ゴールデンカムイのレビュー・感想・評価
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賢人君、霞む。
山﨑賢人君のファンなんですけど、今作では見事に霞んでます。何故なら、脇を固めるキャラが原作のまんまなんですよ(笑)既読の方はご存知かと思いますが、原作は濃いキャラしかいません。実写化だけど、これ本人やん!てな感じ。特にアシリパを演じる山田杏奈さんがコミカル!とても可愛らしいです。それと、驚いたのがレタラ(狼)の完成度。個人的で申し訳ないのですが、狼が好きで形状や特徴に結構詳しいんです。他の映画やアニメで狼を見る度、こーじゃねぇんだよ!と文句をつけるのですが、今作のレタラは限りなく本物!北海道のロケーションも素晴らしく、感激した方も多いのでは?物語も分かりやすく作られていて観やすい作品だと思います。是非ご一見!
長期シリーズの導入部、見どころはアクションとキャスティングの妙
原作漫画は全31巻完結の作品だが、今回実写映画化されたのはそのうち概ね第4巻の中盤までだ(一部飛ばされたエピソードあり)。だから、設定とキャラ紹介という導入のみで終わったという印象はある。ただ、明らかにシリーズ化を前提にしたペースなので、本作のみをもってストーリー面での評価をするのは早計という気がする。
全体的に、制作陣の気合と原作へのリスペクトをひしひしと感じた。物語はほぼ原作通りに進み、原作でインパクトのあった場面は多少グロがあってもきちんと入れている(熊にやられて顔の皮が剥がれる場面や腸を盗む場面など。生々しさは抑え目)。
随所に散りばめられたアクションシーンは迫力とスピード感があってとてもよかった。冒頭の二百三高地での戦闘シーンは、この物語の開幕と杉元佐一という人物の紹介に相応しい殺気と混沌があって引き込まれた(さすがに原作の露スケという言葉はNGだった)。
ゴールデンカムイといえば、シリアスな闘争や命のやり取りと突き抜けたギャグ描写が代わる代わるめくるめくテンポで描かれ、感情のジェットコースターが味わえるのが大きな魅力。ただ、本作のギャグ描写はあまりぱっとしなかった。確かに原作でも、序盤ではコミカルなシーンは少なめなのだが、くすっと笑えるひとコマは点在する。そこも忠実に実写化されてはいたが、原作のテンポのよさは再現できていないように見えた。
一方、戦争が人の心に落とす影や差別の問題も原作の重要な要素だ。幼馴染寅次の戦場でのむごい姿は、原作ではもうちょっと先で描かれていたように思うが、ここで描写することで杉元の戦場での悲惨な経験をより印象付けた。
また、杉元が家族の病により差別を受けた経験と、彼のアイヌ民族やアシㇼパに対するフェアなスタンスは繋がっている。そのことを示す、故郷の回想や白石の差別発言のシーンも変なアレンジなしにきっちり描かれていてよかった。
キャスティングについて。
山﨑賢人は頑張っていた。最初に配役を聞いた時は、正直「また山崎賢人か……」とか「線が細すぎないか」と思ってしまった。予告映像で「あれっ意外とイケるかも?」と感じ、本編を見たら十分及第点の仕上がり。役作りで10kg増量したそうだ。入浴シーンでもほどよく筋肉のついた肩や二の腕が見えて、体格に不自然さはなかった。
(それにしても、山崎賢人は漫画原作実写化の仕事がただでさえ多いのに、本作の続編が続くようなら、実写版シリーズ継続中の「キングダム」と並行して、漫画実写化の長期シリーズを2本抱えることになる。独特な芸風というか、漫画実写化専門俳優みたいな立ち位置がいっそう固まりそうだ)
そしてやはり玉木宏の鶴見中尉、いいですねー。前宣伝のスチール写真を見た時、この手があったかと目から鱗だったが、動く姿も期待を裏切らなかった。命の蝋燭ボリボリの表情なんか最高。
