クライムズ・オブ・ザ・フューチャーのレビュー・感想・評価
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ひたすらこの映画の結末を考えていた。
設定が現実にはないから、専門用語というか…世界観が理解しづらいのは仕方ない。映画ってそういう“ファンタジー”なり、“イマジネーション”したものを描くものだしね!
…が、わからん(´・ω・`)
ずっと最初から置いてけぼりにされていた印象しかなく、ラストシーンもポツーン。となるしかなかった。
鬼才、前衛的、思いがけない、想像を超える
色々表現はあるあもしれんけど、せめて
せめて広げた風呂敷は畳んでくれ‼︎
あの朝食椅子の意味はもういいよ、わからないでも
せめてなんか一個は着地させたあとに観客に解釈を投げてくれぇ…。
MEG2じゃなくて敢えてこういうの観ようよ!と旦那との久々2人デートに選んだ作品だったが
鮫っとけばよかった…
これで今後旦那は〈シリーズ物、話題作〉以外の映画はついてきてくれないのが確定したね!
かなり現実とは離れた人間感覚の社会のため観る側を選ぶ
お金と時間をドブに捨てたい方にオススメ
最初から最後まで観客置いてけぼりでした。
セリフは説明的で
要するに手術はアートだと言いたいだけ。
シリコン製のチープな椅子については何も説明無し。
登場人物の誰にも感情移入ができず
始まって10分しないうちに
映画館て早送りできないんだという事を
これほど実感した映画はない。
ストーリー 0点
セリフ 0点
セットとロケ地 0点
撮影 0点
ポスターのインパクトに0.5点
相変わらずのクローネンバーグ節
キモくて意味わからん映画を撮ったら天下一品の巨匠作品。
予告編の謳い文句「カンヌで退席者続出」って普通の映画なら
負の要素しかないのにこの監督には賛辞の言葉。
冒頭からハリウッド禁じ手の子供○しのシーンや
説明的台詞があんまりないので謎の行政機関の謎設定や
専門用語を連発され観客置き去り状態。
絶対必要なさそうな謎装置「ブレックファスター・チェア」や
なんか凄いらしい「サーク」の登場から意味わからん世界観が
明確になり始めるが肉体的痛みのない世界では手術がエンタメ?
テロリスト的な組織も現れなんか世直し的な事を始めるのかと
思えばプラスチック製のチョコみたいなの作ってるだけで
そのまま何にもしないでフェイドアウト。
結末もいつ終わったの?って何かしてる途中でTHE ENDみたいな
起承転結無視の酷い脚本だけどクローネンバーグらしくていい。
キャスティングもビジュアルも素晴らしいんですが
面白いんだかつまらないんだかよく分からない至高の一本でした。
鹿を連想
不穏で異様な世界観ですが、俳優陣の演技や説明的すぎない抑えた語り口で、今の現実と地続きのような感覚になります。
また、残酷な描写もありつつ、どこかユーモラスな描写もあり、登録所の二人や、技師の二人組など、狂っているような滑稽なような妙なテンションのバランスです。
登録所の二人が上役に報告する場面などは笑ってしまいました。
とはいえ、やはり冒頭など少年の描写は辛いです。
映画祭で退席者が出たなどと紹介されていますが、内臓や流血の描写よりこういう子供の扱いが不快だったのでは、などと思ってしまいましたが。
環境問題や変化を認めない社会体制のために、次の世代にしわ寄せがゆく、子供が犠牲になる、という意味合いにも感じました。
個人的には内臓や流血描写は平気な方ですが、それを快楽として味わうことが一般化している描写は、眉をひそめてしまうというか、価値観が狂って揺らぐというか。
肉体というものの感覚や扱いなど、考えさせられます。
