「移民問題をリアルに描いている」トリとロキタ Boncompagno da Tacaocaさんの映画レビュー(感想・評価)
移民問題をリアルに描いている
この映画の舞台ベルギーではないが、私も欧州各国で移民の置かれた厳しい状況は多少とも見てきた上で言うのだが、この映画は移民の境遇をかなりリアルに描いている。ほとんど何の権利も保証されず、入国した国の人々だけでなく、入国に便宜を働いた仲介業者や、さらには出身国の家族にも搾取される。救いのない映画だが、これが現実であり、安易な結末は商業映画でも無理である。難民申請や滞在許可はこの映画にあるような些細な矛盾や嘘でも認められないようになると現地の専門家に聞いた。
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