「ベナン共和国の安寿と厨子王」トリとロキタ カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
ベナン共和国の安寿と厨子王
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ベナン共和国から手配師の仲介によりベルギーに来たロキアとトリ。人身売買の被害者同士なのかもしれません。ロキアはベナンの母親に送金をして弟たちが学校に通うための学費にしてほしいとスマホで母親にたびたび電話している。本人は売られたことも知らないでいるとすると余計に不憫でならない。ベナンはたけしの付き人になったここが変だよ日本人でブレイクしたゾマホンの出身国。ゾマホンは日本で稼いだお金で故郷に小学校をいくつも建てた。
密航のボートで出会った2人が生きてゆくために支え合う関係となり、本当の姉弟のように離れ難い仲になってゆく不安な立場は痛いほどわかるから、辛くて仕方ない。厳しい現実に圧倒される。歌は2人にとって大切な絆。葉っぱ売り、違法葉っぱ栽培を強制されるロキタが哀れでなりません。嫌な予感が的中。ゾマソンは恵まれた家に生まれて日本に来たけれども、世界にはこんな子供がいっぱいいることを告発する映画なのでしょう。こうした子供の弱みにつけこんで、麻薬商売をしているクズの大人たち。レストランの悪いコックはロキアに麻薬の売人をさせて小遣い程度の分け前を与える。50ユーロ(約7500円)をエサにフ○ラさせたと思われるシーンもあり。賢くて勇気のあるトリにはロキアの分まで幸せになって貰いたい😭
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