そういった切られる描写はやはり女性が対象になっていて、切られる男性は主人公だけだったと思いますが、そこで特別感というか、主人公が性差を超えたところでの肉体の感覚を示している存在なのかとも感じます。
ラストは、肉体の変容を認めることで解放されたかのような表情が、やはり印象深いです。
ストーリーでは技師の二人組の素性が分かりにくかったのですが、捜査対象者らしき人物をアレしているところから権力側の工作員的なものかなと解釈していますが、実際のところどうなのか…、狂信者的な理由なのかも…とも。
耳男やバイオメカのパフォーマンスなど映像的にも面白かったです。
骨チェアーなどは何だこりゃ?、と。
骨チェアーの理屈はよく分かりませんが、これも奇妙な滑稽さがありました。
プラスチックを食べるといった部分では、観光地の鹿がビニール袋のゴミなどを食べてしまって消化できずに死んでしまうというニュースを連想してしまいました。
ゴミを捨てないようにしなければ、という話でしたが、人間に置き換えてみると、この先ゴミを捨てないようにできなければ、それを消化できるようにしなければ、などという未来にいつかなるのかも…などと考えてしまいます。
とにかく20年前の脚本ってことに驚き。
事前の情報収集しないタイプの私にとっては、とにかく置いてかれないように、必死でついて行ったつもり。だけど、設定が斬新すぎて後手にまわってしまったシーンもところどころ。
クローネンバーグ作品で観た、おそらく唯一と言っても良い作品「クラッシュ」と真逆の無痛という衝撃には、正直面食らった。
冒頭の情報を自分なりに繋ぎ合わせて、地球環境の悪化とそれに伴う人間の進化(変化)を考えてたけど、いやいや、脚本はなんと20年前
‼︎なぬーー。
とにかく、程よくぶっ飛んだ、とんでもない作品です。
サッッッッッッパリ!
わからん!
自分の頭では監督の表現したい事が全く解らない。
おそらく何度観ても理解は出来ないだろう。
じゃ、つまらないかと言われればそんなことは無い。
H・R・ギーガーがデザインしたような造形の道具の数々は自分好みでした。
腹や足を切り裂いたりしてる場面もなかなか良かった。
ただ、意味がわからん!
子供の解剖をした時、なぜショックを受けてたの?
朝飯を食べるのに、なぜ、あんなにガッタンガッタン動く二人羽織の罰ゲームみたいな骨の椅子に座るの?
あの終わりかたは何? 意味が解らない。
解らない事だらけなのでけっして面白いとは言えないけど、世界観は嫌いじゃないな。
それとクリステン・スチュワートは綺麗だった。
ただ、人にオススメ出来る映画じゃないね~。
"チョコバー"
奇妙で摩訶不思議な近未来の物語を探りながらの鑑賞中、ここから広がりを見せ始める展開がと期待しながら突拍子も無く呆気ない終わり方に消化不良!?
エログロな描写にオドロオドロしい感覚は微妙でクローネンバーグが描く納得の世界観があるにしろ、性の拠り所に『クラッシュ』を潜入捜査は『イースタン・プロミス』が思い起こされる、映像のLookが斬新な割に全体的な物語の展開が単調にも理解の出来ない小難しさが退屈を誘う。
久々のクローネンバーグの新作は手に追えなかった、いや近々の『コズモポリス』も『マップ・トゥ・ザ・スターズ』もそうだった、そしてそれを上回ってしまった、もう次作があるらしい、楽しみながらも不安にも??
ようやく時代が俺様に追いついたな
ハエ男もビデオドロームもスキャナーズも
みんな気持ち悪いだけだったけど
一貫した考えのもと時は流れ
入れ墨はファッションだとぬかし
性差は触れないでおきましょう、という久留った時代がやってきて
齢80にしてようやく俺の撮りたい映画が撮れるぜー。
水木しげるの妖怪百目!?
古い古い、俺様が撮るのは百耳やー!
