「内臓志向の果て…」クライムズ・オブ・ザ・フューチャー 凪さんの映画レビュー(感想・評価)
内臓志向の果て…
”古典的セックス”つまり、普通のセックスは、お互いの内臓にコンタクトしたいという欲望だ。
このクローネンバーグ流の定義に(嬉々として)付き合ってあげると、とても面白い。
その欲望が進化した結果、セックスは愛撫なしに、直接内臓に触れることになった。
なんとクールな!!
欲求の源である内臓を取り出す?
新しい内蔵とは?
分泌される成分にはどういう意味があるんだろう?
タトゥーを入れる意味は?
なぜ登録するの??
痛みをどう解釈したらいい?
チョコバーで陶酔??
などなど、次々に問いが生まれ、あれこれ組み合わせながら考える。
これはなかなか楽しくて、封切り直後に観て以来、ちらちらと考えています。
しかしちっとも言語化できず、諦めてレビューを書いている次第です。
いずれ観直して、考えを進めたいと思います。
・好きなカットはベーコン食べるところ。
・ブレックファースター・チェア欲しい。
・レイトショーで観終えた後、24時間営業のスーパーマーケットへ行ったら、棚の影から少年が出てきてビクッとしてしまった。
こういう現実への効能があるのがいいですね。
・企画が通りやすい(出資しやすい)作品が多い昨今、本作の潔さは清涼感すら覚えました。
クローネンバーグ大好き。
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