別れる決心のレビュー・感想・評価
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落ち込んで帰った日
「仕事終わりに気分転換に映画館に立ち寄り、爽快感や充足感を得て、気持ちよく家に帰れるような映画」ではありません。。笑
個人的には色々な意味で、見ていてエネルギーを持っていかれてしまう映画でした。(物語の核心を考えるのにも疲れて途中で放棄、あまり掴みどころもなく、ずーんと澱んだ空気感が続き、時間が経つ毎にふたりの行く末に興味も持てなくなってしまった)
分かりやすく引き込んでくれる、エンタメ性やメッセージ性のある物語が好きな人には向かないと思います。文学作品のような「趣き」を楽しめるタイプの感性を持っている人、簡潔な説明がない映像を自分なりの考察で興味の範疇に持ってこれる人、には刺さるのかもと思いました。私は映画の纏う空気感に落ち込み、難解なシーンが多く自分の頭が悪いのだろうかと落ち込み、色々落ち込んで帰ってきました。笑
予告でイメージしたことには届かなかった
詩的…という感じですかね。
スカッとする作品ではありません。
印象的だったのは、目薬をさす目、写真の目…監督さんは「目」にこだわりがあるのかなと思いつつ観ていました。
容疑者と刑事が引かれ合うという内容なのは分かるけど、何となくすっきり自分の中に落ちてこない…
もう1回観たら、少し分かるかな
難解
男女の視線が混じり合うサスペンスドラマ。
見終わったあと、別のタイトルがなかったのかと思った。
現実と想像と過去が同一画面で交錯する場面があり、時々??とオロオロした。
緊迫感のある場面では登場人物がスマホを使って画策することが多々あり、それは現代ではリアリティのある行動なのだろうが、なんとなく冷めてしまった。
カメラワークは面白く工夫されていたが、わかりにくいストーリーについていけず誰にも感情移入も出来ず、難解で退屈な印象。
タン・ウェイは憂いを帯びた目が健在で、相変わらず美しい。
何度も考えたくなる作品
張り込み中に容疑者の女の部屋に入り込んでいる妄想をしてしまう刑事。彼が触れるであろうキズのバンソコに香水を振りかける女。二人はじれったいほど、だんだんと距離を縮めていく。
しかし、刑事が真相にたどり着くことで、関係は破綻する。女を追っていた男が去り、今度は女が男を追っていく。そして、また、男は女を追い始める。
主演のタンウェイを観たのがラストコーション以来だったので、前半は歳を重ねてずいぶん地味になったなあと思ったが、後半にあざやかな転身をしてくれていて嬉しかった。
映像の構図が面白く、衣装や部屋のデザインも美しい。抑えた音楽も二人鼓動を聴くようでテンションが上がる。
しかし、物語全体としてはよく分からない所が多かった。何度も何度も思い出しては頭の中で整理した。ラストはどうしてああならざるをえなかったのか?
今回は刑事が悪女を追う物語として観ていたので、愛を求める女の目線で伏線を確認したくなった。
大人の純愛
ヘジュンは睡眠障害に苛まれているが、それは未解決事件のことが常に頭にあってその呪縛から逃れられないからだ。しかし、ソレと接している間はなぜかその症状が和らぐ。ヘジュンにとってソレは眠りを誘う存在であり、安心できる相手だからだ。
私も不眠症に悩まされているが、リラックス感が得られる改善方法はいろいろ試してみても根本的な解決にはならないことが多い。心からリラックスできる人と一緒に過ごすということが解決策になるのなら、ぜひそういう人に巡り会えたらと思う。
この映画のメインテーマは純愛である。「愛していると決していわないラブストーリー」というキャッチコピーがあり、刑事と容疑者という禁断の愛がゆえに言葉ではなく身体で愛を確かめ合うという方法で描かれている。自分はもう純愛はできないではないかと諦める年代になってしまったと思っていた。しかし、この映画を観て突然降りかかる中年の恋も十分にありうるのではないかという希望が生まれた。
ラストシーンの衝撃は忘れられない。別れる決心をしたソレが起こした行動はあまりにも大胆で切なかった、女に未練はなく、男には未練が残るという男女関係のセオリーはこのカップルにも当てはまった。二人の関係は永遠に未解決のまま終わった。
霧の中に あてもなく さびしく 私は行く
どうも、誰にも感情移入できなかった。しかも、カメラワークも、ミステリーにしては流れる音楽も好みではない。だいたい韓国では、警察官が元容疑者と交際することは許されるのか?警察が容疑者宅で暴れてもいいのか?捜査情報を自宅に持ち込み更に無防備に他人に説明するのは越権じゃないのか?運転中にスマホはいいのか?と納得のいかないところにばかりに集中がそがれ、とにかくやっぱり気性の荒い人たちだ、という日頃からの印象ばかりが思考を支配する。
ようするに、女に溺れて捜査を台無しにした刑事と、あなたの未解決事件になりたいとかサイコなことをぬかすヤバい女の話。霧に巻かれて感想もうやむやになったのはこっちのほう。
偏愛監督“パク・チャヌク”
私にとっては久しぶりのパク・チャヌク作品ですが、この監督の作品って自分にとって好きなのか嫌いなのか?、いまだによく分かっていない人なんです。作品自体は非常に観たくなるのですが、どの作品でも観た結果どれだけ理解出来たのか、よく分からないままという印象があります。