レア・セドゥの妖美全開なるも
クリステンスチュワートはもっとネジ外れるかなーと思ったが
息遣いが荒くなるだけ。
政府の二人組も小芝居っぽく、もっとうまく絡めたと残念に思うが
この御年で先行きの見えない物語を作るのは凄い。
最後終わったのも気がつかんかったが。
70点
Tジョイ京都 20230824
タイトルなし(ネタバレ)
痛みや感染症を克服した人類に訪れた未来の物語。
浜辺で海岸の石ころをほじくっていた男児は母親から注意を受ける。
見つけたものを食べてはいけませんよ、と。
家に戻って来た男児は洗面所のプラスティックバケツを齧って食べ始める。
その夜、母親は男児を枕で窒息死させてしまう・・・
といったところからはじまる物語で、映画の主人公はパフォーマンスアーティストのソール・テンサー(ヴィゴ・モーテンセン)。
彼は、加速度的に新種の臓器を発生させる体質の持ち主で、パートナーのカプリース(レア・セドゥ)とともに、新種の臓器を公開で摘出手術するパフォーマンスを行っていたのだ。
一方、政府は「オルガン・レジストリ(臓器登録所)」を秘密裏に立ち上げ、ラング(スコット・スピードマン)とティムリン(クリステン・スチュワート)を調査員として活動させていた。
警察は、テンサーのパフォーマンス活動に触発された人体破壊パフォーマンスを行う輩を取り締まる「ニュー・ヴァイス(新犯罪)部門」を設置し、テンサーを秘密捜査官として協力を要請していた。
アーティスト仲間から謎の整形外科医のもとへ赴くよう伝えられたテンサーは、結果として「オルガン・レジストリ」と接触し・・・
と展開。概ね、ダークな犯罪映画の外格となる。
ま、とにかく、手術場面が苦手なひとには不向きな場面が巻頭しばらくしてから登場し、ねちゃねちゃ感は『ビデオドローム』を凌駕している。
クローネンバーグ監督にとっては、人体破壊、変異する肉体、痛みに対する嗜好、さらに肉体とテクノロジー(といっても物理的テクノロジーなのだが)は、先に挙げた作品以外にも『ザ・ブルード/怒りのメタファー』『スキャナーズ』『ザ・フライ』『戦慄の絆』『クラッシュ』と数多いが、今回はその中でも飛びぬけている感じで、テンサーとカプリースが用いる奇怪な手術台は、『戦慄の絆』の出産手術器具や『ザ・フライ』の物質転送装置をよりグロテスクにしたものと言えるでしょう。
その後、ニュー・ヴァイス(モグリの新種臓器の摘出パフォーマンス)の捜査に、冒頭の男児の両親が絡んできて、事態はますます不可解なものになっていく。
プラスティックバケツを食べていた男児は、その能力を父親から遺伝で受け継いだものだが、男児の父親のプラスティック消化器は移植によるものだった。
移植した生体能力が、遺伝するものか・・・
男児の父親は、プラスティックを主食(というか他のものは食べられない)とする新人類グループの首魁で・・・
おおぉ! おおぉ? ミュータント?
キリンの首は突然伸びたのであって、徐々に伸びたわけではない。
人類の突然変異。
ということは、これはクローネンバーグ監督よるリアル・スーパーヒーロー映画なのかもしれない。
リアルな変異はグロテスクという。
異常気象による食糧不足、過剰なプラスティック廃材・・・
そんな中で人類が生き残るとしたら、こういう悪夢のような姿にならざるを得ないのかもしれません。
なんとも気が滅入るなぁ。
なお、製作はカナダ・ギリシャの合作、ロケーションの多くはギリシャのようです。
複雑怪奇
進化といえば、サイボーグ化したり意識だけとか超能力とかそういう方向に走ると思うんですけど...やっぱりクローネンバーグ監督の未来観は独特だった
ベッドは脳みたいだし、食事マシンは恐竜の骨みたいだし
あくまでも生物学的なアプローチ グロいだけのようだけど将来の人口増加、環境、ゴミ、食料問題についても考察してると思った
そこは公証役場みたい、サークじゃなくてダヴィンチだよ、それは法医学では?斬りたくっている時点で善悪はどうよ?治るのはのは遅いじゃんとツッコミつつ、環境変化でこういう人体の進化も有り得るのかもと思った にしても前提が分かってないと難解な作品だという印象
前衛的かつ変態的な正統派B級映画がやってきた!
