「今のルーマニアってこんな感じなのね。」ヨーロッパ新世紀 濁河さかなさんの映画レビュー(感想・評価)
今のルーマニアってこんな感じなのね。
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ルーマニア・トランシルバニア地方のお話で、複数のコミュニティに属する人たちは日々日常は過ごせますが、ちいさな火種で脆く崩れる様子が主人公の身の回りに起こる事件とともに描かれています。
映画を見る前は極力事前情報を入れずに観る派なんですが、本作は整理して知識増やしてもう一度観てみたいです。そもそも字幕が言語ごとに3色に分かれている(監督の意向を受けてだそうですが)という作品も初めてで、とっつきにくい作りです。
そんな難解な作品ではありますが個人的には「羊いっぱいのルーマニアの風景」「盛んにワインを飲む食事」「年末年始のパーティの様子」だけでも2時間十分にお腹いっぱいになる内容でした。
さらに極々個人的な見方ですが、あらすじ、主人公のダメっぷり、息子くんを強い男にするためのキャンプ、文化センターでの村人総出の大騒ぎ、パパの最期、なんとも言えないアフターベッドシーン、フランス人に寝取られるギミック、最後のオチまで、20年前のサウスパークのオマージュかと錯覚するくらいで、エンドロールはサウスパークのラストの音楽がぐるぐる脳を駆け巡りました(エンドロールの歌はとても素敵でしたが)。20年経って米国が抱える問題がが東欧まで来たという理解で良いのでしょうか。
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