「トイレ掃除がキャプテンになるまで」逆転のトライアングル JYARIさんの映画レビュー(感想・評価)
トイレ掃除がキャプテンになるまで
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良かった訳でもないが、悪かった訳でもなかった
本作はいつにも増して露悪的だった
その分、シャープさも削がれていた感じがした
リューベン・オストルンドは本当に
軽薄な人が嫌いなんだろうし、
人々の欲望を描くのが上手い
スティックスナック1本とか本当にくだらないけど
どこかおもしろい。
あの夜の3人は可愛かった。
彼の描く小さな欲望一つ一つが
事実に思えるから余計辛いよね
アビゲイルが皆んなにキャプテンと言わせて
餌付けする場面は本当ガッツポーズしましたよ
いえーいって感じで、これが見たかった!って
ただ、あのエレベーターを前にして
現実に引き戻される感じも辛かった。
あのエレベーターにはそりゃあ乗りたくないよな
今作はアビゲイルの物語だった。
ああいう異常自体が無ければ、
だれも彼女のことを覚えてすらいない訳だもん
ラストは三角関係かー
そりゃトライアングルだからそうなのかもだけど
宙ぶらりんで終わった感じも辛かったし
ラスト、相手を想う女と殺したい女の構図は
哀しかったですな。
結局、主人公は身体を与える事でしか
愛だの食事などは得られなかった訳ですな。
ハリス・ディキンソンはもはや
ライアン・ゴズリング並みの風格がありましたよ
あの顔立ちは強いな
原題通り、「悲しみのトライアングル」がよかった
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