「相変わらずのクローネンバーグ節」クライムズ・オブ・ザ・フューチャー シゲさんの映画レビュー(感想・評価)
相変わらずのクローネンバーグ節
キモくて意味わからん映画を撮ったら天下一品の巨匠作品。
予告編の謳い文句「カンヌで退席者続出」って普通の映画なら
負の要素しかないのにこの監督には賛辞の言葉。
冒頭からハリウッド禁じ手の子供○しのシーンや
説明的台詞があんまりないので謎の行政機関の謎設定や
専門用語を連発され観客置き去り状態。
絶対必要なさそうな謎装置「ブレックファスター・チェア」や
なんか凄いらしい「サーク」の登場から意味わからん世界観が
明確になり始めるが肉体的痛みのない世界では手術がエンタメ?
テロリスト的な組織も現れなんか世直し的な事を始めるのかと
思えばプラスチック製のチョコみたいなの作ってるだけで
そのまま何にもしないでフェイドアウト。
結末もいつ終わったの?って何かしてる途中でTHE ENDみたいな
起承転結無視の酷い脚本だけどクローネンバーグらしくていい。
キャスティングもビジュアルも素晴らしいんですが
面白いんだかつまらないんだかよく分からない至高の一本でした。
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