それと舘ひろし、ほんといい役もらったなあ。眼光鋭く、洋装にマントとブーツで決め、いきりたつ馬に跨がって和泉守兼定を掲げるシーンなどは特に凛々しく、勇ましい。正直、舘ひろしの演技はそんなに上手いと思わないのだが(ごめんなさい)、今のところとってもいい感じ。
白石は、ぶっちゃけ顔に関してはもうちょっとイケメンだろと思っていたが、さすが矢本悠馬、上手い。動き出してすぐ、違和感が消えた。
山田杏奈のアシㇼパは、少し舌足らずに聞こえる時があり、一生懸命しゃべってる感が出たのが気になった。説明台詞が多いので仕方ないが。変顔を頑張っていたが、やはり実写の変顔で笑わせるのは難しい。
公開前に、衣装が綺麗すぎるという感想をSNSなどで散見したが、心配したほど気にならなかった。ただ、杉元の圧縮ウールにプリント柄みたいなマフラーは、当時ああいうユニクロで売ってそうな質感のマフラーあったんか?という違和感はあった(あったのかもしれないけど)。
そういった配役などよりも実は一番心配していたのはCG熊やCGレタラの仕上がり具合だ。これはまあ……がっくりくるほどではなく、頑張っていたけどやっぱりCGだからこのくらいだよね……そんな感じ。熊の咆哮とかの音の迫力でいろいろ補われていた。
WOWOWが集英社とともに幹事会社として出資し、「キングダム」「沈黙の艦隊」などを手がけたCREDEUSが制作会社として携わった本作。続編がどのような形になるのか気になるところだ。映画.comの細野真宏氏のコラムによると、このうちAmazonスタジオが関わった「沈黙の艦隊」の方は、続編は劇場映画ではなくオリジナルドラマとして制作・配信されている。WOWOWはもともとオリジナルドラマを多く制作しているので、状況次第では(どういう要素に左右されるのかは詳しくわからないが)そういう展開もある……のだろうか。
どういう形であれ、次回作への期待も込めて星4つ。
ロケーションの威力
冒頭の203高地での戦いで観客をぐっと世界に引き込むことに成功している。その後にタイトルが表示されるショット、杉元が一人森に入っていくところをロングで捉えたショット、もキレイで、これからこの雪に覆われた深い森で熱いドラマが繰り広げられるぞという予感を静かに伝える。 実写映画なので、ロケーションが重要だが、本作のロケーションは素晴らしいと思う。森が本物だし、雪も本物だ。そのロケーションの説得力がかなり活かされている。杉本と白石が川に落ちるシーンは本当に寒そうで、アニメやマンガ以上に雪国の過酷さに迫っている。 そして、ヒグマが怖い。CGで作っているのだけど、作り物感をあまり感じさせない出来栄えでここにCG予算のかなりの部分を割いているんだろうなと思う。実写化によって総じて、自然の過酷さが強調された。実写の方が表現しやすいものというのがここには確かにある。 キャスト陣は総じてハマっていたと思うし、アクションも切れがいい。是非とも続編が観たい。
大作感もあり頑張ってると思うが
戦闘シーンとか、いかにもお金がかかっているといった大作なんだけど、なんか演出がB級っぽくて、映画全体を安っぽくしている。内容も、2時間を超える長丁場にしては話の進みが遅くて、主要人物の顔見せで終わっている。漫画原作の実写を見ていつも思うが、漫画と同じノリで実写を演出したら幼稚で安っぽい映画になることが多い。
意外と普通だった
評判が良い感じがしたので円盤で見たが、白ける部分があり…
土方役の舘さんがギャグみたいに見えて、イマイチだった。
アクション凄いは凄いと思うけど、キングダムと一緒の路線のいうか、真新しさが無かった。
続編は別にいいかな。
北海道の大自然を背景に展開する一大活劇…なのだが。
