「島以降はちょっと不満」逆転のトライアングル wutangさんの映画レビュー(感想・評価)
島以降はちょっと不満
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全編に込められた皮肉めいた描写は好きだった。人物像のディフォルメも程よく一定のリアリティを保っていた。
ただ、島に行ってからの展開で大きく点数を落とした。序盤からカールのキャラクターをかなりしっかり目に描いていて、リューベン・オストルンドの持ち味が出ていたが、島に行ってから特にそのキャラクターがストーリーに帰結せず「こういうウザい奴いるよね」程度のものにしかならないと感じた。
また、この展開にするならヨットの段階でアビゲイルをもう少し掘り下げておいても良かった気がする。最もインパクトもあり力の入ったシーンであったゲロまみれの阿鼻叫喚も、特にこれといった回収がされず別の原因で島に行くことになるので、だったらあれはただのコントだったのかと思わされた。
1と2と3を別の映画だと思えば良いのだが、一本の映画として見ると何のためのアレだったんだと思う部分がちょっと多かった。
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