「心が痛い」トリとロキタ コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
心が痛い
ドキュメンタリーかと思うくらい、主演の二人が自然で、その動きや視線をカメラが追っていました。
「そんなことしちゃダメ」「それは理不尽だろう」というシーンの連続で、そのあとどうなるかは想像通りに展開するのだが、実に心が痛い。
移民・難民を食い物にする悪徳仲介業者や、嫌がらせにしか見えない入管のビザ発行の厳しさなど、実際に起きていることをモデルにした物語で、胸糞が悪い。
移民が盛んな欧州・ベルギーでもこのざまかと。
まぁ、日本の場合も仲介業者と入管管理局はかなり酷いと聞くし、知っていながらも何もできていないから、日本人である自分に批判できる資格はないのだろうけれど。
後半、ロキタの閉じ込められている施設に潜り込んだトリは、どうやって帰ったのか、というあたりが曖昧。
歩いて帰れる距離なら、長時間車で移動する必要がなく。
ここだけ、ちょっと雑な設定・シナリオだったように感じました。
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