コンビニエンス・ストーリーのレビュー・感想・評価
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うううううううううう…
売れない脚本家が山中のコンビニから異世界に行ってしまう話。
執筆の邪魔をした同居人の犬を山に捨てに行き、後悔の念から迎えに行ったらみつからず、その時みつけたコンビニに入ったら、世にも奇妙な異世界のコンビニ店主の妻となんちゃらかんちゃら…そういえば、通信は出来るのですね。
桃源だとか、バニシングポイントだとか、リソーマートだとか江場土だとか、もっと言えばジグザグも猫人間も犬人間も、色々と含みがありそうな名前に彩られていたり、ずっと指揮する南雲だったり、眼科ばかりの看板だったりと不思議ワールド全開。ガ・グ・ギは流石に関係ないかw
何のために来たんだよ!な3人組からの流れはあれ?そういうこと…となりかけたけれど、花で又迷子に。
ホラーの様なコメディの様なファンタジーというつくり自体は良いし、全てを明確にする必要なんてもちろんないけれど、結局ほぼ謎のままという印象で納得感がもう少し欲しかった。
後始末に期待
可笑しな人が可笑しなこと演じても笑えないように、可笑しな映画作ろうと可笑しなことしても少しも面白くない。あ、コメディじゃなくて怪談だから笑えなくてもいいのか。
突然大声出したり、思わせぶりに音楽が大きくなったり、不快でしかない。あ、怪談だから不快な感じでもいいのか。
まともじゃないのは、であんなに面白かった成田凌が、、、あ、コメディじゃないからいいのか。
大怪獣のあとしまつ、が世間の不評にかかわらず楽しめたので、三木監督作品とは相性が合うのかな、と思って期待して観に行ったけど、ちょっと。
地元の劇場では上映してなくて、わざわざ車で2時間半かけて観に行ったから余計に残念に思ったのかも。
前田敦ちゃんの入浴シーンが見れただけでもいいか。
異世界もの?
なんだろうねこれ。恐く無いし、笑いも無いし。ファンタジーっぽい異世界サスペンスですかね。
自分でもどこまで理解できたやら良くわからない。
南雲が指揮した「ワルキューレの騎行」と「展覧会の絵」は三木監督のお好みですかね。
すいません、これ観なかった事にできません?
脚本家の加藤は、役者のジグザグと暮らしていたが、ある日彼女の飼い犬のケルベロスにパソコンをいじられ、データを壊されてしまう。
ん?犬や猫がキーボードをいじれるのはわかるけど、セーブできるの??
腹の立った加藤はケルベロスを山に捨てに行く。ん?犬に罪あるか??
良くないと思った加藤がケルベロスを探しに行くが、そこから異世界のコンビニへ。そこにいた恵子と不倫?旦那の南雲に殺されかける?
南雲の趣味とか、車がなくなるとか、訳の分からない展開が支離滅裂に起きていく。
最後になって、やっと、そーゆー事だったのね〜って思ったけど、話が楽しくなかったので、がっがり〜。ラブストーリーでもSFでもコメディでもホラーでもビジネスでもない、もしくは全て?俺は何を観せられたんだろう。
令和のツィゴイネルワイゼン
大怪獣の不始末から半年
御大三木聡氏が繰り出した次なる一手は
鈴木清順のツィゴイネルワイゼンを
想起させるような薄暗く隠微で下品
微妙にシュールで超越感覚を刺激して止まない佳作で登場
閑古鳥鳴くシアター内に
蚊の鳴くような笑い声と
軽い弛緩が心地良い。
支離滅裂と見せかけて見事な着地
ハマった、面白い。前田あっちゃんのヘタウマな感じがオフビート感をさらにドライブさせて、めちゃくちゃいい仕上がりになってる。
支離滅裂なまま放置プレイされる伏線らしきものを散りばめながら、最後は点と点がひとつながりになって幕が下がる。気を抜いていると、思わぬところでジャンプスケアがあったり、シュールでブラックな笑いがあったりで最後までケムにまかれる。
加藤の恋人ジグザグが出演している劇中作もどっかでやってくんないかな。あのシュールなテイスト、スッゴイ好みなんですけど。それに、プロデューサーの名前に「榊」を使うなんていい趣味してる。
異世界なのにどうして、メールや携帯がつながるんだ?
