくて、クローズアップと色彩調節をかけて「維新の志士の残党」の血煙りが匂ってくるような迫力をすばらしく演出している。
ところでカメラが随所で素晴らしいので、過去に何を撮った人かしらべてみると、これがなんと蜷川実花の作品を撮ってるんですね。あのしょうもない駄作群とは、今回はまったく別人のような画面です。やはり映画はカメラがすぐれた人でも監督がバカだとダメになる、使い方がうまいと良い画面になる、ことの今回は見事な証明です。
原作の大ファンだけど良かった
観たかった映像がそこにある。よくぞやってくれた
原作漫画とアニメを履修済み。正直、ビジュアルが発表された時点では「似せてきたな」とは思ったが、まだ「なりきれてはいないな」とも思った。
ところが実際に劇場に足を運んでみたらどうだ。見れば見るほど、杉元が、アシリパさんが、白石が、鶴見中尉が、谷垣が、月島軍曹が、そして土方歳三がそこにいる。あまりにも解像度が高いものだから、これはもう実際にこういう事件が起きていたんじゃないかと錯覚したほどだ。
それぐらいリアルで忠実な映画がここにあった。原作漫画を読んだときからこういう映像が見たかったんだ!パーフェクトな出来だった!
ただ、本当に仕方のないことなのだが、尺の都合で物語のだいぶ序盤で終わってしまっているのと、それゆえ推しの尾形の出番が少なかったので、今後の期待を込めて星4.5。いや、無理に話を詰め込まなかったのは英断ではあったと思うのだが…
ちゃんとシリーズにしてくれるよね?
結構迫力ある序章
早くも続編が待ち遠しい
漫画あったのは知っているが読んだこともなく、予備知識ゼロで鑑賞。
明治末期の北海道を舞台に、アイヌの埋蔵金を三つ巴で取り合うらしい。
主人公、不死身の杉元の日露戦争での戦いのシーンから始まり、
戦争後なぜか北海道で砂金採りをしていたのだが、
ある男からアイヌの金塊の話を知る。
そのあと、クマに襲われ、さすがの杉元も、と思ったところに、
アイヌの少女アシリパに救われた。
そして、一緒に金塊の行方を探すため、一緒に行動を開始。
そこで、同じく金塊の行方を追う、陸軍や新選組の残党らと・・・
いや~、なかなか面白い設定の話ですね。
そして、まさかの新選組、鬼の副長土方が登場するとは。
さらに、数少ない生き残り、ガムシン永倉新八までも。
陸軍の鶴見はぶっ飛んでるなぁ。怖すぎ。
アイヌの文化、言葉はあんな感じだったんだな。
狩猟、動物については、やたら詳しい。
そして味噌を見て、「うんこ」とか笑
結構ぐろい描写も多々あり。
日露戦争のシーンもすごいけど、指食いちぎったり、串で刺したり。
クマにやられて、顔の面がはがれたり、結構ぐろかった。
でも、ところどころ、笑いもあり、そこは漫画だな、と。
不死身の杉元は山崎賢人さん、キングダム信とはまた違うかっこよさ。
今回の戦闘シーン、アクションもさすがの一言。
銭湯でのシーンではナイスボディも披露。
アシリパの山田杏奈さん、初めて見たし、最初は何とも思わなかったけど、
時間が経つにつれ、アイヌの恰好に見慣れ、可愛く見えてきた。
白石の矢本悠馬さん、このまま仲間となっていくんだろうな。
いいキャラだ、肉まんくん(ちはやふるより)
他も豪華キャスト、土方は舘ひろしさん、クレイジーな鶴見は玉木宏さん、
などなど。
大谷亮平さんや真栄田郷敦さん、もっと出番増やしてほしいですね。
終わり間際には続編ありますよ、と言わんばかりのシーンも。
いろいろな方の顔が見えたけど、だれが何の役なのかさっぱり。
続編、当然楽しみだし、その前に原作(漫画)を読んでみたい。
漫画の実写化として最高峰
