劇場公開日 2024年1月19日

「ビジュアルも気にならず普通に楽しめる」ゴールデンカムイ Tofuさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ビジュアルも気にならず普通に楽しめる

2025年4月12日
iPhoneアプリから投稿

舞台は明治期の北海道。日露戦争の二百三高地の生き残りと戊辰戦争の生き残りと第七師団が三つ巴になってアイヌが隠したと言われる埋蔵金化の争奪戦を行うのだが、その在処は網走刑務所を脱獄した24人の囚人たちの体にバラバラに刺青として彫られている……というストーリーは、多分、多くの人が既に知っていると思う。

問題は、あの話のどこまでを一本の作品に詰め込むんだろう?というのが鑑賞前の関心事なのではないだろうか?全部入れたら3倍速くらいで話を展開する必要があるだろうし……。で、白石が登場するのが始まって30分くらい経ってから、という段階でもう予想がついたが、結果的には、やはりイントロのみ。主要人物の何人かの紹介(エンドロール後に出てくる人たちも結構いる←なので、劇場が明るくなるまでは席を立たない方がいい)で、金塊探しはまだ始まらない。

と書くと全然つまらなそうだが、アクション・シーンは見応えがあるように描かれていて、しっかり2時間飽きずに鑑賞できる。でも、原作を本当に何も知らないと、杉元とアシリパ(「リ」は小文字が正式表記っていう注釈がどの記事を見ても書いてある😂)が出会いました、というだけの話に見えてしまうかも知れない。

ノイズになるかも、と思っていた実写でのビジュアルはテクノロジーの力もあって、ほとんど気にならずに鑑賞できた。でも、熊とか狼のような動物の場面だけはCGがCGに見えるんだよね。余力が残っていなかったのだろうか?

Tofu