大ヒット原作コミックは、、、、未読! こういうコメディーテイストの原作なのか…。今の時代にウケるには、活劇にもこういう要素は必要なのだろうか。 日露戦争終戦後、土方歳三は生きていた。そして、北鎮部隊こと陸軍第7師団と、二百三高地の生存兵である主人公が、伝説のアイヌ埋蔵金争奪戦を繰り広げる。 この設定が面白くないはずがなく、荒唐無稽だからこそシリアスな進行で観たかった気がする。 また、TVドラマで映画の続きを語るというのはよくあるメディアミックスだが、この映画はまるでTVドラマのための序章のようではないか。 いよいよ三つ巴の争奪戦に火が点くのではないか…というところで、肩透かしを食らった感じだ。 以下続編…ではなく、以下TVドラマとは…。 ということで、WOWOWの後続ドラマを鋭意、鑑賞中。(コメディー感が増してるような…) ロケーションによる広大な風景は素晴らしいし、時代考証も確りされているように見えた。 が、熊のCGには違和感があった。白組によるゴジラのクオリティは日本では突出したものなのか、動物のCGはまだまだ未熟な印象だ。
そもそも原作が面白い故にうまく作れば問題なくヒットするはず
だが実写化で、またコスプレ?と思っていたが、皆さんそこそこ似合っている。 演技力でカバーしてくれる位が丁度良いし、似ているだけなら舘ひろしの土方歳三はかなりのものだ。 原作の殺伐シーンとコミカルさは実写化では表現しきれないだろうとは思ったがその点についてもそこそこ頑張っている。 個人の膂力や格闘シーン、出てくる熊や狼はCGも含めて、安っぽさは感じない。 しかし…漫画独特のリズムとでも言おうか、アシリパの杉本との掛け合いシーンの変顔や口調、杉本のヌルリとした動きなど漫画表現で現されるからこそ伝わる妙味の部分こそが実写化困難な気がした。 後は序盤の導入的内容…故にキャラクター紹介になってしまうのは仕方ないが、それ以外での大きな不満は少ない作品だと思う。 ドラマ化なのか?続編製作なのか?どっちに舵を切ってもそこそこ成功しそうである。 以降の期待も含めて星4.5とした。
面白い!!続編が楽しみ!!
アニメを観たことで実写化も気になり映画館で観てきました。 主演の山崎賢人さんは、キングダムの実写化を毎年観てきており、すごい俳優さんだと思っていましたが今作でもっとファンになるくらい素晴らしかったです。 アニメ化で同じ俳優さんを使うのはどうなの?という声も周りから聞こえましたが全く別人に見える演技でむしろ凄さを目の当たりにしました。 他の俳優さん方もキャラクター独特の奇妙さ特徴を表現されていて初めから終わりまで緊張感あふれる映画でした。北海道の美しい自然と物語に入り込めた1作で、続編が楽しみです。続編への期待を込めて4.5の評価としました。
タイトルなし
永倉新八と辺見和雄はとてもいい 土方歳三と鶴見中尉は及第点 他はひどい 杉本とアシリパと谷垣はマジでひどい 杉本と谷垣は見ているのが辛いレベル アシリパは20代じゃないだろ CGを使いたいならお金と時間をかけないとダメなんだよ、安いCGだと作品の劣化するスピードはめちゃくちゃ速い。 原作ファンとしてはガッカリな映画、実写が漫画を超えることはないんだよ。 だから汚さないでくれよ。
実写版の優秀例!
原作まったく読んでいないしアニメ見てないですが、映画自体の魅力は十分に感じられました。おそらく制作陣は「メディアが変わるによる伝える情報の変化」を常に意識して、映画こその表現力(雄大な自然風景とリアルなシーンなど)をできるだけ頑張って、原作に比べたらデメリットになりやすいところをテンポを調整するとか、音楽で補うとか(音楽は特に素晴らしい、サントラ買いたい!)で避けたおかげて、インタナショナルな雰囲気の作品を作り出しましたよね。 札幌に留学していますけど、コロナでなかなかあっちこっちに行ってなかったんで、これから本気で札幌をの冒険しに行くっていう感じ理なりますね!原作も興味湧いてきました!
