犬も食わねどチャーリーは笑うのレビュー・感想・評価
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お互い本音をぶつけ合うのも悪くない…いい意味でww
「犬も食わねどチャーリーは笑う」の完成披露舞台挨拶中継付き先行上映 (長えよ)に。
舞台挨拶には、香取慎吾、岸井ゆきの、井之脇海、的場浩司、余貴美子、そして市井昌秀監督が登壇。ただ舞台挨拶は司会の仕切りが今ひとつだったのがちょっと残念。
登壇した現在の香取慎吾より、映画の中の裕次郎(香取慎吾)がやたらバンプアップされていてなんかデカいww
筋トレが趣味という設定だからなのか、この体躯なので筋トレが趣味としたのかは分からないが、とにかくデカくてビックリ。
そして、それと対照的に岸井ゆきのがちっちゃくて可愛い。最初の方で、二人がベッドに寝ているシーンがあるが、足の太さからタッパの差から何から何までサイズが違いすぎて笑ってしまった。
「旦那デスノート」は何処かにありそうなSNSで、ここに本気で訴えるというよりは「ガス抜き」としては役立ちそうなサイト。当然「女房デスノート」もあるだろうなぁ。
ただ、個人的には、部下の結婚式のスピーチで本音をさらけ出して和解して、なんとか「旦那デスノート」の出版許諾を取り付けたい編集者と裕次郎の殴り合いのシーンで終わって良かったと思う。
その後の、裕次郎と二人だけの秘密だった流産の話を、夫が口を滑らせて姑も知っている事がバレて、再び険悪ムードになって日和が家を出てしまうくだりから以降は無くても良かったし、観終わった後もスッキリ出来たのでは。
果たして、修羅場と化したあのテレアポセンターは、その後どうなったのか心配でならないww
まあまあ、面白かったと言って良いんじゃないかと。
【愛し合い一緒になった相手なら、愚痴、不満、感謝はSNSではなく、勇気はいるけれど、相手の眼を見てキチンと自分の口で直接伝えようと、今更ながらに思った沁みるシーン満載作品。】
ー 一度愛し合った男女は、結婚というシステムに組み込まれても、簡単に関係性は崩れないと信じたい。青臭いと思われるかもしれないが、私は信じたい。-
◆感想<先行上映鑑賞なので、シンプルに>
・”旦那デスノート”
存在自体知らなかった。が、家人に聞いたら、今でも人気のサイトだそうである。だが、私は怖くて見れない・・。笑えないモノが多そうだから・・。駄目だなあ・・。
今作はこのサイトの人気投稿者チャーリーの名前で、夫、ホームセンター副店長の田村裕次郎(香取慎吾)に対する、日常生活の不満を書き込む日和(岸井ゆきの)の彼との出会いから、破局仕掛けるもギリギリ踏みとどまる姿を、ブラックなシーンや沁みるシーン満載で描いている。
・結婚前は、幸せいっぱいな気持ちの傍に”マリッジブルー”が控えている。
今作では、”旦那デスノート”の中身を見てしまった、結婚間近の若槻(井之脇海)が、マリッジブルーに陥り、披露宴にも、恰幅の良い婚約者(松岡依都美)から引き摺られながら式場に入る姿が笑える。
■沁みたシーン幾つか
・その結婚式場で、緊張の余りスピーチで固まっている裕次郎の姿を見て、その時点で夫婦関係は破局寸前の筈の日和が、裕次郎と出会った頃に教えてもらった緊張を解すポーズ
[肘を舐める。だが絶対に出来ないので、バカバカしくなって笑ってしまう。お暇な人はどうぞ。]をし、夫の緊張を解すシーン。
その後、裕次郎はお得意のホームセンターの商品紹介をしながら、”これらは、妻と選びました。お二人も、一緒に暮らす道具をお二人で一緒に選んで、幸せな家庭を・・”と告げるシーン。
涙を浮かべて、若槻は妻の手を握り、会場は満場の拍手・・。
・それでも、そんなに簡単に夫婦の溝は埋まらず、日和はある日、離婚届とエンゲージリングを置いていなくなる。
裕次郎は、日和が働くコールセンターに単身乗り込んで、”僕は結婚というシステムに呑み込まれていた。逃げていた。仕事に、筋トレに。でももう逃げない。”と驚く社員たちの前で日和に向かって大声で告げるシーン。
ー 布石として、コールセンターには様々な苦情の電話が掛かって来ることが事前に描かれている。その中にシステムオジサンというクレーマーがいる。又、責任者(眞島秀和)もセクハラ、パワハラしているシーンが描かれている。
更に言えば、裕次郎と日和が出会った頃、裕次郎が空をふらりふらりと飛ぶビニール袋を見て、”あれが地面に落ちる前に拾えたら幸せになれる・・”と言って追いかけるシーンが描かれている。
そして、コールセンターの窓の横をふらりふらりと飛ぶビニール袋が・・。-
・裕次郎と日和は、そのビニール袋を追って、フロアを飛び出し、公園の枝に引っ掛かっていたビニール袋を二人で取ろうとするシーン。
道行く人が不思議そうな顔で観ている中を、裕次郎は、日和を肩車し、それでも届かないので日和の身体全体を普段鍛えているバーベルの様に持ち上げるシーン。
裕次郎が渾身の力で日和を持ち上げる姿。観ているこちらも”頑張れ!”と心の中で叫んでしまう。そして、日和の手はビニール袋をしっかりとつかむ。
ー このシーンは、力が入ったし、沁みたなあ。裕次郎と日和のタッグ復活であり、裕次郎の”もう逃げない!”という思いが伝わって来たからである。-
<今作は、お付き合いしている方や結婚している方が見ると、沁みると思うし、そうでなくても面白き、ややブラックなコメディ映画である。
そして、大切な相手には、キチンと相手に対する不満、懐疑、愚痴、感謝と言った感情を、理性を持って相手の眼を見て話すことの大切さを、今更ながらに教えてくれる作品だと、私は思いました。>
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