まず、寒そうだった。冬の北海道で川に入ったり、手袋もしなかったり、裸で拘束されたり、雪道を引きずられたり…。指がもげるほどの凍傷になりかねない、危険な撮影だったのでは…?といぎいぎしながら観ていた。しかしこういったリアリティの追加が実写化の良いところのひとつなのかもしれない。
そして、大傑作だと思った。まず迫力あるアクションが素晴らしかった。冒頭の戦場で主人公が鬼神のごとき振る舞いを見せ、それ以降の戦闘パートも文句の付け所がない。戦闘以外でも、牛山の怪力シーンや白石の妖怪的なアクションが大変良かった。
これまで様々な漫画が実写化されてきたが、アクションに特化した作品で悪いものはなかった。そして今後もそうだろう。本作はその確信を強めた。
また、戦闘パートと対照して平穏パートと言えばよいのか、狩猟・食事やアイヌ文化紹介パートも中々よかった。さすがにリスを解体するところは映らなかったが…それでもリスをチタタプにして、味噌を入れるシーンなどは最高だった。食事シーンを映画の大オチに持ってきたのも大変グッド。緊迫した戦闘とドラマパートの後に、ふっと気が緩むシーンで締めたことで、鑑賞後の気分も爽快で、ものすごくいい気持ちで劇場を去ることができた。
ほかにも褒めたい点はたくさんある。漫画では名前もある重要なキャラクターでも、いざ実写映画となるとモブ同然になることがよくある(キングダムの騰とか…)。そんなもったいないことはできないとばかりに、重要キャラが出てきたらでかでかと紹介文が入る。あれはよかった。おかげで月島軍曹をきちんと認識できた。
あとは、2時間の納め方にも言及したい。実写化の難点として「2時間に収まるように切り貼りしたら面白くなくなる」点がよく挙げられるが、今回は比較的小さなドラマを超重大ドラマに仕立て上げてラストに持ってくることで、多少の切り取りはあるもののほぼ原作通りに通すという偉業をやってのけた。しかも重大ドラマに感じられるように丁寧な作劇をしたばかりか、その作劇は原作を読み返したときに「言われてみれば確かにここ重大だな…」と思わせるほどに見事であった。追加要素もあり、おかげで月島軍曹のキャラも立っていたし、良い。
2時間という時間制限をむしろプラス方向に活かした漫画の実写化作品がこれまであっただろうか!?
北海道の自然の脅威、アクションに飯、そして杉本とアシリパのドラマ、どれをとっても文句のない秀逸な作品であった。ぜひ観ていただきたい。
ヒンナヒンナ
マカロニならぬ、まさに闇鍋ウェスタン
原作は全巻読んでるけど、キャラの外見だけでなく原作のごった煮のようなテイストをよくぞこれだけ再現できたものと感心しました。開巻の203高地の激戦から白銀の北海道の原野まで迫力ある映像で作品の中に引きこまれます。また、登場人物の複雑な相関関係をセリフでなく映像で分かりやすく紹介しているので、原作未読の人にも親切な作りになっているのもいいですね。2時間ちょいの上映時間の中に、アクション、コメディ、お約束のアイヌ文化やグルメシーンとまさにてんこ盛りです。長大な原作のプロローグ的な意味づけだから仕方ないけど、ちょっと辛口に言うと映画としては出来のいい原作をなぞっているだけとも言えます。役者では、強烈なキャラを皆さん上手く演じていますが、山﨑賢人はちょっと若いのと、『キングダム』との演じ分けが難しいかも。出番は少ないけど、高畑充希のハッとするような美しさにやられました。
スケールの大きなアクション大作。続編楽しみ。
ネタバレ書く人、ちゃんと明示して下さい。
冷静になってもう一回見たい
原作ファンです。アーーッッッッあのコマ、あのセリフ、あのシーンのまんまではないかッッ!!!みたいな感動がたくさんありました。もうこれ以外のキャストは考えられなくなってしまいました。スギモトはムキムキだったしシライシはぽよぽよでとても良かったです。
金カム最高!