この疑問は解消されたんだけど、〇〇〇事件の全容が知りたい。
コンビニの冷蔵庫
ショーケースのバックヤードは謎の世界だ。
店員さんと目が合ったらぎょっとするだろう。
犬を捨てに行った先のコンビニ。最初は拒否られたように見えた。
音楽室の壁のような、昔のアメリカのドラマに出てくるようなコンビニに入った時点で
ツィゴイネルワイゼンが浮かんだ。
そこからは死者の世界としか思えなかった。
コンビニの夫婦は悪魔なのか死に神なのか。
人生の終わりにガソリンのニオイ。
客席から時々笑い声がした。ホラーなのかコメディ-なのか謎の映画。
ジグザグが良かった。
わかりにくいがそこそこ面白い
売れてない脚本家の加藤(成田凌)は、恋人ジグザグ(片山友希)の飼い犬・ケルベロスに執筆中だった脚本データーを消されてしまい、腹を立ててケルベロスを山奥に捨ててしまった。後日、ジグザグが落ち込んでるのを見て再び山へケルベロスを探し行った。その時、乗っていったトラックが故障し、立ち往生してしまった加藤は、山の中のコンビニ店員で人妻の惠子(前田敦子)に助けられ、惠子の夫でコンビニオーナーの南雲(六角精児)の家に泊めてもらうことになった。その時既に加藤はこの世じゃない異世界に入り込んでしまっていた。
さてどうなる、という話。
なんか不思議な話で、コンビニの飲料ケースの扉を通して、この世とあの世を行ったり来たりするのは面白かった。
ストーリーはわかりにくかったけど、最初にドッグフードを買いに行った時の献花のエピソード回収もあり良かった。
加藤役の成田凌は相変わらずの存在感で良かったし、惠子役の前田敦子も女優がサマになってきたと思った、
夫役の六角精児、ジグザグ役の片山友希も良かった。
趣旨がわかりにくい部分が多々あるので複数回視聴が前提かなぁ。
今年228本目(合計504本目/今月(2022年8月度)4本目)。
タイトル名もわかりやすいし、ここの紹介や特集にあるようにストーリーはやさしめに「見える」のですが、後半半分ほどがどう考えても最初から予想できない「妙な」展開に飛ぶので、そこは結構人を選びそうです(1回で全部理解しきるのは困難?)。
この監督の方って、今年の春だったか「大怪獣の~」で、ここや他の映画評価サイトで大批判をくらっていた方だったと思うのですが、本作品では「趣旨が理解しにくい」というものはあっても、極端に支離滅裂ではないし、何がどうなっているのかわからないとか、心情を害するといった部分はまったくないところです。
内容としても100分程度で、分野としては「ミステリーもの」「多少ホラーもの」という分類になると思いますが、そうすると「How」の部分などに触れると一発ネタバレであり、それらは省略せざるを得ないでしょうね…。
ただ確実に言えるのは「大怪獣~」で気分を害された方も、本映画に限っていえば「趣旨がわかりにくい点はあるが、気分を害したりするようなシーンはまるで存在しない」点です。ただし、複数回視聴が前提なのではないか…という気がします(1回見るだけだと、全部を理解するのはまず無理?)
