「ビザが欲しいだけだったのに…」トリとロキタ もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
ビザが欲しいだけだったのに…
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①新聞の社会面の一隅に小さく「アフリカから違法入国した少女がドラッグ取引にまつわるトラブルで殺害された。当局は犯人を捜査中。」とでも記載されればまだよいようなヨーロッパ社会(に限らないと思うけれど)の陰で起こる有象無象の悲劇を当事者の少年と少女の視点で描く。
声高に問題提起するわけでなく如何にもありそうな話を淡々と描いてより忘れ難い映画になっている。
②救いのないラストだが、あのラストでなければ此だけの劇的インパクトは残さなかっただろう。
③こういう映画を観るとどうしても立ち竦んでしまう。
世の中に、世界に、社会(もちろん日本社会も含めて)に、不合理や不平等や不合理が有ることは分かる(おおよその犯罪も不幸もそこから生じていることも)。
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