今、新たに、「大当たり」の実写版が生まれた。
漫画やアニメ作品の実写化。 このフレーズを聞いただけで、思わず身構えてしまう人は少ないのではなかろうか。 もちろん制作する国の問題ではないことも当然。ハリウッドだから良い実写版になるとかそういう問題でもない。 結果としてそのクオリティには非常にムラがあり、もっと言うと作品の当たり外れが極端に激しい気がする。 かくいうこの映画も、公開前の時点ではいかんせんな不安な声があったが、 いざ蓋を開けてみれば、これが「大当たり」の実写版だった。 キレキレの格闘シーン、 強烈なバイオレンス描写、 怒号、銃弾、血飛沫が飛び交い圧巻の戦闘シーン、 馬車のソリの上での迫力のクライマックス、 アクションの完成度は非常に高い。 ストーリーも丁寧に作られていたし、コメディにも爆笑。 一癖も二癖もある登場人物たちによる、群雄割拠の金塊争奪戦。 最高のサバイバル・アクションものだった。 まあ、長編の原作の量に対していくらなんでもペースが遅すぎるという不評も確かに分かるが、 結果として、期待感が見事に持続させるほどの高いクオリティになっていたと思う。 ちなみに、映画ではなくドラマとして続きが展開中である。 それにしても、原作もアニメも知らないニワカでしたが、これ、まさかのグルメ漫画だったんですね…
原作は未読ですが、初見でもおもしろく観れました。映像も戦闘シーンも...
原作は未読ですが、初見でもおもしろく観れました。映像も戦闘シーンも迫力があって良かった。キャストもそれぞれ個性が出ていて良かったです。 まだ序盤のようでWOWOWドラマに続きます。
アシリパがちっともアイヌらしくないのは・・
原作は読んだことがありませんが、ベストセラー漫画である事は勿論知っています。それを実写の恐らくシリーズ映画にしようというのですから、『キングダム』の成功体験から「夢よもう一度」を考えたのだろう事は想像が付きます。『キングダム』は3作を経てもまだワクワクを維持しているのですから、こりゃあ本作も期待しないではいられません。 アイヌの人々の蓄えた金塊の在り処を求めて203高地の生き残り・不死身の杉元とアイヌの少女・アシリパを中心に有象無象の人間が入り乱れるお話です。 うむ、強い覚悟の窺える作品でした。しっかりお金を掛けた迫力の映像と軽快なテンポで「一体どうなるの?」の思いをグイグイ引っ張って行きます。ただ、今回は多くの登場人物の紹介的な面もあるのか、話が広がった分、物語の芯と言えるものが少しボヤけた気もしました。でも、それもこれからの展開の礎と期待する事にしましょう。とはいえ、原作はコミック31巻ですから、まだまだ先が長い映画になるでしょう。『沈黙の艦隊』の様に、「この続きは配信で」と言った映画ファンを愚弄するような展開に成らない事を祈るばかりです。 そして何より、山崎賢人さんは『キングダム』と本作の大作シリーズ2本に主演して体が持つのかなぁ。 更に、ここからは微妙な問題です。アイヌの娘・アシリパは、近作で確かな実力を示している山田杏奈さんが務めています。その演技に問題はありませんが、気に成るのはその外観です。彼女の顔はどう見てもアイヌの人ではありません。アイヌの人でこの役を演じられる人が居ないのならば仕方ないし、彼女がメイクやCGで顔つきを変えるのは却ってアイヌの人々を愚弄する事になるでしょう。となると、これも仕様がないのかなぁ・・とモヤモヤしていました。 でも、そこでふと考える事がありました。も、もしかして、アシリパのアイヌらしくない顔つきというのも今後のお話の展開に関わって来るのでしょうか。「アシリパの父母は実は・・」と言ったお話に?あ~、モヤモヤするぅ~。でも、原作を読んだ皆さん、何も教えないでねぇ~。 (2024/1/19 鑑賞)
物語のテンポが割とゆったりしているな、と思ったら、端から続編がある...
