「映画を通してイランというイスラム社会を知る」聖地には蜘蛛が巣を張る shigeshigeshigeoさんの映画レビュー(感想・評価)
映画を通してイランというイスラム社会を知る
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もちろん映画のストーリーは残忍であり得ない殺人鬼の話しだが、その男の犯罪の背景にあるアッラーの神を信奉する敬虔なイスラム教徒の心情や、イスラム社会の大衆心理がより恐ろしい。
街に溢れる娼婦を容認しながらも、その娼婦たちを神を冒涜する不浄なゴミの如く糾弾する社会って何⁇
日本人はソープ嬢を不浄な輩として連続殺人するような倫理観はない。豊臣秀吉や徳川の時代から吉原、柳原、福原と明治期も存在し、形を変えて現代にはソープが立派に商売を許されている。
しかも、この映画の時代が2000年代だという事に、驚き、やはりこうも宗教観、価値観の違うイスラム社会とは、もっともっと「対話」を重ねるしかお互いにあゆみ寄れないだろうなぁと思う。戦争よりももっと沢山の対話の必要を深く考えさせられた映画だった。
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