採点対象としては下記が気になったところです。
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(減点0.2/配慮不足)
・ 捨て猫・捨て犬は法律違反です(動物愛護法の動物遺棄。懲役1年以下)。
この点に関するフォローがないのは気になりました。実際、摘発例が少ないだけで(件数は多いが全件すべて逮捕するのは現実性がないため、よほど悪質なケース以外動かないだけでしかない)、それを助長するような描写はどうか…と思えます。
※ 何度か書いていますが「捨て猫・捨て犬」は「猫か犬か」で法律が異なる(犬の場合、狂犬病が絡むので、絡む法律が増える)、こと、さらに「拾った側」の対応もまた特殊になるので(確実な捨て猫か、迷い猫か、野良猫(各、「犬」とも置き換え可能)、正直、身近に登場する事例の中では「結構面倒くさいこと」に巻き込まれます。
(減点0.1/配慮不足) 「いや、これは正当防衛なんだ」
・ ここ(ネタバレ回避、ラスト直前)で正当防衛(民法・刑法)が成立するかはかなりグレーゾーン(あくまで、特異な急迫な事例に対して対応ができるのみであり、それを超えるような過剰防衛的な行動は許されません)です。
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…というか、毎月のように「捨て猫(犬)や、それを拾う行為」はどこかしらの映画で見ますが(そして、リアルにも存在する)、捨てるほうは立派な法律違反だし(ただし、懲役1年以下と非難の程度が低いため、警察が動かないに過ぎない)、拾う側も「捨て猫・迷い猫・野良猫か」(かつ、猫か犬か)で「6種類も取るべきパターンが違う」という面倒極まりないパターンで、このあたり描写はしっかりしてほしいところです(安易に真似されると、特に犬の場合、狂犬病の問題が生じかねない)。
【”この世とあの世の間の往還”異世界エロティック、ダークファンタジック、ノスタルジック、フィルムノワールムービー。この異形なる不可思議な世界観は、ナカナカ出せないなと思った作品である。】
■売れない脚本家、加藤(成田凌)は、恋人で女優の可なり変人のジグザグ(片山友希)と同居している。
そして、彼女の飼い犬ケルベレスが、彼の書きかけの脚本を、消してしまったことに腹を立て、山中に捨てに行く。
だが、罪悪感からか、連れ戻そうと再び山中に戻るが、犬はおらず、不可思議なレトロ感たっぷりのコンビニエンスストアに、辿り着く。
最初は、店には誰も居ないが、再び訪れると、妖艶な店員の恵子(前田敦子)に出会う。そして、車まで無くなってしまった加藤は、誘われるまま恵子と夫南雲(六角精児)の家に泊まる事になるが・・。
◆感想
・序盤は、”ああ、今作も復活ならずか・・”等と、チラリと思いつつ鑑賞する。
だが、前の席のおじさんはクスクス笑っている・・。時折声を上げながら・・。
■三木監督作常連の、ふせえり、岩松了も登場し、映画プロデューサーや、加藤に脚本を依頼する役を演じるが、序盤は、可なり小ネタが空回りしている。
このままでは・・、と思っていたが、加藤が不可思議なレトロ感たっぷりのコンビニエンスストアに、辿り着く辺りから面白くなる。(あくまで、個人的な意見です。)
・南雲が、毎日森の中で燕尾服で指揮するシーンなどは、訳が分からないがその異様な世界観は、何だか面白い。
そして、そんな南雲に愛想を尽かせて、加藤に妖艶に迫ってくる恵子を演じた前田敦子のエロティックな演技は、新境地ではないか。
今作での、前田敦子の存在は、物語においても重要であるが、存在が際立っている。
・突然消えた加藤(異世界に行っているからね。)を、明らかにオカシナ男二人に頼むジグザグの姿や、異世界に踏み込んで行ったオカシナ男二人が、異世界のコンビニエンスストアに入り込むも、南雲にアッサリとヤラレ、更に加藤まで殺されかける店内発砲シーンなどのフィルムノワールを彷彿とさせるシーンも何故か、ハラハラしながら魅入られてしまう。
・異世界コンビニから、この世に加藤が戻るシーンも、その後の加藤の身に起こった出来事も(序盤に似た構成が、キチンと描かれている・・。)
成程ね・・、加藤はあの時点でもう・・、と思ってしまったよ。
<”この世とあの世の間の往還”をテーマにした作品と言えば、黒澤清監督が得意とするジャンルである。
が、今作はそこに三木監督が、エロティック、ダークファンタジック、ノスタルジック、フィルムノワール要素をパラりと振りかけている所が、斬新である。
『三木監督のコメント』
”分かり易さが求められる現代において、意味が崩壊しているものが有っても、面白い。
意図的に話をずらしたり、意味を断裂させたりしているので、そこを面白がってもらえれば・・。
分からない・・、と怒り出す人もいるかもしれないが・・。”
を読んで、成程ね、そこまで計算しているのか、と思った作品である。>
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