劇場公開日 2023年5月5日

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「オトナ向けの環境アート系」EO イーオー kinako-catさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0オトナ向けの環境アート系

2023年10月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

“動物愛護”の名の元に、翻弄される一匹のロバの物語。
愛してくれる人と引き離され、生まれ育った場所から色々な施設へ、
転々とさせられる理不尽さ。

言葉を使わないロバの目線で淡々と描かれるのでセリフはそれほどありません。

赤と黒の光の明滅が印象的で、壮大な景色と音楽でアート感あります。

もの言わぬ動物が酷い目に合され続けるなんて…絶対泣く
そう思っていたけれど、実際は意外と涙は出なくて、EOの眼差しの他に、
人間に世話されている馬、毛皮を取るために飼われている狐。

どの動物も幸せそうには見えない。

EOが現れるのが唐突な場面も多々あったけれど、ファンタジーっぽさも必要だよね。

エンドロールの最後に、
「本作は動物と自然の愛から生まれました。撮影でいかなる動物も傷つけていません。」
そして、EOを演じた6匹のロバさんがクレジットが。
主役だからと1匹を追いかけまわして撮影したわけじゃなく、
動物のペースを大切に、大切に扱っていたんだなと確認できてほっとした。

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kinako-cat