良くも悪くも原作のまま
派手さこそないけどよく頑張っていて、オリジナルが好きな人は多分ガッカリしない出来。熱心な原作ファンではないためアニメを見ていたときにも感じていた、引き込まれるのが難しい導入部の強引さはじめ全体的に再現度高くよくできているけど、あくまで続編ありきの導入部という感じなので、一本の作品として見たときに様々なキャラクター達の挨拶紹介程度の出番など全体的に山場など無く薄め(いつ終わるのか分からない、みたいな)。
その中でキャストの再現度も高い。キングダムでの”戦国ヤンキー”でお馴染みの山崎賢人の安直キャスティングはじめ特に全体的に冒険などは無く、分かりやすい顔ぶれが揃う(白石、尾形、谷垣、鶴見、土方)。個人的にはやっぱり山田杏奈によるアシㇼパさんがよく似ていたのではないか。言うまでもなくアニメ版尾形の声を務めているツダケンこと津田健次郎によるナレーションは最高。俺は不死身の杉本だ!
最後の次回以降へのチラ見せ然り続編あれば見てみたい気もするが、この進み方だと全何作に、あるいはどこまで描けるのだろうか?
えーっ、ここで終わるの?もっと観たい!
原作もアニメも観てないんだけど、女房がアニメ作品のファンらしく、奥さん孝行のつもりで劇場へ。
いやー、面白かった。まず物語の設定がいいね。新撰組の残党と、日露戦争を生き残った兵士とアイヌと脱獄囚が対立する····。アイヌの古くからの文化と悲しみも少し垣間見る事ができ、以前北海道で暮らした事がある私には、感慨深いものがありました。
アシリパ役の娘もいい感じ。
ただ、「えーっ、ここで終わるの?もっと観たいのに!」という感覚。長い原作らしいんだけど、「るろ剣」も「キングダム」も「東リベ」もそーだけど、はじめから続編ありきで作られるのは、果たしてどーなの?ということ。映画は一話完結がやはり正しいでしょう?と思うのは私だけでしょうか?
原作がまず最高、実写化も文句なし。
原作頑張って読破してたから、実写化すると噂あった頃からすごく気になってました。
蓋を開けたら、やっぱり山崎賢人、そして誰も予想してなかった山田杏奈。そうきたかと思いました。
山田杏奈は、まずビジュがど真ん中だし、オタクっぽい雰囲気あるから知的だけど変顔するアシリパにぴったり。小柄だから子役っぽくてハマる。
むさ苦しい軍人だらけの中で、この2人の美しさは癒されます。
漫画読んでると、結局ストーリーはわかってるので
どうしても比べちゃう。
鶴見の玉木宏はもちろん最高にハマってるけど尾形もいいし梅子も白石もいい。
ちょっと不満が残るのは、谷垣かなぁ、漫画は男臭いひとだから…
あと牛山は、もっと頭一つデカい大男であって欲しかったんだけどな。余分な贅肉はない感じで。
まあでも、日本の映画のアクションとしては、スピード感あって、最高にいい出来かと。日露戦争シーンから本気度はわかるし。グロさは軽減。
帰り、映画館の物販コーナーに、鯉登少尉のマスコットが売ってたのには笑った。
今回出て来なかったのに、続編があるのはもう、(それも後編くらいでは終わらない)観てしまえば、わかることだけど、あ、次出てくるのか、って。
登場人物多いから漫画を読んどくほうが賢明かと思われますが、映画としての面白さは先に映画の方がいいかもしれません。でも、実写化で決して落ちるという事はなかったですね。漫画自体がイギリスだとか、ヨーロッパ他国でもすごく人気あると聞いてるので続編も大切に作って欲しいと期待します。
神や自然を尊ぶアイヌ文化も、北方領土問題とか、ロシアの事も知れるし、大人が満足する知識満載で、日本が誇る映画になるかとは思います。
面白かった!
観てよかった。続きが楽しみでならない。
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