物語のテンポが割とゆったりしているな、と思ったら、端から続編があることが前提だったようだ。 金塊を探しているといっても、少なくとも主人公一派は私利私欲のためではないという点がいい。 北海道の大自然を舞台にアイヌの文化にも触れられていて、わくわくする展開だった。
時間を忘れて楽しめる。 ただ劇画調の誇張がこれ以上になると嘘っぽい...
時間を忘れて楽しめる。 ただ劇画調の誇張がこれ以上になると嘘っぽい軽薄感に染まり過ぎて観る気が失せると思う。もう一点観る前にアイヌの描写に政治的メッセージが混ざってたら嫌だなと思っていたが、その辺りは妙なエグさを感じる事無く鑑賞出来て良かった。
思っている以上のクオリティ
「ゴールデンカムイ」の実写映画化と聞いて、初めは誰がやるのかと思うと山崎賢人さん!
ちょっと、違うよなって思いながら見始めると、
あれっ?こんなにも激しいシーンも違和感なくこなしていて自分の飛んだ思い違いだったなと感じた。
アクションシーンもさることながらストーリーのテンポも良くてとても見やすい作品でした。
次の続編にも期待したいです!
不気味なバイオレンス世界
巻頭いきなり日露戦争の203高地での白兵戦の戦闘シーンが延々と続きます。派手に肉体が吹っ飛び血まみれの日ロの兵士たちが、遠景での戦場全体、引きロングでの日ロの兵士たちの激突、そして寄せアップで兵士が1対1で殺し合う肉弾戦で描かれていきます。派手に肉体が吹っ飛び、血まみれの兵士たちが折り重なっていくカットが、CGも交えて小刻みなカット割りで、メリハリをつけてテンポよく一気に展開しますので、観客には戦慄と驚愕が走り、異常な緊迫感が漂います。 このオープニングで、何だか訳が分からないままに殆どの観客は、本作の不気味なバイオレンス世界に強引に引きずり込まれ心臓を鷲掴みにされました。 漸く山﨑賢人扮する主人公・杉元佐一、通称:“不死身の杉元”の、北海道を舞台にした話になった後も、銃撃、爆発、炎上、監禁・拷問、疾走する馬ゾリでの格闘に加え、ヒグマの襲撃と一騎打ちがたて続き、ほぼノンストップで、手を変え品を変えた激しいアクションが繰り広げられる、日本映画では珍しいジェットコースタームービーです。 そもそもが、明治末期の真冬の北海道を舞台にしたアイヌの埋蔵金探しの話なので、モノクロ世界というシンプルな映像構図での、強欲に満ちた登場人物たちによる迫力ある追跡劇や銃撃戦には、寄せアップと引きロング、フィックスとトラッキングを交えてテンポよくカットを割って映し出すので、異様な緊張感がスクリーンに溢れかえり、ハラハラドキドキが止まりません。 ただアイヌ語やアイヌの風習が出て来ると、いちいちテロップの解説やヒロインのアシリパの注釈が入り、その都度テンポが怠くなって急に熱気が冷まされるのが、本作の難点でしょう。 さて埋蔵金を狙う者たちは、主人公VS敵という単純な善悪対決構造ではなく、個性的で凄味のある物騒な曲者どもの集団がいくつもあり、敵味方が判然としないままストーリーが進行します。ミッション・インポッシブル最新作と同じような構図で、観客を不安と混沌に陥れ続け、何も解決しないままに本作はエンディングを迎えてしまいます。 つまり本作は、壮大な物語世界のイントロに過ぎません。恐らく、今後、互いに手を組んだり、裏切ったり、出し抜いたりといった、単なる勧善懲悪の枠に収まらないドス黒い駆け引きが繰り返されるのでしょう。 本作で伏線が色々と張られたので、PartⅡ以降のスケールの大きい展開が更に期待できます。 映画館で観るに値するスケールの大きさとストーリーの奥行きの深さを実感でき、大いに堪能できる作品といえます。
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