「雲の中」逆転のトライアングル kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
雲の中
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豪華客船クルーズの中での大金持ちと船員との対比。その客の中にでさえ優劣が感じられ、手榴弾や地雷を作って大儲けしている家族経営工場の夫婦やロシアの富豪などは客じゃなければ見下したくなる存在。金や権力には逆らえない空気が漂っていた。
三章立ての2幕「ヨット」の内容がゲロなど汚物まみれになってるところがエグい。資本家も自らをさらけ出す描写や資本主義対共産主義の格言論争も面白かったけど、このウッディ・ハレルソンが3幕には居なくなっちゃうのね・・・残念。
第3幕「島」では船が難破してからの上下関係が一転する様子。タコを捕まえ火をおこし、皆に食料を分け与えたトイレ清掃係のアビゲイル。セレブも上司も従わざるを得ない。さらにはラブボートと揶揄されたボートでモデルのカールを性奴隷にするまでに発展。
難破して主従関係が逆転するというあらすじが見られるのに、そこまで進むのに余計なストーリーが多すぎ。期待してるのは3幕なのだから、もうちょっと無人島の描写が欲しかった。そしてラストは『めぞん一刻』の番外編「ナンパ始末記」を思い出した・・・まさにソレ!
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