劇場公開日 2023年8月18日

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「惨敗感…」クライムズ・オブ・ザ・フューチャー TWDeraさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0惨敗感…

2023年8月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

公開規模が小さく、そもそもこの作品が丸の内ピカデリーでかかるのが意外でしたが、公開週土曜の午前11時からの回はある程度の客入り。個性的な名作を作り続けているベテラン監督の新作と言うことで、客層はおそらく「往年の映画ファン」であろうオジサンが多いです。
かく言う私も紛れもないオジサンなのですが、往年がつくほど過去の映画は観てきておらず、今作上映前に自分がどれだけ「クローネンバーグ作品」を観ていたか確認してみるとたったの3作品。そんな具合ですから勿論「クローネンバーグ作品」という意識もないわけで、こんな調子で新作に挑めるのか心配になり、慌てて未鑑賞作品ばかり9作品を配信で鑑賞。そして感じたことは「私にクローネンバーグの新作のレビューを書く自信がない」と、結局本作を観る前からネガティブ感情。何せ、兎に角難解。ただ、少しでも解った気になれると面白味を感じるから癖にもなる。でもそれは、他人の考察から得たのものではなく、自分で見つけるからこそ「噛めば噛むほど」の味わい深さとも思います。
前置きが長くなっていますが、正直、今作はまた輪をかけて難しいと感じました。独特で奇妙な世界観を受け入れようと必死に観ていても、新しい登場人物が出てくる都度、その立場や目的までを追いかけるのにまた必死になり、さらには、少しずつ明らかにされるそれぞれの関係性に、「と言うことは、さっきのって??」とついて行き損なうと、気が遠くなってお手上げ。。もう淡々と観続けるしかありません。
正直、ここまでの惨敗感は久しぶりですが、とは言え、けしてつまらなくはない。が、向き不向きはあってそうそうお薦めできるような作品ではありません。もし興味があるのなら、いきなり本作ではなく、やはり過去作からご覧になった方がいいと思います。
はてさて、私もこの映画を理解できる日が来るのだろうか。また少し先の未来に、クローネンバーグ作品を通して観直してどう感じるかという楽しみ方が出来る、それだけ世界観や作品性というのがきちんとある巨匠ですね。今は観念、まだまだ勉強が必要と感じました。

TWDera
TWDeraさんのコメント
2023年8月24日

「お主ナトゥはご存じか2世」さん、ありがとうございます。
インプットだけだった以前は、解らない作品を深く考えることなく切り捨てることも出来たのですが、レビューを書くことを課すようになると、まぁ何かしら書かなきゃいけないので考えます。ストレスですけど、観て無駄だったとは感じませんし、また挑むつもりにもなれます。それでもやっぱり「間違ってないよ」と言っていただけると、思いのほか励まされた気になりました。

TWDera
2023年8月24日

この監督 分かり安く面白い作品と
つまらないシーンだらけで眠くて眠くて意味分からないし何コレ?って作品がハッキリ分かれますから素直な当然の感想だと思いますよ 分かり安く面白いのは
スキャナーズ ザフライ
ちょっと難しいけどまだ理解できるのは
戦慄の絆 ビデオドローム
全く意味分からなくて見ているのが苦痛レベルの変態作品は裸のランチ!

お主ナトゥはご存じか2.1ver.