「お互いに興味がありすぎる二人」私の大嫌いな弟へ ブラザー&シスター iccoさんの映画レビュー(感想・評価)
お互いに興味がありすぎる二人
なんちゅう激しい姉弟愛!
お互いがお互いに興味がありすぎて無視できなくてしんどいのね。。
肉親じゃなくて他人として出会っていたら、
きっと大恋愛だったと思う。
姉の心を赤裸々に公表してしまった弟が、最後は逆に文字通り丸裸な自分の心をさらけ出していたシーンがとても心に残った。
アフタートークで、憎しみを真正面から描くことで、そこからどうやって解放されていくかという話である、と坂本さんが話しておられたけど本当にそうだったなと思う。
また、別の機会に監督が「愛と憎しみは同じ症状をみせる。けれども愛は私たちを外に向かわせるけど、憎しみは閉じ込める。閉じ込めは全く意味を見せない。」と話しておられたそうだが、確かに同じように激しく相手に感情を揺さぶられている状況でありながらも、相手にぶつけやすい愛とは違って、憎しみはどうしても自分の内部を蝕んでいくマイナスなイメージがある。
一番近くて愛を伝えやすい間柄であろう、肉親の中で起こったストレスフルな憎しみの感情を、いかに解放していくか。
これを観た後、なんとなく普段あまり連絡を取らない家族のことを考えてみると思う。
コメントする