80~90年代に「スキャナーズ」「ザ・フライ」「クラッシュ」「ビデオドローム」「裸のランチ」で一世風靡した鬼才デビッド・クローネンバーグの久々の新作。
B級映画好きには評価の高い作品を鑑賞してきました。
で、感想はと言うと…変。
凄く変。頭がおかしい。変態。
だが、これらの全ての言葉はデビッド・クローネンバーグ作品からすると凄く褒め言葉w
いや~久々に観たわ。前衛的かつ尖って、頭のおかしい作品w
それでいて退廃的思想の近未来に独特な映像美。
前に向いている様に見えて、破滅の美学が漂い、哲学的に感じる。
こんな変態的な正統派B級作品。結構好きなんですよねw
ポスターから凄く変なビジュアルであれが椅子と分かってないと後頭部から変な怪物に食われそうになってるw
ストーリーも普通に観るとツッコミどころ満載で何故こう考えた?何故こうなる?と言う点が多数。
痛みが無くなった結果の未来とありますが、“ホントにそれだけか?”と考えたくなるぐらいに元から変な人達が多数登場w
ソールが寝ているベッドも椅子も気持ち悪さ満点。欲しくはないけどちょっと牽かれるデザインw
それぞれの名前も何処か中二病的で伝説の人体解剖装置「サーク」なんてその最たるっぽいw
普通は痛覚が無くなった先にある退廃的な未来を描くだけで終わるところが大半であるけど、普通の作品がクライマックスに持ってくる描写や思想のの果てを意図も簡単にサクッと前半に披露する惜しみ無いサービス精神w
もちろんその先にある更に混沌としている先に理解を得ようとしていないところが如何にもデビッド・クローネンバーグっぽい。
劇中に「新たに生み出され、タトゥーを施された臓器の摘出」の行為は新たな性行為であると言う言葉になんか納得。
人が進化する過程において、様々な身体の器官や部位は長い歴史の中で無くなってきていて、物凄く先の未来では人間は頭と指だけになるなんて記載を読んだことがあるけど、いろんな部分が無くなったりするとその反動で思いもしない進化が意図せずに生み出されると言うのもあながち無いとは思えない。
その要らない臓器を取り出す行為に性行為と位置付け、食欲と睡眠も巧みに絡ませている。
人間の三大欲の食欲・睡眠欲・性欲をちょっと形を変えて出しているところがこの作品の人の進化に伴いながらも本能を描いているんですよね。
難点があるとすると後半のキーとなるプラスチックを食べる少年のくだりが薄いし少ない。
彼の存在が未来を暗示しているのなら、冒頭の海辺と青空の描写が合わない感じと余計に難解にしている。
かと言って、あの冒頭が無かったら統一感は出るけど、ちょっとストレート過ぎて、クローネンバーグっぽくない。もう少しソール・テンサーとカプリース、そして少年をもっと複雑かつ直球に絡ませても良かったかな。
耳を身体中に取り付け、目と口を縫われてダンスしている男のシーンはもう少しやりようによっては意図や意味合いが深くなるのに、あれだけだと先行的なイメージ感が強くなり過ぎてしまっている。口や目を縫う行為は呪いを意味しているけど、あれもアートとするのであればもう少し劇中で断片的でも描写があれば良かったかなと。
あとレア・セドゥ演じるカプリースの額に人体改造が施されたのはラスト間際では意味が薄くなるのと、蛇足感が強いかなと。
人体改造を含む「ボディ・ホラー」なるジャンルは結構前から存在していて、定期的に映画作品として出てくるけど、個人的にはボディ・ホラーの傑作は1989年の「鉄男」かなと。あの当時見た鉄男に圧倒的な前衛感を感じましたが、それでもあれを観当時て分かったか?と言われたら分かんなかった。
分かったつもりでいても分かんないものは分かんない。だけど、いろんな作品を観ていくとその答えが断片的かつ細い糸で繋がったように感じるときがあるんですよね。
この作品は多分その1つのピースである感じがしますが、宝物のようでいて最後までその用途が分からずに、宝箱の底に埋もれている可能性も高いw
この時代にボディ・ホラーは些か古く感じますがそこがデビッド・クローネンバーグらしくて良い。
良い映画でもないし、観る人を確実に選ぶ作品かと思いますが、ラストを含めて、デビッド・クローネンバーグを堪能出来る作品かと。
エロく、グロく、尖ってていて群れない感じがなんか好き。
とりあえず、ホルモンとチョコバーと流動食的な食べ物は当分パスしたくなる感じの作品ですw
常識を客観視できる映画体験
クローネンバーグ節
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