「ロバの放浪物語」EO イーオー odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
ロバの放浪物語
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サーカスにいたロバEOが荷物運びで動物虐待とされ保護施設らしき馬小屋に収容後、農場や狼のいる森や町を放浪、街のサッカーに絡んで負けたチームから暴行を受け動物病院、毛皮工場、司教に救われたりしたものの延々と放浪を続け、最後は屠殺場ヘ向かう牛の列に紛れてThe END。兎に角、暗い画面が多く見づらいし事件はおきるものの断片的でドラマという程の盛り上がりもない退屈なロバの放浪映画。
どうして多くの賞をとったのか不思議に思い調べてみたらスコリモフスキ監督はロベール・ブレッソン監督・脚本による1966年のフランス・スウェーデン合作映画「バルタザールどこへ行く」に触発されたという、バルタザールと言うのはロバの名前で、本作同様のロバの話で様々な人間に出会い、受ける不条理を描いており、ロベール・ブレッソン監督はドストエフスキーの「白痴」のエピソードから着想を得たと語っているから、見方によっては奥が深い映画なのでしょう。
ただ、凡人の伯父さんにはEOが可愛いなといった位の印象、飼い主のもとに戻るハッピーエンドを期待していただけに残念な思いだけが残りました・・。
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