本作も観終わって自分がどれだけ理解出来たのか全然自信がありませんし、困ったことに面白い事は面白いのですよ(苦笑)但し、何が面白かったかを説明するのが難しいってことです。
映画を観続けていると、このタイプの作家が何人かいるのですよね(困ったことに)
更に本作の場合、私の最も苦手な“恋愛映画”でもあるってことで余計に難しかったですよ。
まあ本来“君子危うきに近寄らず”ってものですが映画の場合はそれだと面白くないので、“恋は曲者”の方をどうしても上位に置き、主人公は何かに取りつかれたり巻き込まれたりと制御不能になるというのがヒッチコック以来の娯楽映画の王道ではありますけどね。
自分には全く無い何かを見せられると、拒否するか好奇心を呼び起こされるかのどちらかなんですが、パク・チャヌクはそうした好奇心を刺激するのに非常に長けている人なのでしょうね。まあ、そういう何人かの作家の作品は大体はヘンな(魅力の)映画ばかりですよ(笑)
ある意味予想外
韓国映画っぽく
スリル&サスペンスでドーン!!かなと
予想して観たら
ん〜( ∩ˇωˇ∩) 途中で時間見てしまった。
激しくもなく、_( ・_・) ン? って首かしげるとこもあったりで、長く感じられました。
もっと短く分かりやすくの方が韓国映画らしいかな
「あなたが海に捨てろと言ったから」 壮大な愛の物語
サスペンスと見せて、1人の女の壮大な愛の物語
パク・チャヌク×タン・ウェイの化学反応が、新たなる傑作を生みだした
主演2人の運命に翻弄されるどうしようもなさが切ない反面、前半は気合いがから回る後輩刑事、後半は空気の読めない女性刑事にコメディ要素を持たせて絶妙な緩急を入れたことで、最後の悲劇がより強まった
スッポンに食われるシーンとか、役者が楽しんでる感半端ないし
刑事が海に捨てろと言ったから、彼女が愛の証に海に捨てたもの
彼の叫びを荒波が掻き消すラストシーンに漂う凄まじいまでの絶望
エンドロールの間、ずっと余韻が心で響いてた
愛はどこに生まれるのか。
2022年。パク・チャヌク監督。過去の事件に捕らわれて不眠症の刑事と、事故死した夫の死因に疑いを持たれている妻。次第に惹かれ合っていく二人だが、、、という話。
とりあえずある事件の解決を求めて進行していくのだが、ある結末をみた後、第二章があるのがポイント。愛の芽生えと愛の確認という具合。身体的な関係になっていないのが特徴。夢かうつつかわからない表現も含めて、キム・ギドク監督作品のような風合いがある。
愛の芽生えの段階では、容疑者と刑事だから、「見る―見られる」関係が相互に自然と成り立っている。刑事の側で職業倫理が崩れていく過程が、本人には愛の芽生えの自覚がないまま進行していく。とりあえずそのまま事件は終結する。愛の芽生えより職業や結婚制度を選ぶ形で。
愛の確認の段階になると、もう一つの事件が起こり、刑事の側に愛の自覚が芽生える。職業とか結婚制度とかを超えて、愛が生まれる時は生まれることに今さらながら気づくのだ。遅い。
「タン・ウェイさん好き」
今年27本目。
年が近い事もありタン・ウェイさん好き。
人をここまで愛する事ができると言う映画だと思います。大きいか小さいかは別にして誰でも経験ある出来事だと感じます。サスペンスですが韓国映画の作品を急がない、ゆったり流れる雰囲気がいい。
"なんとも変態だった…でも、…"な映画
時間が経つにつれて徐々に着いて行けなくなり、正直もう訳が分からんうちに終わってた…そんな作品でした笑
もう一回ぐらい観れば、わかるかな…?
佐々木蔵之介!!
韓国映画ということで、気になっていたので観てきました。
んーー韓国映画やはり上手いなぁ!と感じる作品!
音楽・脚本はもとより、人物のキャラや背景の設定と言いますか。
韓国は土地の差別というか意識が強いのでしょうか…後は裏の風刺で、原子力やハイスペ男子の同じ顔(というか整形)、不倫(韓国でも話題⁈)等々、色々意味ありげでした。韓国の男性大丈夫でしょうか、心配になりました。
ノスタルジーな作品・雰囲気が好きな方は是非映画館でご観賞下さい♪
(日本なら佐々木蔵之介と、杏…かなぁ)
訂正:“綾瀬はるか”こそ適任!!
火サスの微笑でなく、森田失楽に寄せたなら。
チャヌクゆえ復讐系激辛濃厚に身構えるも放置されたまま幕。
小難しい火サスの微笑でなく、森田失楽な変態純メロ、神代四畳半に寄せたなら。
主役二人の艶と純度が良いだけに惜しい。
好悪差が大と冷静に許して次作を待つ。
ガンホドゥナミンシク抜きは寂しいがそこは支持しとくかな。
ずっーと引き込まれて
感想が本当に分かれていてこれぞ賛否両論。
2時間18分少々不安でしたが、わたしは一度も飽きる事なく引き込まれてしまった。とくにカメラワークとカット割。何がおきてもおかしくないという瞬間の連続・・なのに話そのものは静かに呼吸するように進行していく。
謎ときも,推理もいらない、これはゾクゾクするラブストーリー。
映画史の中でも屈指の繊細なラブストーリー
表情と目と息づかいだけで愛を描ける監督なんてそうそういない。
他のレビューでも見たけど1回観ただけで咀嚼できるようなレベルの作品ではないんじゃないかと思います。
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