「マカロニならぬ、まさに闇鍋ウェスタン」ゴールデンカムイ シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)
マカロニならぬ、まさに闇鍋ウェスタン
原作は全巻読んでるけど、キャラの外見だけでなく原作のごった煮のようなテイストをよくぞこれだけ再現できたものと感心しました。開巻の203高地の激戦から白銀の北海道の原野まで迫力ある映像で作品の中に引きこまれます。また、登場人物の複雑な相関関係をセリフでなく映像で分かりやすく紹介しているので、原作未読の人にも親切な作りになっているのもいいですね。2時間ちょいの上映時間の中に、アクション、コメディ、お約束のアイヌ文化やグルメシーンとまさにてんこ盛りです。長大な原作のプロローグ的な意味づけだから仕方ないけど、ちょっと辛口に言うと映画としては出来のいい原作をなぞっているだけとも言えます。役者では、強烈なキャラを皆さん上手く演じていますが、山﨑賢人はちょっと若いのと、『キングダム』との演じ分けが難しいかも。出番は少ないけど、高畑充希のハッとするような美しさにやられました。
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